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2019.12.07

たべる

ツウが太鼓判を押す極上肉ギフト4選。暮れに“おいしい”を贈ろう!

年末、大切な友人やお世話になった人に感謝の気持ちを伝えるのに相応しい贈り物として、いつもとはひと味違う「おいしい」ギフトはどうだろう。喜ぶ顔を想像しながら贈ってもいいし、お宅に持って行って一緒に楽しんでもいい。取り寄せて、我が家でもてなすというのも楽しい。
そんな年末を彩る食ギフト、今回はツウや達人のおすすめに基づいて牛肉ギフト各種をラインナップ。さて、誰にどれを贈ろうか。

極上肉で、口福を分かち合う。

おいしい牛肉は専門店に行って食べるもの……だけじゃない。みんなで集まって乾杯、というときや、お世話になったあの人においしいものを贈ろうというときにも、気の利いた牛肉を取り寄せて、「この肉うまいね〜」と言いたい、言われたい!
というわけで、今回は肉ツウの皆さんにお知恵を拝借したわけだが、その推薦品をチェックする前に、まずは牛肉ギフトの選び方について、今回の肉ツウの1人であるYUICHIさんに教えてもらった。牛肉好きが高じて食肉業界に転身したというYUICHIさん、最近まで東京・芝浦の食肉市場にて修業していたそう。そこでまず聞いたのが、A5ランクって、何?
「和牛の格付けの最上級ですが、アルファベットで示されているのは『歩留等級』といって、牛1頭あたりどれくらいの量の食肉が取れるかという割合を表すもので、Aが1頭からいちばんたくさん取れたものということです。消費者にはこれはあまり関係のない等級ですね。そして、数字で示されるのが肉質等級です。これはざっくりいうと『脂の質と量、その入り方』のこと。和牛の魅力はやはり、脂のおいしさなので、 A5ランクの肉といえば、脂のサシの入り、霜降り具合が評価されているというわけです」。
でも近年は、ヘルシー志向で「霜降りは胃に重い」なんていう声も少なくない。赤身派が増え、その先に熟成肉ブームも花開いた。しかしYUICHIさんは「脂が重いからと赤身を選ぶ前に食べてほしい和牛がある!」と言う。
「実は、世の中に出ているほとんどの肉は去勢牛、つまり雄なんです。そして、脂が重いと感じている方には、雌牛を食べてみていただきたい。同じA5でも雌牛の脂はぐっと軽やか。牛肉を選ぶときに、等級で判断するだけでなく雌牛を選んでいただくことが、ひとつの『おいしさの目安』になると思います」。
YUICHIさんの周囲にも、雌牛のおいしさを知ってしまったがゆえにそれ以外を選ぶ気にならない、という人も少なくないそう。でも、それどこで買えますか?
「雌牛を専門にしている精肉店もありますし、ウェブサイトや店頭にそれがうたわれていたりします。あと、牧場直営の精肉店はおすすめですね。ハンバーグやローストビーフなどの加工品は、牛肉専門のレストランや料亭のものはもちろんですが、精肉店と名店のコラボ商品や、レストランを併設している精肉店の商品に注目です」。
なるほど、牛肉ギフトを選ぶポイントがわかってきた。あとは、誰にどんなものを贈ったら喜ばれるかを考えながら、肉ツウの方々の推薦品をじっくり見てみよう。
「こういった食のギフトは近しい間柄の人と『おいしい』を分かち合うもの。今回、僕らの選んだ肉ギフトで、そういう機会をつくってもらえたらうれしいですね」。


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