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2019.11.10

ライフ

史上最も過激で美しいサーファー一家 〜The Most Punk Surf Family Ever〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「The Most Punk Surf Family Ever」

世代的にはクリスチャン(写真・左端)がフレッチャー家の代名詞。
世代的にはクリスチャン(写真・左端)がフレッチャー家の代名詞。1980年代後半にエアをサーフィンに持ち込んだ張本人は、長髪やモヒカンで空を飛び、スケートボードでランプやボウルを攻めまくった。表舞台が世界王者を競う試合だった時代にアンダーグラウンドヒーローと呼ばれ、ライフスタイルも注目された。その存在感はブルース・ウェーバーにモデルとして起用されたほどに強い。
しかし突然変異で彼は生まれたわけではなく、そもそも両親がアバンギャルドな存在だった。父ハービーは世界的なレジェンドサーファー。母ディビはアーティスト。息子が奔放に生きる素地はあったのだ。さらにビッグウェーブやスノーボードに才能を発揮した弟ネイザンもいて、彼らは比類なきサーフファミリーを形成。
その模様を綴じ込んだ『フレッチャー:ア ライフタイム イン サーフ』がニューヨークのリゾーリ出版社から今秋発売。サーフィンの世界を超えて愛された一家の素顔が明かされる。
その模様を綴じ込んだ『フレッチャー:ア ライフタイム イン サーフ』がニューヨークのリゾーリ出版社から今秋発売。
memo
フレッチャー家の大黒柱はハービー・フレッチャー。1960年代に16歳でカリフォルニアから未開拓だったオアフ島ノースショアに滞在し波を求める日々を送るなど自由闊達な人生を送ってきた。妻ディビもビッグウェーバーの父を持つ、西海岸ビーチカルチャーのサラブレッド。強烈な個性を持つ2人が出会い誕生したのがクリスチャンとネイザインで、一家の過激なDNAはクリスチャンの息子でプロスケーターのグレイソンにも継承されていく。

小山内 隆=編集・文


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