SEAWARD TRIP Vol.82
2019.10.24
LIFE STYLE

サーフボードは鬼才によって進化する 〜Modern Design〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「Modern Design」

近年、最もアバンギャルドで未来的なサーフボードを手掛けるサーフボードデザイナーがダニエル・トムソン。

いつか既成概念は打ち破られる。サーフボードの世界においても同様だ。

近年、最もアバンギャルドで未来的なサーフボードを手掛けるサーフボードデザイナーがダニエル・トムソン。ショートボードはノーズ部分が尖っているのが常だったところに、それは思考停止だと言わんばかりに、大胆にカットして直線的にしたり、丸みを帯びたデザインにした。しかもサーファーとしての感性だけに頼っているのではなく、そのデザインには数学や科学の視点を取り入れた緻密なロジックが通っている。

「僕が追求するのはライディングを進化させるためのデザイン。いわばサーフィンの未来を形づくるサーフボードだ。だから他の人と同じものを作ることに興味はない。未来への可能性は無限だからね」。

しかもクリエイションにおける相棒は世界タイトルを11度も獲得したケリー・スレーター。まだ見ぬ世界を切り拓いてきた2人による試行錯誤は、そのままサーフィンのフロンティアを突き進む行為なのである。

memo
1981年、オーストラリア生まれ。ゴールドコーストから1時間ほど南下した場所になるレノックスヘッド出身。サーフボードビルダーの父のもと、3歳でサーフィンを始める。現在は自身のブランド「トモサーフボード」を主宰し、またケリー・スレーターが手掛ける「スレーターデザインズ」の開発に携わる。独創的な1本を生み出す背景にはプロサーファーとして活躍したスキルと、10代から本格的にサーフボードをシェイプしてきたキャリアがある。

トッド・グラッサー=写真 小山内 隆=編集・文

# seaward# ケリー・スレーター# サーフボードデザイナー# ダニエル・トムソン
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