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2019.10.18

ライフ

大切なのは、失敗を恐れない覚悟。NBA渡邊雄太「小学生からの夢を叶える思考法」

当記事は、「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちらから。
「NBAプレーヤーになりたい」という幼少時からの夢をかなえた渡邊雄太選手。
「NBAプレーヤーになりたい」という幼少時からの夢をかなえた渡邊雄太選手。その思考法とは?(c)USA TODAY Sports/ロイター/アフロ
誰もが幼い頃に抱く「将来の夢」。その夢を実現させたいと願うものの、大きくなるにつれて、ほとんどの人たちが夢の実現を諦めてしまうのではないでしょうか。その一方で、夢を追い続け、見事にかなえる人たちもいます。「夢を諦める人」と「夢をかなえる人」――。両者の違いは何なのか?
「好き」を力にする』の著者で、「NBAプレーヤーになりたい」という幼少時からの夢をかなえた渡邊雄太選手(メンフィス・グリズリーズ所属)に、「夢の実現」に不可欠なものについて聞きました。

情熱が消えなかった理由

「将来はNBAでプレーしたい」。
僕がそう思ったのは、小学2年生か3年生の頃でした。バスケ一家のわが家では、家族でしばしばNBAの試合をテレビ観戦していました。
いまでもよく覚えているのは、初めてロサンゼルス・レイカーズの試合を見たときのことです。画面の向こう側では、こちらがワクワクするようなプレーが繰り広げられていました。プレーの技術が優れていたのはもちろんですが、それに加えて選手一人ひとりに華があるのには本当に驚かされました。
体の大きな黒人や白人選手たちがコート上を走り回り、いとも簡単に豪快なダンクシュート、華麗な3ポイントシュートを決めていく。試合全体がとにかく楽しく、観客の熱狂も半端ではありません。
「こんなにすごいバスケットボールの世界があるのか!」。
幼い僕にとって、その光景はあまりにも衝撃的で、気がつくとNBAのとりこになっていました。
子供というのは、何かを見てカッコいいと感じたら、すぐに憧れてやってみたいと思うものです。僕にとって、その「何か」がバスケットボールでした。
大人たちは子供の感受性に敏感になっておく必要があると僕はいつも感じます。幼いころに受けた衝撃や感動が大人になってからも気持ちを奮起させる源泉になるのですから、その影響は無限です。


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