NEWS Vol.440
2019.09.22
NEWS

超最新で超アナログ。ブラジル発・電気不要のエスプレッソマシンは機械に勝てるか?

天然パーマのロングヘア。口ひげをたくわえた白Tシャツ姿。どこかジャック・スパロウを思わせるこの男(右)は、ブラジルからやってきたコーヒーメーカー開発者。その名をマイコン・アラム(Maycon Aram)という。

ブラジルからやってきたコーヒーメーカー開発者・マイコン・アラムさんと、デウス・エクス・マキナ 原宿のヘッドバリスタYoshiさん。

そして、彼が話している同じく口ひげの男(左)は、デウス エクス マキナ 原宿のヘッドバリスタYoshiさん。何を話しているのかというと、マイコンさんが開発した「電気をまったく使わない究極のエスプレッソメーカー」についてである。それがコレ。

マイコンさんが開発した「電気を使わないエコなエスプレッソマシン」についてである。それがコレ。ブランド名を「ARAM(アラム)」という。
日本にはまだ本格上陸前だが、ブランド公式サイトからは購入可能。今回の来日をきっかけに「エコなエスプレッソを日本にも展開させたい!」とマイコンさん。

と、聞いただけだと難しく思われるかもしれないが、 使い方はいたってシンプル。上から湯を入れてハンドルを回すだけ。 たったこれだけで、誰でも上質なエスプレッソをエクストラクト(抽出)できる。

そして、誰もが「美味しい!」「シンプルで簡単」と口を揃える。

ではまず、その使い方を超簡単に追ってみよう。

①挽いたコーヒー豆をバスケットに●この日はマイコンさんがブラジルから持参した、友人の農園の豆を使用。ハンドグラインダーで挽き「ポルターフィルター」のバスケットの中へ。付属の専用タンパーでしっかり押さえる。

 

②「ポルターフィルター」をマシンにセット●ハンドルをしっかり回し、下げた状態でメーカー上部の穴に湯を注ぎ本体を温める。反時計回りにハンドルを回して湯抜き。終了後、ハンドルは元の位置に下げておく。次に「グループヘッド」にポルターフィルターを回し付ける。これでセット完了。

 

③コーヒー豆にお湯を含ませる●エスプレッソメーカー上部の注ぎ穴から熱湯を注ぐ。 ハンドルを反時計回りにクルクル回し、コーヒー豆に湯を含ませる。最上部まで回し切ると同時に、今度は時計回りに素早く反転、円筒内に圧力をかける。

 

④エスプレッソを抽出●ハンドルをしっかり下部まで回し下げエスプレッソを抽出!
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この画期的なエスプレッソマシン、電気を使わないこと以外にもメリットは多く、「オートマチックのエスプレッソマシンだと圧力は一定なんだ。だけど僕のは手回しだから自分で調整できる。落とし始めはゆっくりと、そして終盤は素早くハンドルを回して圧力を高めて香りを引き立てる、なんて楽しみもあるんだ」とマイコンさん。

淹れてもらった一杯はいつも飲むエスプレッソよりクレマがしっかり立ち、シャープな苦味と爽やかでいてバランスのとれた酸味が美味。

そんなブラジルらしい一杯を飲みながらマイコンさんは続ける。

「故郷ブラジルのミナスジュライスはコーヒー豆の産地としてとても有名で、小さい頃から美味しいコーヒーは身の回りにあったんだ。でも、ただ単に美味しいコーヒーが飲みたいからこれをデザイン開発したわけじゃないんだよ」。

って、どういうこと?

「木工職人とか金属加工職人で腕の立つ仲間が身の回りにたくさんいるんだけど、仕事がなかなかなくて。エスプレッソメーカーを作ることで、コーヒーだけじゃなく彼らの仕事も産み出せたらと思って。僕はもともとはプロダクトデザイナーだからね。故郷につくった産業で、世界のみんなのハッピーが作れたら、それこそ最高だよ」。

そして、スマホの中の写真を見せながらいたずらっぽく言って微笑む。

「原宿からは想像もできないくらい田舎でしょ? だから、たとえ電気が来なくなっても、これさえあれば美味しいエスプレッソでホッとひと息つける。こういう環境で飲む一杯は、僕の人生で最高の宝物さ」。

ということで、そろそろ本記事のタイトルの答えを出すとしよう。マイコンさんのエスプレッソマシンには、機械には出せない温もりがある。そこには、勝ち負けなんかで計れない価値がある。

日本への本格上陸を、首を長くして待とうじゃないか。

 

【取材協力】
デウス エクス マキナ 原宿
東京都渋谷区神宮前3-29-5
http://deuscustoms.com/

# ARAM# エスプレッソマシン# コーヒー
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