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2019.04.26

かぞく

夫は減り、妻は増えていく。結婚年数で変化する「夫婦間の嫉妬」のリアル

結婚したといえど、旧友や同僚、はたまた子供の習い事の先生など、パートナーの周りに異性がいるのは当たり前。そのことに対して嫉妬をするという妻や夫はどれくらいいるのだろうか?
36~44歳の既婚の男女各100人にアンケートを行ったところ、結婚年数によって大きな差があることがわかった。

意外に少ない? 「嫉妬したことがある」のは10人に1人

ピアノレッスンの様子
●子供の習い事の先生やパートナーの異性の友達などに対して、嫉妬したことはありますか?
・嫉妬したことがある 10.5%
・嫉妬したことはない 89.5%
全体のアンケート結果を見てみると、10人に1人は「嫉妬したことがある」と回答。当たり前ながら人間関係を断つことは難しいもの。嫉妬をしてしまう層は少ないながらいるようだ。
では、男女間でその意識に差はあるのか。
●「嫉妬したことがある」と答えた男女の内訳
・男性 12%
・女性 9%
やや男性が多いという結果ではあったが、特別大きな差は見られなかった。しかし「男女共に一定数は嫉妬する」という結論で終わるかと思いきや、結婚年数別で見てみると、なかなかに興味深い回答が得られた。

結婚5年以上〜10年未満の女性で「嫉妬したことがある」と答えた人はゼロ

嫉妬の視線を向ける夫
●結婚5年以上10年未満で「嫉妬したことがある」と答えた人
・男性 16%(25人中4人)
・女性 0%(25人中0人)
「嫉妬したことがある」と答えた男性が15%以上いる一方、女性はゼロ。夫のほうが、妻の周囲にいる異性を意識しているということがわかった。結婚してからの年月が浅いため、妻への所有欲が強い男性が多いのだろうか。いわば「愛の裏返し」だ。
そして、女性のなかで1人も「嫉妬したことがある」と答えた人がいなかったことには驚いた。これは「妻」という立場からくる余裕か。はたまた、夫のことを信頼しているという証か。
しかし、結婚から10年を超えると大きな変化が現れた。
 

結婚10年以上になると、妻に嫉妬が芽生える!?

距離のある夫婦
●結婚10年以上で「嫉妬したことがある」と答えた人
・男性 10.7%(75人中8人)
・女性 12.0%(75人中9人)
「嫉妬したことがある」と答えた男性の割合が少々減ったのに反し、女性の割合は急増。割合はほぼ同じだが、男性をわずかに上回る結果となった。どうやら女性は、年月とともに夫への嫉妬が芽生えてくるようだ。
その要因は、かつてほど夫からの愛情を感じられなくなるからかもしれない。年齢を重ねるほど夫婦生活は失われると言われているが、以前ほど旦那が構ってくれないことを始まりに、徐々に妻は不安と焦りを感じるように。
そして次第に「まさか職場にいる若い子と……?」「夫の関心が自分以外の誰かに向いているのでは」と、夫への不信感からくる嫉妬が妻の中に湧き上がってくるのだろう。
結婚年数別に男女の嫉妬について調査してみたが、男性のほうが嫉妬しやすいのかと思いきや、時が経つにつれ女性の嫉妬がそれを逆転するまでに。結婚10年以上の夫婦のほうが、お互いに嫉妬し合っている可能性が高いとわかった。
一緒にいる時間が長くなればなるほど、その嫉妬の色は「パートナーへの愛」から「夫婦の信頼関係が揺らいでいるサイン」へ変化していると捉えることができる。若い頃の嫉妬は関係が良好に保たれる要素だったかもしれないが、オーシャンズ世代となった今、その嫉妬は夫婦関係に灯った危険信号かもしれない。

ウルマ=文、アンケート協力=アイリサーチ


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