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2019.04.09

ライフ

“投資の筆下ろし”は、今注目の「ポイント投資」ですべし!

>連載「オッサンIT化計画」を読む
仕事も遊びもバリバリこなすアクティブな男性諸氏でも、実はマネー事情に疎いという人は多いはず。とくに「投資」に関しては、いまだに手を出すことをためらってしまう人もいることだろう。
そこでオススメしたいのが、最近話題の「ポイント投資」だ。比較的低リスクで投資のキホンを実体験で学べる新サービスついて、オッサン視点でまとめてみた。

貯まったポイントを使って資産運用の基本を実地で学ぶ

投資
LINE PayやPay Payといった“新型”モバイル決済サービスの登場で、さらに注目が集まる企業発行の「ポイント」(“新型”モバイル決済サービスについては過去記事へ)。獲得したポイントを買い物に利用したり商品と交換したりといった使い方は従来も行われていたが、このポイントを投資にも利用できるようにしたのが、いわゆる「ポイント投資」サービスだ。
ポイント投資のいちばんのメリットは、投資の初心者にとってハードルが低いことだろう。投資なので当然、ポイントが減少するリスクはともなうが、実際の通貨に比べれば気軽に挑戦できるはずだ。投資の結果増加したポイントは、もちろん買い物や商品との交換に利用することができる。
投資対象や投資の手順が、リアルな投資とほぼ同様な点も、投資初心者にとっては魅力的。ポイント投資で基本を学び、様子がわかったところでリアルな投資にステップアップすれば、本格的な資産運用も行えるようなる。ポイント投資サービスの多くが証券会社や投資サービスと連携しており、リアルな投資へスムースに移行できるのも、うれしいところと言えるだろう。
 

運用をプロに任せる投資信託なので、初心者でも簡単

現在、ポイント投資のサービスが利用できるポイントでは、以下の3つが比較的メジャーな存在だ。
表
これらのポイント投資サービスは、すべて「投資信託(ファンドマネージャーに運用を任せるタイプの投資)」が基本となっている点が特徴。銘柄を選ぶなど、自分で運用が行えない点が物足りないといえば物足りないかもしれないが、逆に言えば初心者でも安心して体験できる投資と言える。
今回は、この中からNTTドコモのdポイントを使ったポイント投資サービスを体験してみた。上記表にも記しているように、ドコモのポイント投資サービスは、「お金のデザイン」というベンチャー企業と提携して提供している。なかでも特徴は、資産の運用・管理を自動で行う「ロボアドバイザー」と呼ばれるサービスの代表的存在「THEO」と提携していることだ。
 

手順は意外なほど簡単! ステップアップもできるぞ

dポイントを使ったポイント投資サービスの始め方は、拍子抜けするほど簡単だ。すでにdポイントを所有していれば、ポイント投資サービスのサイトにアクセスし、dアカウントのIDとパスワードを入力するだけで、すぐに投資を始めることができた。
dポイント投資
「初めての方はこちら」のボタンを押して、dアカウントのIDとパスワードを入力後「ログイン」ボタンを押すだけで、ポイント投資が始められる。
投資の手順も、かなりシンプル。以下の2種類のコースを選び、投資するポイント数を決めるだけだ。
表
●アクティブコース
債権よりも株式に大きく比重を置くことで、高いリターンを目指すコース。
●バランスコース
株式よりも債権にやや比重を置くことで、安定したリターンを目指すコース。
一般に、株式投資は債権投資よりリスクが高く、その代わりにリターンも大きい。要は、その組み合わせの比率に応じて、リスクをどれくらい取るのか決められるということだ。
かく言う筆者も、投資は門外漢なので、どちらを選べばいいか正解はわからないのだが、今回は“まず投資をしてみる”ということがポイント。ためしにリスクが高めの「アクティブ」を選択してみた。
表
投資のコースは、途中で変更することも可能。投資は100ポイント単位で行う。1日に投資できるポイント数の上限もある。
投資ポイント数を決めたら、最初にすべきことは完了。あとは、ポイントが増減していく様子を眺めるだけだ。
画面キャプチャ
運用状況は、THEOの休業日をのぞく1日1回の更新となる。画面に表示されるグラフは、自分のポイントの増減ではなく、選択したコース全体の運用成績の推移となっている点に注意が必要だ。
投資を始めた翌日の結果がこちら。
画面
わずか1ポイントとはいえ、利益が出ている! 銀行に預金するのと同様、投資信託なので基本的には何もしないお任せ状態で、ポイントが増減するわけだから、これはかなり楽ちん。お試しなので、少ないポイントから始めてみたが、今後は様子を見つつ、投資ポイント数を増やしてみたいところだ。
ちなみにドコモのポイント投資は、同じサイト経由で現金での資産運用サービス「THEO+ docomo」を始めることもできる。こちらは登録の際に審査が必要だったりするため、ややハードルが高めではあるが、ポイント投資からリアルな投資への移行も可能になっているという。
運用の感覚に馴染んだら、いずれはリアルな投資にも挑戦してみたいなぁ……なんて今から期待が膨らんでしまうのも、気軽に始められるポイント投資の良いところなのかも。これまで投資に興味がなかった人も含め、資産運用の基礎を学ぶのにぴったりなポイント投資サービス。思っていた以上に楽しいモノでしたよ!

石井敏郎=文


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