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2019.03.26

ライフ

“新型”モバイル決済サービス。オッサンにとっての利点はどこだ?

>連載「オッサンIT化計画」を読む
2019年10月から実施予定となっている消費税増税を機に、より賢いお金の使い方について考え始めている人も多いはず。そこで気になるのが、最近話題の“新型”モバイル決済サービスだ。
CMなどを見る限り、現金決済よりも得する要素が多そうに見えるのだが、お金にまつわる新サービスとなれば、慎重に構えてしまうのが人生の荒波にもまれたオトナの男というもの。オッサンが“新型”モバイル決済サービスを利用するうえで、あらためて押さえておきたい基本をまとめてみた。
 

QRコードを使う決済手順が“新型”モバイル決済サービスの特徴

スマホアプリ
「決済アプリ QR」というキーワードでアプリを探すと、見覚えがあるものからないものまで、多くのアプリがヒットする。
ソフトバンク系の「PayPay」や、LINEが運営する「LINE Pay」、楽天の「楽天Pay」など、2018年以降続々と登場している“新型”モバイル決済サービス。これらのサービスを敢えて“新型”と定義したのは、日本国内では以前からJR東日本の「モバイルSuica」やNTTドコモの「iD」といったモバイル決済サービスが普及しているからだ。
では、これまでに普及しているサービスと“新型”のサービスとでは何が違うのか。利用者からみて、いちばんの違いとなるのは「決済の手順」だろう。
例えばモバイルSuicaの場合は、端末に内蔵されたICチップを使い決済を行う。ICチップに残高などの情報が登録されているので、端末をレジや改札機などに「かざすだけ」で即座に決済が完了するのが大きな特徴だ。
決済の様子
一方、LINE Payのような“新型”モバイル決済サービスは、QRコードを使い決済を行うのが基本。
端末の画面に表示されたQRコードをレジ側で読み取るか、レジ側で表示したQRコードを端末で読み取ることにより決済が完了されるしくみになっている。ICチップを使った決済に比べ、決済までの手間が若干多い点は、おぼえておくべき特徴と言えるだろう。
QRコード決済
 

割り勘機能や個人間送金など、サービス面での利点も多い

決済のしくみだけで比べれば、ICチップを使うタイプのサービスのほうが便利に思えるかもしれないが、全体でみれば、QRコードを使う“新型”モバイル決済サービスにもメリットはある。
いちばんのメリットは、ICチップを内蔵していない端末でも利用できることだ。特に海外メーカーのスマートフォンは決済用のICチップを内蔵していない場合が多いため、モバイル決済サービスを利用したいなら、QRコード型を選ぶことが必須となる。
2020年までに急増するとみられる海外からの観光客によるモバイル決済のニーズを考えれば、現在QRコード型が注目されているのもうなずけるはずだ。
また決済以外のサービス面でも、現時点では“新型”のほうが充実している。例えばLINE Payは、外貨両替や割り勘払い、個人間送金のサービスに対応。PayPayも個人間送金に対応しているなど、できることの幅が広くなっている点も、覚えておきたいところだ。


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