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じつは朝が一番楽しい? スノーキャンプ、雪の結晶観察とグルメの贅沢

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連載「キャンプは、冬がいい。」
アウトドア・ラバー諸君、キャンプは夏のレジャーだと思っていないか? 玄人たちは、口を揃えてこう言うものだ。「キャンプは、冬がいい」。極寒の世界で特別なレジャーに挑んでみよう。

朝のキャンプ場
前回まで、スノーキャンプの夜の楽しみ(連載67回)をお届けした。焚き火、ホットワイン、星空観測、さらにアイスクリーム作りと満載に詰め込んだわけだが、ここで終わってはもったいない。

夜のうちに積もった新雪を味わえる朝は、まさにマジックアワー。写真を撮るにも最適だし、何より雪がある環境ならではのアソビにも興じることができる。朝の散歩に出かけよう。


6:30に起床。心が高鳴る、雪の結晶観察とバードウォッチング

テントから這い出したら、昨夜降った雪で、周囲はきれいな白銀世界が広がっていた。朝日が昇るまでもう少し。

朝のテントサイト

昨日も真っ白なフィールドに感動したが、朝の景色は格別だ。真新しい新雪に足跡をつけながら、北軽井沢スウィートグラスの場内をゆっくりと巡る。

朝のキャンプ場

ここで、キャンプ場のマネジャー・玉井さんに昨日聞いたスノーキャンプの楽しみを思い出す。

「早朝なら温度や湿度で形が変化する雪の結晶の観察も面白いですよ」(玉井さん)。

雪の結晶は、上空の気温が-3℃から形作られるという。今日の最低気温は-8℃。観察するには打ってつけの環境だ。連泊ではないから、形の違いは実感できないが、新雪を手に取って雪を眺めてみる。

大きな結晶というわけではないけれど、裸眼でも写真で見るような結晶を観察することができる。大きさにして、0.1mm程度。美しい「樹枝状六花」と呼ばれる形が形成されていた。

調べてみると、この結晶は上空の気温が-10℃〜-20℃で形成されるそう。-10℃より温かいと針状の結晶に、-10℃〜-20℃でも湿度が異なると、六花がより複雑な形状になったり、板状になったりする。

なお、玉井さんによれば、雪の結晶はスマホに外付けできるズームを用いると簡単に撮影できるとか。雪の結晶の図鑑を片手に観察すれば、アソビの幅が飛躍的に広がりそうだ。

バードウォッチング

その後、場内を散歩しながら、今度はバードウォッチング。鳴き声を頼りに姿を探す。連載1回目で玉井さんに教えてもらったとおり、葉っぱがなくなった分だけ、簡単に姿を見つけることができた。


ホットサンドとコーヒーでモーニング
早朝の過ごし方で、スノーキャンプの満足度は格段に変わる

朝のキャンプ場

雪の結晶とバードウォッチングに夢中になっていると、日が昇り、あっという間に1時間が経過。朝7:30、気づけば昨日の夕飯から12時間近く経っている。朝食にしよう。

実際にテント泊をして思ったのだが、朝食はテント内で済ます人が多い。このとき、気温は-5℃ほど。外で調理をする、というのは特に家族連れには厳しいのだろう(もちろん、リビングテント内で火を使える環境なら別だろうが……)。定番のホットサンドとコーヒーという簡単なメニューだけど、少しだけ凝ったモーニングを作ることに。

コーヒーミルで豆を挽く

コーヒーミルで豆を挽き終わったら、ホットサンドの用意。定番のハムとチーズ、そして昨日の生姜スープとアイスの余りの材料(連載67回参照)でオムレツ入りのホットサンドも作る。

ホットサンドを弱火にかけている間に、コーヒー用の水を用意する。きれいな新雪をポットに入れて、溶かしていく。火にかけると一瞬で融解するが思いのほか水量が少ないので、雪を追加しながら、必要な量になるまで繰り返し行なった。

雪でコーヒーを淹れる
ポットに雪を目一杯入れても、ほんの少しの水にしかならない。火にかけたら頻繁に覗いてあげることが必要だ。
コーヒーを淹れる
いい香りが立ち昇る。早朝のキャンプ場で淹れるコーヒーはやはり最高。

さて、コーヒーを淹れ、ホットサンドも出来上がったら、朝食の完成である。

ちょっとしたコゲはご愛嬌。このあと、空腹のスタッフはママレードジャムのホットサンドもいただいた。
アイス
自家製アイスも格別の美味しさ。

やにわにキャンプ場が活気づきはじめるのを横目に、朝食をいただく。雪で作ったコーヒーは味わい深く、ホットサンドも自宅で作るものとは段違いに美味い。最後に一晩置いて作ったアイス(連載7回参照)で締め。なんて事のないメニューも特別な食事になった。


あっという間に過ぎ去った1泊2日のスノーキャンプ

浅間山

テントやタープをたたみ、片付けを終えたのはちょうどチェックアウトを迎える11:00頃。気づけばキャンプ場に到着してから24時間以上があっという間に過ぎ去っていた。

実はやり残したことはたくさんある。連泊して温度・湿度が違うときの雪の結晶を観察してみたかったし、ストーブを使ったぬくぬくのテント泊も試したかった。スノーシューでの散策もできたら楽しそうだ。スノーキャンプにハマる人がいるのも心から納得できた。

寒さを中心に注意すべきことは多々あるが、夏とは全く表情の異なる環境での体験は、きっと感動を与えてくれるだろう。「また来よう。今度はプライベートで」と心に誓ったことは、編集長には内緒である。


>1回「スノーキャンプの魅力と注意点」を読む
>2回「防寒着とギア選び」を読む
>3回「スノーキャンプのテント設営」を読む
>4回「雪山のアニマルハント」を読む
>5回「丸鶏&生姜スープの誘惑」を読む
>6回「冬キャンプの夜アソビ」を読む
>7回「一晩かけて作るラクトアイス」を読む

[取材協力]
北軽井沢スウィートグラス
住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579
電話番号:0279-84-2512(予約センター)※水曜定休
※営業時間・定休は季節により変更
https://sweetgrass.jp

澤田聖司=撮影 芋川 健=取材・文

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