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ファーストクラスのサービスを追い求め、CAからセラピストの道へ進んだ男

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経営破綻でデスクワークに……。45歳で退職を決意

しかし、順調だった客室乗務員の仕事に陰りが見え始める。2010年、JALの経営破綻が起こったからだ。大規模なリストラが発生するなか、市原さんは現場からデスクワーク中心の総合職に異動させられることとなってしまう。

「会社の経営が傾き始めて方針も変わり、私の所属する総合職客室系では男性CAが全員外されることになってしまったんです。『もう飛ぶことは一生ない』と上司に言われたときは、さすがに悲しくなりました」。

恩のある会社の窮地だけに、すぐに辞めようとも思えなかった。市原さんは地上勤務を5年続けた。

「慣れないデスクワークに奮闘した時期もありました。勤続20年……もやもやしたまま定年まで勤め上げるのか。そんな想いをずっと抱えていました。CAが隣を通るたびに羨ましかったです」。

自分が積み上げてきたものとかけ離れた業務をこなす日々。転職や同業種への再就職も考えたが、年齢的にも体力的にも難しいことはわかりきっていた。

「そもそも自分は組織で働くのが、向いているほうではなくて。接客に関しても、もっと自由にパフォーマンスやサービスの方法を決めてみたいと思っていました。今から再就職しても年齢的に長くは務められないし、いっそ独立して好きに働いてみよう!と決めたんです」。

そこで、浮かんだのがCA時代に散々お世話になったセラピストだった。

「CAって24時間勤務なんて、ザラなんです。空港行って準備をして15時間フライト、その後片付けや移動……あっという間に24時間経っている。もちろん仮眠時間もあるけど、完全に休息はできません。だからステイ先でのマッサージが欠かせない」。

ステイ先で自分が癒しをもらったマッサージ。サービスの方法や質には以前から興味があったという。45歳を前に退職し、通い始めたのはアロママッサージと整体の学校だ。それらを勉強する過程でアーユルヴェーダに興味を持った市原さんは、さらにアーユルヴェーダ専門のスクールに通い始めた。

「月に3日前後の授業を受け、4〜5年かけて卒業する学校でした。学生生活は、これまで出会うことのなかった年代や異業種の人と知り合えたのが面白かった」。

授業と並行して、整体師としてアルバイトをしたり、高級ホテルのスパで研修したりと、学びと実践を重ね、開業資金を貯めた。

「最初は普通のアロマとか整体サロンを開こうと思っていたんですけど、勉強していくなかで自分自身にアーユルヴェーダの施術がすごく合っている感覚があったんです」。

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