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ファーストクラスのサービスを追い求め、CAからセラピストの道へ進んだ男

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「ファーストクラスのサービスを。そんな想いでサロンを立ち上げました」。

四谷三丁目駅を降り、徒歩数分。閑静な住宅街を進んだところに現れる、オレンジと黒を貴重にした洒脱な建物のなかに、市原充さん(51歳)のサロン「アーユルヴェーダサロン ウパスティティ」はあった。

部屋に入った瞬間、オイルの香りが鼻をくすぐる。部屋の中心にベッドが一台置かれたプライベート空間は清潔感に包まれていた。ここは、日本ではまだ珍しいアーユルヴェーダの施術がマンツーマンで受けられるサロンである。

市原さんが独立してサロンを開業させたのは、2年前。40代も後半にさしかかってのことだった。それ以前の市原さんの仕事は、なんと大手航空会社の客室乗務員。CA(キャビンアテンダント)だったのだ。

長年の夢だったというCAを辞め、なぜ市原さんはアーユルヴェーダのセラピストになったのだろうか。


女性だらけの職場で悪戦苦闘

1980年代から’90年代にかけて、CAは女性の憧れの職業として名を連ねる存在。社交的で人と接することが好きな市原さんにとっても、それは変わらなかったという。

「CA=女性というイメージがありますが、海外旅行が好きな自分にとっては乗客の方々と一緒に空の旅を楽しめて各地にステイできる客室乗務員は夢の職業でした。当時、日本の航空会社の中で男性が客室乗務員になれたのはJAL(日本航空)だけ。絶対にJALに入って、CAになりたかったんです」。

大学卒業後、見据えていた進路は本命一社のみ。海外への語学留学などの期間も経て、24歳でJALに合格した。CAになりたいという熱い想いは男性というハードルを越え、狭き門を通り抜けたのだ。

当時、女性だらけのCAの世界において男性の客室乗務員は特別な存在だったという。

「女性が1000名以上いるなかで、男性の同期は10数名。女社会なので、それはもう……大変でしたよ(笑)。男性が1人いると空気も変わるってことで、あえて何か問題を抱えたグループに入れられたりするんです」。

ぴりぴりした雰囲気の女性陣のなかに市原さんが投入されたことで、女性達から「働きやすくなった」、「雰囲気が良くなった」と感謝されたことも。いわば仲裁役として場を盛り上げた。その苦労は想像し難いが、市原さんはネガティブな言葉はほとんど発さない。

「仕事ですから、全部楽しい……なんてことがないのは当たり前。やりたい仕事につけただけで幸せだし、人間関係については頑張ればいいんです。本当に楽しい時間を過ごしました。女性の世界の大変さは、身を持って実感しましたけどね(笑)」。

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増田茂樹
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