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好きを仕事に。遅咲きの人気ヨガ講師が示す“意志”の大切さ【前編】

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ヨガとの出会いが人生を変えた

そんな浅野さん、スポーツ用品でトップ販売員として働くうちに、徐々に現場から管理側のポジションになりつつあった。それは一般の会社であればごく自然のなりゆきで喜ばしいことでもあったが、浅野さん自身は違和感を覚えていたという。

「売る側から、売り方を指導する側になってお店に立つことが少なくなっていった。でも僕は、お客さまと話してる時間がすごく好きだったんですよ。『浅野さんいますか?』ってわざわざ会いに来てくれるお客さまもいるのに、手が離せないから……とほかの人が行くことが増えて、このままでいいのかな? って」。

優秀な販売員である浅野さんが1人の客にかかりきりになることは効率的ではない。会社の理屈は当然だったが、浅野さん自身のストレスは体にも如実に現れた。

「ヘルニアになってしまったんです。その頃は海のすぐ側に住んでいたので朝、サーフィンをしてから会社に行くような生活を送っていた。サーフィンが原因だとは思いますが、今になってみると、ストレスもあったのかもしれません」。

歩くのも困難なほどの痛みに悩まされ、当然、仕事にも支障をきたした。薬を飲み、整形外科、整体院、鍼……腰にいいとされることはすべて試したが、症状はなかなか改善されなかった。

「5分で歩けるような道を30分かけて歩いたこともあります。もう良くなるなら何でもいいから試したいと思っていました。そこで出会ったのがヨガだったんです」。

ヨガを始めたことで、すぐに身体が軽くなり精神的な落ち込みも改善される感覚があった。サーフィンを継続するために、ヨガも習慣的に生活に取り入れるようになった。

しかし、サーフィンによって今度は鼓膜が破れてしまい、2カ月サーフィンは禁止に。浅野さんはそれでも前向きな姿勢を崩さなかった。

「僕、身体の不調は転機のサインなのかなって思うようにしているんです。毎日サーフィンをやっていた時間が暇になってしまった。じゃあ、どうしようって考えるタイプ。それでヨガの指導者養成講座という広告がたまたま目に入ったので、この機会にやってみようかなと思いました」。

「そう思わないと、やってられないじゃないですか!」と言って笑う。その明るさ、すぐに気持ちを切り替えられる力が、浅野さんの人生を強く後押ししているようだ。

29歳にして、怪我をきっかけにヨガと出会った浅野さん。そこから10年足らずで現在のようなインストラクターとして活躍するに至るまでには、どんなストーリーがあったのか? 続きは後編で語っていこう。


藤野ゆり=取材・文


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