左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.54
2018.11.20
LIFE STYLE

新型Kindleが、オッサンの“童貞”を捧げるに値する理由

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新型Kindleが、オッサンの“童貞”を捧げるに値する理由

必要なのかどうなのか、よくわからないデジタル・グッズのなかで、電子書籍リーダーほどオッサンを悩ませる存在もないだろう。気になってはいるが、電子書籍を読むならスマートフォンでも用が足りそうだし、そもそも紙の本のほうが読みやいのでは……など、考えるほど購入に踏み切れない人が多いはずだ。

そんな気弱なオッサンの背中を後押しするのが、先ごろ発売された新型「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」である。オッサンが購入すべき“最初の”電子書籍リーダーとして適している理由を、試用した感想とともに紹介しよう。

最大の魅力は防水対応。風呂の中でも安心して読書できる

今回試用した「Kindle Paperwhite(Newモデル/第10世代)」は、Amazonが販売する「Kindle(キンドル)」シリーズの、現行ではミドルレンジにあたる電子書籍リーダーである。

本体、充電用のUSBケーブルに、薄い説明書だけのシンプルなパッケージ。セットアップも画面の指示に従えば簡単に完了する。
薄さ8.18mm、重さ182g (Wi-Fiモデル)。歴代のPaperwhiteでもっともコンパクトとのこと。

ストレージの大きさや広告表示の有無で価格が異なり、容量8GBで待ち受け画面などに広告が表示される“最安モデル”が1万3980円。32GBで広告非表示、さらに無料で4G通信ができるもっとも高価なモデルが2万2980円となっている。

11月7日に発売されたNewモデル最大の魅力は、やはりIPX8等級の防水対応になったことだろう。ちょっとした雨や水しぶきはもちろん、深さ2mまで水没した状態で最大60分放置しても故障しないという。

試しにシャワーを浴びせたり、コップの水をこぼしたりしてみたのだが、水圧に画面が反応し文字サイズが変更されるといったことはあっても、本体が故障する気配はまったくなかった。

実は、筆者がこれまで電子書籍リーダーの購入をためらっていた最大の理由が、この防水性能。暮らしのなかでもっとも本を読みたい場所が風呂という性格なので、濡れてはいけない電子書籍リーダーなんて、ほぼ無用の長物だったのだ。

その点、今回のNewモデルなら、うっかり手を滑らせて浴槽に落としても大丈夫というのは実に心丈夫なもの。注意書きには一応「湿度が極端に高い場所(スチームの中など)で使用しない」と書いてあるが、熱湯コマーシャルの現場でもない限り、おそらく問題ないだろう。

IPX8等級の防水対応という点では、先に発売された上位機種の「Kindle Oasis(キンドル オアシス)」で実現されていたのだが、こちらは最安でも2万9980円。その点でも、1万円台前半から手に入るPaperwhiteは、最初の電子書籍リーダーとして適切と感じた次第だ。

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より小さく、読みやすく。見た目の質感は「紙」そのもの

Paperwhiteの大きさは167 × 116mmと、ほぼ文庫本と同じくらいのサイズ。手にした際の重量感も、ほぼほぼ文庫本と同様と考えてよい。ただし6インチという画面サイズは、文庫の誌面よりも一回りほど小さめになっている。

ベゼル(外枠)が厚めということもあり、個人的には実際の画面サイズよりも小さいかのような印象を受けてしまった。

専用の電子書籍リーダーが初体験となる筆者にとって、あらためて大きな驚きとなったのが、電子インクスクリーンの美しさと“読みやすさ”だ。

バックライトの明るさも調整可能。ライトの明るさを最小限にすると、より本物の紙に近い感覚が得られる。

新しいPaperwhiteが、300ppiの高解像度を実現していることもあるのだろうが、パッと見た感じは、まさに紙の印刷物に近い印象。マンガの誌面も、スマートフォンやタブレットで表示したのに比べ、明らかに“紙っぽさ”がある。

確かにこれなら、スマートフォンの画面で読むのより、グンと目の疲れが軽減されるに違いない。読書に「紙の質感」を求める向きにとっても、Paperwhiteなら自信をもってオススメできると感じた。

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オッサンにも優しい、電子書籍ならではの機能も魅力的

電子書籍リーダーである以上、紙の本にはない“機能”も気になるところ。先ほど、サイズ感を文庫本と比較したが、すでに読者の中には、文庫本の文字が読みにくくなっている人も多いはず。その点、Paperwhiteなら文字サイズも自在に変更できる。誌面から目を遠ざけたり、シニアグラスを使ったりといったオッサン臭いアクションをせず読書できるのは、電子書籍ならではのメリットといえるだろう。

文字サイズのほか、文字の太さや書体などの変更も可能。残念ながら、マンガのセリフの文字は変更ができない。

文章中の語句の意味を検索したり英文を翻訳したりといった機能も、紙の本では得られない利便。辞書だけでなくウィキペディアとも連携しているので、見慣れぬ地名や人名を調べるのも簡単だ。

語句をタップして選択することで、検索のほかマーカーをつけたりコピーしたりといった操作も可能。なお、検索はネット接続が必要。
画面をロングタップすると表示されるスライダーを操作することで、パラパラとページをめくっていくように素早く移動させることも可能。マンガを読む際に重宝する。

そのほか、特に便利だと思ったのが、作品内の登場人物や主要キーワードを整理してくれる「X-Ray」機能だ。

すべての作品で利用できる機能ではないようだが、ミステリーやSFのように、登場人物が多く予備知識もある程度必要になる作品を読み進める際には、大きな助けとなりそうだ。

などなど、ここまでPaperwhiteというかkindleの便利な機能を紹介してきたが、試用してみて強く感じた電子書籍リーダーのメリットは「読書に集中できる」ことに尽きる。

実際のところ、スマートフォンやタブレットに電子書籍リーダーのアプリをインストールしても、機能的には同等のことができてしまう。しかし、スマートフォンやタブレットを使っていると、どうしたって別のアプリが気になってしまうもの。筆者の場合も、小説を読むつもりだったのに、ついついやりかけのゲームやSNSが気になってしまい、リーダーアプリを閉じてしまうことのほうが多かったのである。

その点、専用の電子書籍リーダーなら、そうした誘惑も少なく、じっくりと読書に没頭することができるというわけ。細かい話をすれば、読書中や待機中の画面に時計が表示されないのも、読書環境としてありがたいところだと思った。

電源オフ(待機中)時に表示される画面は、ランダムで切り替わる。ブックカバーのような趣のあるデザインだ。

スマートフォンやタブレットをいじることに時間を食われ、読書にあてる時間が以前よりグンと減ってしまったことに、危機感をおぼえているオッサンは筆者を含め、かなり多いはず。失われつつある読書習慣を取り戻し、大人の男性にふさわしい教養と知性を磨くためのツールとして、Kindle Paperwhiteを手にしてみてはいかがだろうか。

文=石井金戸郎

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