オーシャンズとレジャー 37.5歳から始める大人の趣味入門 Vol.74
2018.09.27
LIFE STYLE

白熱のドローンレースをレポート! 咄嗟の判断ミスが命取り……!?

OCEANSとレジャー【ドローンレース編】 Vol.4
ドローンは写真や動画を撮るためだけにあらず。ドローンを使った本格的なレースが世界中で人気なのだとか! どんな醍醐味が? 自分でもできるの!? そのあたりの疑問を解決するシリーズ。第4回目となる今回は、実際におこなわれたFPVドローンレースについてご紹介。

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凄まじい速さで機体が競い合い、パイロットだけではなくオーディエンスをも興奮に包み込むFPVドローンレース。世界各国では盛大な重賞レースが開催され、日本国内でも徐々に大会が増えつつあり、そこに比例して競技者人口も増加の一途をたどっている。

現在、FPVドローンレースのオリンピック正式競技化を目指す団体もあるのだとか。国内ではまだ黎明期であるとはいえ、一度自分の目でエキサイティングなレースを確かめていただきたい。
 
去る8月25日に開催された「ドローンフィールド相模湖CUP Vol.1」に出場した、日本初のプロチーム「DMM RAIDEN RACING」に所属するSaqoosha(さくーしゃ)氏に密着。大会のルールや進行など、興奮に満ちた当日の様子をお届けしよう。

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コース全景。かなり広い!
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緻密なコース設定。カーブが数多くある。
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ドローンの動きはカメラでモニタリング。
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大会によってルールやコースのレイアウトはさまざま

FPVドローンレースは、コース上に設置されているフラッグやゲート(骨組みはやぐらとも呼ばれる)を通過して1周あたりのタイムを競う。海外の大レースともなれば、スタジアムや廃墟、世界遺産・万里の長城に至るまで、さまざまな場所で行われているそうだ。

レースの種類は、制限時間内で周回した内のベストタイムを競うタイムアタック形式や、ゴールの順位を競うレース形式がある。そのゴールタイムは精密なセンサーを使用しているため1000分の1秒まで計測される。

「タイムアタックは自分のペースで飛ばせますが、レースになると焦ってしまって操縦ミスをしやすく、一度のクラッシュが命取りとなります。だからレースには集中力が必要なんですよ」(Saqoosha氏)。

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コースに隣接した大会本部。
JDRA副理事の横田氏。

新宿から車で50分の場所にトラックが完成!

コースに隣接した大会本部でタイムを測定しているのは、この大会を主催するJDRA(一般社団法人日本ドローンレース協会)。モニターには飛行中の3機の映像が映し出され、その様子をライブ配信で実況していた。

今回お邪魔した「ドローンフィールド相模湖CUP Vol.1」の会場となるのは、神奈川県相模市にある「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」内に、2018年7月にオープンしたばかりのトラックで、JDRAが管理をおこなっている。新宿から約50分の立地で、事前に申し込めば個人でも練習場として利用可能。さらに、プレジャーフォレスト内にはキャンプ場や温泉などの施設もあるので家族で楽しむこともできる。

この日のコースは、アメリカの大会のレイアウトを再現したものだそう。今後、この会場で毎月FPVドローンレースを開催する予定だとか。

 

和気あいあいとした雰囲気が漂う。

初心者もウェルカム! 和やかな雰囲気の大会会場

この大会は和気あいあいとした雰囲気が漂い、FPVドローンレーサーたちの仲の良さを感じられた。トラック横に各グループがタープを張り、観戦したり談話したりする姿が印象的。始めたばかりの初心者でも輪に入りやすいような空気感が心地良く、分からないことを聞けば親切丁寧に教えてくれるだろう。

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予選のタイムアタックが間もなくスタート。
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スタート地点に並ぶレース用ドローン。
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勢いよくフライト!
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100分の1秒で順位が変わる! 予選のタイムアタック

電波法によって同時に飛ばせるのは3機ずつのため、予選から決勝まで3名ずつの勝負となる。

この大会に参戦したのは小学生から大人までの23名。予選はタイムアタック形式が採られていて、3分間のタイムアタックを3回チャレンジし、そのうちのベストラップ上位9名が第2ラウンドに駒を進めることができる。

Saqoosha氏の予選結果は、第2位! なんと1位のベストラップとは0.09秒差。そのコンマ以下の戦いに、FPVドローンレースは集中力が大事という言葉を理解できる。こうしてSaqoosha氏は、準決勝となる第2ラウンドへと進出する。

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2回戦が間もなくスタート。
僅差で競り合う接戦!

大番狂わせが起こりやすい!? レース形式の第2回戦

第2ラウンドは予選上位9名を順位ごとにグループ分けしておこなわれた。その組み合わせは、1・4・7位、2・5・8位、3・6・9位の3グループ。ここからはトラックを3周するレース形式が採用されるので、予選の順位が高いから勝てる訳ではない。一瞬でも気が散るとクラッシュしてしまう番狂わせがあるのだ。

決勝進出を賭けたSaqoosha氏の第2回戦。スタートの合図とともに勢いよく飛び出し、ほかの2機と圧倒的な差をつける。見事グループ1位でゴールイン! ……と思いきや、ゲートをひとつギリギリ通過できていないとビデオ判定され、無念の6位に。障害物を通過できていない場合は再度くぐり直すそうだが、そうすると後者に追いつかれてしまう。その咄嗟の判断力も大事なのだ。

どこか晴れ晴れとした表情のSaqoosha氏。

お疲れさまでした! 結果は残念でしたが、ド迫力のフライトを拝見できました!

腕が上がる感覚がよくわかるとか。

FPVドローンをやるからにはレースを楽しもう!

賞金を賭けた本気の大会があれば、レースを楽しむカジュアルな大会もある。どちらにせよレースには記録が付いてくるもので、自身のスキルアップを楽しむことができるし、大人になった今、ほかの人とタイムで競うなんてことが少ないのでは? 組み立てから操縦、レースまで多様なエッセンスで楽しませてくれるFPVドローンは、もはや始めない理由が見当たらないかもしれない。オッサンひとりでも、子供と一緒でも、わくわくさせてくれるドローンの世界に踏み出そう!

 

澤田聖司=写真 小松翔伍=取材・文

# O父CHANSとレジャー# ドローンレース
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