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結婚6年、同居は2週間。それでも幸せな日本-英国・遠距離夫婦

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十人十色の夫婦関係Vol.2
夫婦のカタチは人それぞれ。その数だけ、異なる幸せがある。たとえ一般的なスタイルと一線を画すものであっても、当人たちが納得していればそれでいいのだ。当連載では、ステレオタイプな「理想の家族」の型にはまらず、独自のスタイルを持つ夫婦を取材。異色ながらも円満な結婚生活を通じ、多様な幸せの在り方を探る。

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結婚前からすれ違い続けて幾年月、今や遠距離が当たり前に

今回お話を伺ったのは結婚7年目の金子さん夫妻。6年間の結婚生活において、ほとんど一緒に暮らしたことがないという「別居婚」夫婦だ。しかし彼らに悲壮感はない。それどころか、実に幸せそうだ。そんなふたりの結婚ストーリーを紐解いていこう。

夫の洋さん(32歳)は都内大手商社に勤めるサラリーマン、妻の春菜さん(32歳)はイギリスで研究職に就いている。取材はケンブリッジの春菜さんとスカイプでつなぎ、“夫婦同席”のもと行われた。

夫の洋さんは、いかにも誠実な商社マンという印象。

付き合い始めたのは高校時代。そのまま同じ大学に進学したが、ほどなくして遠距離になる。

洋さん「大学3年のとき、妻が山形のキャンパスで研究をすることになったんです。私は卒業まで東京で、そのまま都内の企業に就職。妻は山形で大学院に進みました。以降も、なんだかんだとすれ違って、現在に至るまでずっと遠距離が続いています」。

洋さんが言うように、ふたりの人生はまさにすれ違いの連続。春菜さんは大学院卒業後、博士課程に進むため山形から京都へ。洋さんは洋さんで、入社3年目の夏からイギリスに転勤。2年間の赴任を終え、いざ日本に帰国という段になって、今度は春菜さんがイギリスで研究者として働くことに。「正直、避けられているのかなと思いました」と夫が苦笑するほど、ことごとくタイミングが合わなかった。

なお、入籍は洋さんがイギリスに発つ直前。春菜さんは当初あまり結婚に乗り気ではなかったが、3カ月にもおよぶ洋さんの熱烈な求婚が実った形だ。

洋さん「本当はイギリスについてきてほしかったけど、そもそもの結婚からして渋られてしまったので……。もう、そこからはゴリ押しです(笑)。日本を発つまでの間になんとか、せめて結婚だけは了承してもらおうと彼女のいる京都に行っては押しまくった。というのも、海外と日本となると、これまでの遠距離とはわけが違う。もし、僕が向こうにいる間に彼女に何かあったとしても、『交際相手』というステータスでは帰国しようにも会社の理解を得づらいですからね。あとはもちろん、遠く離れてしまうからこそ夫婦になって精神的なつながりを強くしたかったというのもあります」。

一方の春菜さんは、結婚に対してはやや冷静なスタンスのようだ。

取材は日本時間・夜7時半からスタート。イギリスのランチタイムを利用して、スカイプで参加頂いた。

春菜さん「夢のない話になってしまいますが、私自身はそこまで結婚を重要視していませんでした。逆に言えば、重要でないならべつにしてもいいかなと(笑)。夫が言うように、未婚だとパートナーとして社会的に不便が生じることはあると思いますが、心の繋がりとか感情的な面でいえば必ずしも夫婦という形をとる必要はないんじゃないかと。結婚している・していないに関わらず、彼に対しての絆はちゃんと感じていますから」。

春菜さんの言葉はぶっきらぼうで冷たく感じられるかもしれないが、最後の一言からは不器用ながら正直な夫への愛情が伝わってきた。大学時代の遠距離恋愛から10年以上にわたり、物理的な距離を乗り越えてきた絆は確かなものだ。

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