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『エンドレス・サマー』が教えてくれたこと 〜Life is Traveling〜

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ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

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今回は「Life is Traveling」

昨年12月、不朽の名作『エンドレス・サマー』を生み出し、サーフフィルムの父と呼ばれた映画監督のブルース・ブラウンが逝去した。1966年に制作された同作は、カリフォルニアのサーファー2人が、夏とともにある完璧な波を追い求め世界を旅するという内容。カリフォルニアにも冬はあり、開放感に浸れる夏は終わってしまうけれど、世界のどこかに夏の波はあると旅に出るのである。

日本にも四季はあり、夏と冬のコントラストが強いため、真冬のサーフは億劫になる。このとき、手にできる選択は大きく3つ。日常的に冬の海で頑張るか、冬の恵みを雪山で堪能するか、名作のように夏を追いかけるか。

いずれも正解だが、3番目の選択こそ多くのサーファーが願う、世界基準の夢。確かに壮大な夢の実現は年齢を重ねるほど難しくなるが、実現してしまえば現実的な選択肢へ変わる。視野と人生の幅は広がり、都会と自然の間を、よりバランス良く往来できるようになる。

故ブルース・ブラウンは1994年に続編『エンドレス・サマーII』を制作。前作を観た2人のプロサーファーが旅に出る物語で、OC世代のパット・オコーネルとロバート・ウイングナット・ウィーバーが、コスタリカ、フランス、南アフリカといった地を飛び回る。

この2作を観て痛感するのは、ボードショーツ1枚で楽しめる夏の良い波は世界中にある、ということ。昨夏、知人から届いた上の写真も、灼熱のメキシコに無人の波があったことを知らせてくれた。

ラッセル・ホリデイ=写真 小山内 隆=文・写真セレクト

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