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“最高に住みやすい都市”を歩いてわかった。街に溢れる最“幸”のワケ

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東京から南へ約8200km。オーストラリア南東部に位置する都市、メルボルン。美しい建造物が立ち並ぶ都市部と圧倒的なスケールの大自然、それらがもたらす美味しいワインにゴハン。魅力を挙げればキリがないこの街は、“世界で最も住みやすい都市”とも称される。そんな旅先を知らずにいるのはもったいない。ということで見てきた南半球の楽園=メルボルンのリアル。第三回。

第1回:メルボルンの“とにかく気持ちいい休日”は、 ○○から始まる はコチラ
第2回:世界一○○と言われる「グレート・オーシャン・ロード」を知っているか? はコチラ

誰もが住みたくなる&行きたくなる街、メルボルン。美味しいビーフやコーヒー、交通の便の良さなど、オッサンが思わず魅かれてしまう理由が街のあちこちに溢れている。その一つひとつを紐解いてみよう。


その1:すぐにありつける、美味い肉と美味いコーヒー

オーストラリア南部は肉牛の飼育環境に恵まれているため、美味いビーフが豊富に手に入る。よって、メルボルンでは常に極上の肉が食べられる。食べ方は、赤身の外側をさらりと焼いて、中は柔らかくジューシーに仕上げたステーキが基本だ。

さらにメルボルンはカフェ文化も成熟している。カフェの数はなんと、パリよりも多いという。イタリア移民が多かったのと、港からコーヒー豆が輸入しやすかったことが独自の文化を育んだ大きな理由だ。一説によると“世界一コーヒーの美味しい街”ともいわれているんだとか。その実力、味わってみたくない?

小さな街の食堂からレストランまで。それぞれの流儀で用意しているステーキ。ちなみにオーストラリアで食べられる赤身のビーフは、写真上のブラックアンガスのものがほとんど。スコットランド原産の牛で、とても柔らかい肉質が特徴だ。ローカルに評判のレストラン「オークリッジ・ワインズ」のスタッフ曰く、噛むほどに旨味と肉汁が出てきてたまらないらしい。

昔ながらのパブスタイルの店ではビーフバーガーも多く見られた。ボリューム満点だがライトな薄味だからぺろりと食べられる。

市民の台所とでもいうべき巨大な市場「クイーン・ビクトリア・マーケット」には、ところ狭しと新鮮な肉が並ぶ。

1878年にできた市場の入り口。あらゆる生鮮食品が大量に揃うこちらのエントラスにも、牛の絵が。


オリジナルの美味しいコーヒーが飲めるカフェは、都心部だけではなくさまざまなところにある。メルボルンの朝は、美味しい一杯のコーヒーから始まるのだ。

カウンターのみの小さな店でも自家焙煎していることがほとんど。イタリア系のスタイルが多く、エスプレッソマシンで淹れるのが基本だ。とにかくコーヒーの味にはハズレがない。

天井を埋め尽くした椅子のオブジェがユニークな「ブラザー・ババ・ブダン」。絶品コーヒーが飲める超有名店のひとつ。


その2:移動が楽なのは、何より旅を楽しくする

メルボルンの交通機関で最も手軽でメジャーな乗り物が路面電車のトラム。住人にとって通勤・通学のための大切な交通手段であるこちらは、街の中心部では乗り降り自由でしかも無料。停留所に行けばすぐにやってくるため、都市部の観光で移動に困ることはほとんどない。

そんな移動が楽なメルボルンは日本からのアクセスも格段にしやすい。というのも、JALが成田〜メルボルン間の直行便の運航を開始したのだ。しかも毎日便があるため旅程も組みやすい。ちなみに、約1時間しかない時差も、旅を楽しくしてくれる大きな要因だ。

メルボルンの街を走るシンボリックな路面電車、トラム。無料区間は、セントラル・ビジネス・ディストリクト(CBD)と呼ばれる街の中心部。とはいえ、主要なスポットにはほぼアクセスできる。オリジナリティの高い街並みの風情を感じるのにも最適な乗り物だ。


2017年9月1日から正式に就航した成田〜メルボルン間の直行便。同便は、最新の「JAL スカイスイート 787」機材での運航となるため、ビジネスクラス(写真下)でも従来のファーストクラス並みのプライベート空間を提供してくれる。

成田空港からは午前中に出発し、メルボルンには同日23:00前に到着。宿にチェックインしたら翌日からアクティブに観光できるのがうれしい。メルボルンと日本の時差は約1時間で、体力的にも助かるのだ。


その3:人口密度は低く名所は多い、せわしくない都会である

せっかくの休暇で訪れるのだから、できればせわしないのは避けたい。そんなオッサンの気持ちにもメルボルンは応えてくれる。まず観光名所。これまで紹介してきたように、遊び場所で物足りなさを感じることはない。

街中にも「ロイヤル・エキシビション・ビルディング」といった世界遺産があったりと、歩いているだけでも楽しめる。一方で人口密度は東京23区の10分の1程度と、実にゆとりを持った状況。しかもビクトリア州の統計では子供(0〜15歳)の割合が20%前後と高く、治安の心配もなし。まったり過ごすには最適なのだ。

碁盤の目のように開発されたメルボルンの街。日が暮れると温かみのある夜景が広がる。繁華街でも過剰な電飾はなく、落ち着いた雰囲気になっている。

世界遺産に指定された「ロイヤル・エキシビション・ビルディング」は、現存する世界唯一の万博建造物で、ルネサンス期の建築の美しさに息をのむ。周辺に広がるカールトン庭園も見どころ。これが街の中心部にあるから驚く。

夕暮れ時にサイクリングを楽しむファミリー。メルボルンではイカしたオトーチャンの姿もたくさん見られる。


誰もが住みたくなる&行きたくなる街メルボルンは、美味しいビーフやコーヒー、交通の便の良さなど、オッサンが思わず魅かれてしまう理由が街のあちこちに溢れているのであった。


清水健吾=写真 長谷川茂雄=取材・文

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