Running Up-date Vol.81
2021.07.31
LEISURE

「ギアに必要なのは拡張性」50歳ランナーの、普段使いもできるFUNなギア選び

金岡克宜 
「Running Up-Date」とは……

アパレル関係の輸入代理店でシニアマネージャーを務める金岡克宜さんは、仕事でランニングシューズを扱うようになり、齢50にしてランニングの面白さに目覚めた。

そのエピソードは前編でお伝えしたとおり。

「心掛けているのはその日に発揮できるベストを意識すること。そうすれば、この歳になっても常に、“自分対してやり遂げたかどうか”に挑戦できますから」とは、アラフィフデビューならではの、走り続けるヒントだ。

そしてもうひとつ、モチベーションをアゲてくれるランニングギアも重要だ。

 

一見派手と思える色柄に、思い切って挑戦してみる

「普段のコーディネイトもそうですけど、なんとなく自分らしい服装でいることを心掛けています」と金岡さん。

金岡克宜 
エルドレッソのトップスとパタゴニアのショーツ、フィーチャーズのソックスとトポ アスレティックのシューズはそれぞれカラーをリンクさせている。

「FUNな気分になれる着こなしが第一」とのことで、ここ最近は色数多めのコーディネイトを選ぶ日が多い。

「エルドレッソのトップスは、ほかにTシャツや長袖などかれこれ5枚くらい所有していて、デザイナー阿久澤さんのキャラクターを含めてファンなんです(笑)。

スポーツブランドのストイックなアイテムは、自分にとっては少しシリアスに感じてしまうので、FUNな方向に振りたい。で、どうせならこのくらい振り切ったほうが楽しいじゃないですか。ロックTシャツを着るようなノリですよね」。

金岡克宜 
エルドレッソとエアウォークとのコラボレーションアイテム。速乾性も申し分ない。

ショーツはパタゴニアのバギーズショーツで、丈の短い5インチ丈のモデル。

「ご存じのように水陸両用できる定番アイテムで、海にもはいて行けますし、普段着としても活躍します。ランニングするようになってから、とにかくバギーズを着用する機会が増えました。

マンゴーオレンジのビビッドなカラーと、肌触りの優しいメッシュ素材のライナーがポイント。アンダーウェアが要らなくなり、ランニングでもこれ一枚でOKです」。

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ケガなく長く走るために、バランスがちょうどいいシューズ

金岡さんが走り始めたきっかけは、仕事で新鋭のランニングシューズブランド「トポ アスレティック」を担当するようになったことが大きい。

2013年にマサチューセッツで創業、米国ランニングシューズ業界の重鎮・トニー・ポスト氏が新たに立ち上げたブランドだ。

学生時代に陸上競技へと打ち込むものの故障に悩まされたポスト氏は、卒業後にロックポート社を経て、ビブラム ファイブフィンガーズを手掛けるなど、裸足感覚で走れるナチュラルラン系のシューズを全米に広めたキーパーソンでもある。

金岡克宜 
シューズ「ウルトラフライ3」1万9800円/トポ アスレティック、ソックス「ライトクッション ミニクルー」2090円/フィーチャーズ(ともにアルコインターナショナル 06-6563-7346)

「ビブラムファイブフィンガーズのような、裸足のような感覚で走れるランニングシューズの良さは理解しているつもりですが、5本指の足袋のようなタイプのシューズだと、私のような一般ランナーには少しレベルが高いかなと感じます。

その点、このウルトラフライ3は、落としどころの程良いナチュランランニングシューズ。かかと部とつま先部のドロップ差は5mmで、ヒールカップもしっかりした素材で安定性もプラスしてくれます。

ナチュラルランで故障しにくい人間本来の走りを身につけたいと思ったときに、誰でもエントリーできるバランスの良い一足ではないでしょうか。もちろん、自分にもピッタリです」。

金岡克宜 

確かに、裸足ランのフィロソフィーに忠実なシューズは、ドロップ差が0mmで、余計な保護パーツを省いているものも多い。そのようなモデルにいきなりチャレンジすると、皮肉ではあるが逆に故障を誘発しかねないのもまた事実。

「中間色系の小洒落たカラーリングも気に入っています。フィーチャーズのソックスも合わせて、わざわざランニング用と分けるのでなく、普段から履き倒しています」。

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ランニング以外にも使える守備範囲の広さも機能性の一部

このように、普段使いできるデザインであるかどうかも、金岡さんのギア選びのポイント。

といっても、効率良く兼用をしたいという理由からではなく、ランニングに特化したアイテムを身につけるよりも、日常の延長にあるアイテムでそのまま走る方が気分がいいからだ。

金岡克宜 
シエルの「ゴーキャップ」はニューヨークのマラソン大会をテーマにしたデザイン。5500円/シエル(アルコインターナショナル 06-6563-7346)。

「シエルのキャップも、サンスキーのサングラスも、どちらも普段使いしています。速乾性や携行性、ズレにくい装着感など機能性は申し分ありませんが、それ以上に、ランニング以外でも使える多様性も機能のひとつと考えています」。

金岡克宜 
サンスキーの「フォックストロット」はアビエイター型。

ファッションにも精通するだけあって、いろいろと参考にしたい金岡さんのモノ選び。全身でコーディネイトするときのポイントは?

「私自身も、トライしてみるまではイエローなどのビビッドな色味は少し抵抗がありました。でも、一度身につけてしまえば気にならないんですよね。思い切って色数を多くしてみると、無難にまとめるよりも、きっと面白くなると思うんです」。

金岡克宜 
「アルパ 35L デル ディア」2万7500円/コトパクシ(アルコインターナショナル 06-6563-7346)。

色に関する気付きにも、自社で取り扱う「コトパクシ」というバッグブランドに影響されたところがあるという。

「サステイナブルなモノ作りを実現するため、工場で余ったパーツを集めて、あえてクレイジーカラーのカバンを作っているブランドです。

このバックパックは中の間仕切りがメッシュになっているので、中身が分かりやすいですし、ラン後の着替えを入れるのにも便利。派手だけど機能面はしっかりと考えられています」。

いい年の大人になったら、スポーティなシーンではむしろ派手なくらいのカラーリングが映える。フィジカルにメンタル、さらにはファッションも、臆さず溌剌でいたいものだ。

金岡克宜 

RUNNER’S FILE 40
氏名:金岡克宜 
年齢:52歳(1969年生まれ)
仕事:アパレル輸入代理店 シニアマネージャー
走る頻度:月間100km目標、約8km/回
記録:レースへの参加は特になし

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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# コトパクシ# トポ アスレティック# ランニング# 金岡克宜
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