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2021.09.25

あそぶ

スケボー・パークの初代女王、四十住さくらが語る東京五輪のあの日とこれから

当記事は「FINEPLAY」の提供記事です。元記事はこちらから。

この夏を熱く彩った「東京オリンピック」。特に新種目として追加されたスケートボード競技では10代の選手が大活躍を見せ、スケートボードカルチャーが世間に広く認知されたことは間違いない。
今回、スケートボード・パーク競技にて金メダルに輝いた 四十住(よそずみ)さくら 選手(=ベンヌ)にFINEPLAY独占でオリンピック終了後の心境を語ってもらった。
――「東京オリンピック」スケートボード・パーク種目で初代女王に輝いた今の気持ちはいかがですか?
日本選手権とアジア大会・世界選手権でも初代を獲ったのでオリンピックでも初代を獲れて嬉しいです!
――オリンピックの舞台はいかがでしたか?
本番の日は全然緊張しなかったんですけど、前日の練習が調子悪く、技とかが全然乗れなくなって「どうしようどうしよう」って朝までは緊張していました。
でも会場に着いたら緊張はなくなってすごく楽しく滑ることが出来ました。
――予選を4位、決勝は1本目から540のコンボをメイクしましたが、戦略はありましたか?
実は予選は4位くらいで上がりたいと思っていたんです。
他の選手が滑った後に最後の出番で滑っちゃうと凄い緊張しちゃうので(笑) 。逆に私がノーミスを出して皆にプレッシャーをかけたいと思っていたので予選を4位で上がれて良かったです。
Jason Halayko/Red Bull Content Pool
――1本目のランで540のコンボをメイクした時にガッツポーズしていましたが、決めた瞬間はどういう気持ちでしたか?
実は練習でも1回しかメイクしてなかったので、乗れて凄く嬉しかったです!
本当はもう一つ技を入れる予定だったんですけど、その技が調子悪かったので残り3秒間ガッツポーズしていました(笑)。
――540は今年のDew Tourでメイクして優勝していましたが、その時から540に自信は持っていましたか?
自分の中で自信は有るけど完成度は高くないし、得意な技ではないので、そこまで540を出したいって気持ちは無かったんですけど、連続でしかも違う場所で (540を) 出す女の子はいないのでチャレンジしてみました。
Sakura Yosozumi and Sky Brown at Dew Tour on 23 May, 2021/ Mark Clavin / Red Bull Content Pool
――今回、改善点や今後に向けての課題は見つかりましたか?
最後の3本目のランで得意なバックノーズブラントを失敗してしまったのは、高難易度の技から繋げる練習はしていなかったのが原因だと思っています。次に向けては、技を繋げて精度を高めていく練習していきたいです。
――スケートボード以外にも今回の新しく追加された種目でBMXフリースタイル、サーフィンやクライミングなどいわゆるアクションスポーツと呼ばれる種目の選手が活躍していたのですがその点はどう感じましたか?
正直自分のことで精一杯で本当に他のスポーツを見ていなかったので分からないです(笑)。
――スケートボードの認知が広がり、人気が出てくると思いますが、どう思いますか?
やっぱり女の子のライダーも増えてくると思うので。またスケートパークにも人が集まってきていて本当にうれしいです!
――四十住選手を目指すスケーターが沢山出てくると思うのですが、ご自身はどのようなスケーターになっていきたいですか。
みんな私よりも年齢が下の子がこれからどんどん出てくると思います。私自身もそこに負けないように練習していきたいです!
Kazuki Mita / Red Bull Content Pool
――最後に応援してくれていたファンの方々にコメントお願いします。
いつも応援ありがとうございます。皆さんの応援のおかげで金メダルを取ることが出来ました!次のパリ五輪に向けても頑張るので応援よろしくお願いします!
圧巻のパフォーマンスの中にも、まだ10代と感じさせる純粋な感情を覗かせる四十住さくら選手。そして次に見据える先は既にパリ五輪の連覇へ。今後も彼女、そして若い次世代のスケーターの活躍に目が離せない。

四十住さくら – 540への挑戦|POSSIBLE

 
四十住さくら◎2002年3月15日生まれの和歌山県出身。兄の影響で小学6年でスケートボードを始める。2016年の「全日本レディース」で優勝を果たした後、活動の場を海外に移す。18年には日本選手権・アジア大会・更に初開催となる世界選手権の3大会を制し、すべて「初代女王」に輝いている。2020 東京五輪でも金メダルを獲得し、オリンピックの舞台でも初代女王の座を勝ち取った世界でトップクラスのスケートボーダーである。
 
Kazuki Mita=写真 Eiji Zaima=取材
記事提供=FINEPLAY


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