日本最強のプロパルクールチーム・monsterpkのリーダーであり、国内初のパルクール専用屋内施設「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」を立ち上げ、パルクールアスリートとして活躍しているYUUTAROUがパルクールの歴史と魅力を徹底解説。 まるで忍者のように人間離れしたアクロバティックなアクションスポーツ・パルクールに迫る。
パルクールの歴史
パルクールは自分の体だけを使い周囲の環境に適応し、主に走る・跳ぶ・登るといった移動動作をする中で、人としての強さや人間本来が持つ能力を高め、追求することを目的としてはじまった。 1990年代後半、心技体のトレーニングを行なっていたフランスの9人の若者たちによって「YAMAKASI」というパフォーマンス集団が結成、彼らの活躍にとって「パルクール」は世界に知られるようになる。 さらに、2001年の映画「YAMAKASI」、2003年のドキュメンタリー「ジャンプロンドン」2004年の映画「アルティメット」によって「パルクール」への注目は一層大きなものとなっていく。 2000年代後半にはコンペティション形式のイベントが世界中で開催されるようになる。その潮流の中、コンペティション「Red Bull Art Of Motion」が世界的にも盛り上がりを見せており、2011年日本初開催となった「Red Bull Art of Motion YOKOHAMA」では島田善(ZEN)が日本人唯一のファイナリストとなる。 「Red Bull Art of Motion YOKOHAMA」は日本初の国際規模のイベントであり、その開催は「日本のパルクールシーンが世界と繋がる」、日本パルクール史上最も重要な出来事となった。 近年では日本でも映画やTVなど多くのメディアに取り上げられるようになり、2018、2019年には「FISE WORLD SERIES HIROSHIMA」においてパルクールW杯が開催。2019年11月には「第1回パルクール日本選手権」が開催され、パルクールのスポーツとしての面に注目が集まり始めている。