2021.06.24
LEISURE

アウディ A3のスポーツバックでキャンプへGO! 車内に載ったギアにも通じる合理的選択

「突撃、隣のキャンプカー!」とは……  

車は、キャンプ欲に満ちた我々をアウトドアフィールドへと送り込んでくれる。ガチなキャンピングカーを好むものもいれば、SUVを相棒とするキャンパーもいるが、いずれにせよ車には手持ちのギアと同様に、その人の個性が表れる。

ただし、アウトドアシーンの仕掛け人、福田健太郎さんはこれらのキャンパーたちとは一線を画したスマートな思考でキャンプを楽しんでいる。

福田健太郎さん(WONTON ディレクター)● 古き佳きモノを自由な発想で提案する「グッドオル」や、永戸鉄也さんとタッグを組む「サラウンド」を主宰。今年からアウトドアシーンの専用ケースブランド「ワンタン」を立ち上げ、キャンパーたちから熱視線を送られ中。

愛車は、ドイツを代表する自動車メーカー「アウディ」が誇るプレミアムコンパクトカー。そのセレクトにはアイデアマンにして、ミニマリストらしい福田さんのこだわりが隠されていた。

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なぜ、アウディ A3でキャンプ?

「僕が乗っているのは、A3のスポーツバックというモデルになります。セミマニュアルの小さいハッチバックですけど、この見た目で排気量は3200ccもあって、めちゃくちゃ速いんですよね。つまり、仕様は走り屋。でも、これだけパワーがある4WDだから、山も全然イケちゃうっていう」。

以前は1994年製のメルセデス・ベンツ「W124」に乗っていたそうだが、“そのまま”過ぎて乗り換えたのだとか。

「キャンプって、世間的には男臭いブランディングじゃないですか。でも、個人的にはその真逆がいいんですよね。街で乗っていても全然キャンプ好きな感じがしないアウディのような上品な車でキャンプもこなしたい。極論、テスラのサイバートラックでキャンプに行きたいです(笑)」。

確かに、旧式のランドローバーやトヨタのハイラックスを街中で見かけ、リアガラスにそれっぽいステッカーでも貼っていたら「この人はきっとアウトドア好きな人だろうな」と思う。

しかし、車選びの段階から、それをあえて包み隠すのが福田流。街中でもアウトドアでもスマートに、が流儀なのだ。

また、福田さんの車選びには、もうひとつ筋の通った理由がある。

「僕たちキャンパーは自然に生かされているので、環境に配慮するよう心がけています。ギアはフィールドにダメージを与えないように設計されているものがほとんどです。ただ、本当の意味でのエコを考えるのであれば、ガソリンを垂れ流してキャンプに行くのは矛盾している。

ソーラーパネルで発電をしたり、車も燃費がよく、電気自動車のほうが理想的ではあると思っています。だから、次に乗るのであれば、テスラのような洒落たブランディングでありながら、自然と環境にも気を配れる車種がいいと思っているんです」。

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キャンプも“見せる収納”の時代

そんなスマートキャンパー福田さんのハッチバックの内側がこちら。

……ん? どこか見慣れない光景が広がっている。雑多にギアが山積みされているわけでもなければ、キャンプ収納の定番であるストレージボックスもひとつも見当たらない。

「この収納グッズは、僕が今年はじめたアウトドアケースブランド『ワンタン』のものになります。使用している素材は、“ダイニーマ(DYNEEMA)”と呼ばれる素材。超高分子量ポリエチレンの別名で、縫い合わせなどをせずに1枚で使用すると、とにかく強靭な耐衝撃性と耐引裂強度を発揮するため、ヨットの帆などにも使われているんです」。

なんともタフで面白く、気の利いたアイテムである。

「ハイキングでも定番の素材ですね。ハイカーたちは軽さが命なので、バックパックだったり、小物入れなどには、このダイニーマが使用されています。でも、意外にキャンプシーンには持ち込まれていなくて」。

耐久性などの機能性を兼ね備えつつ、ミニマルに収納され、なおかつ嫌らしくない程度にこだわりのギアやアウトドアウェアをチラ見せできるワンタンの収納ケース。アウトドアマンたちの欲求を絶妙に満たすありそうでなかったアイテムには、ファッションシーンで培った審美眼が活かされている。

展開するケースの種類はさまざまだ。スリーピングマットがぴったり収まるものから、シェラカップ、ポール、ランタン用など、ケースのサイズはキャンパー御用達の定番ギアのボリュームにあわせて設計されている。

また、アパレル用も某ブランドのスーツケースに隙間なく収まるサイズ感だ。

「僕は街着とキャンプウェアを分けて買いたくないタイプ。メリノウールもいいけれど、それならキャンバーのスウェットなど、ヘビーオンスの洋服を選ぶ感じです。

このザ・ノース・フェイスのSTEEP TECHの“HELI”シリーズは、まさにそれを象徴しているかもしれません。山頂の寒さにも耐えれるスペックと機能性がありながら、ラッパーやギャングに愛されたというストリート的な背景もある逸品です」。

そのほかにも、ファイヤーパターンのスウェットパンツやシュプリームのテントなど、トランク内からはところどころ、ストリートな香りが漂う。

車も、トランクの収納も、物量も、すべてがスマートな福田さん。新しいキャンプのスタイルは、まさに時代感を踏襲していると言えるだろう。

また、ワンタンでは今後もさまざまなアイテムを展開予定とのことなので、気になる方はリリース情報を追いかけてみてはいかがだろうか。

「突撃、隣のキャンプカー!」とは……
キャンプスタイルは十人十色。人それぞれの魅力がある。だからこそ見たい、知りたい、隣のキャンパーがどんな車に、どんなギアを搭載しているのか。ってことで正面突撃。気になるバックドアをオープン!
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市川明治=取材・ 文

# アウディ# アウトドア# キャンプ# キャンプカー# ワンタン
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