Camp Gear Note Vol.77
2021.01.31
LEISURE

世界で100万脚以上売れ続けるチェアを生み出した「オンウェー」は今これを狙うべし

オンウェー

「Camp Gear Note」とは……

オンウェーの製品が高い快適性を誇る理由は、細部まで徹底的にこだわった頑固なものづくりの姿勢にある。

各社から生産と開発を請け負う「アウトドアメーカー」として長年、試行錯誤を積み重ねてきたからこそのこだわり。それは、各製品のディテールに目に見える形となって具現化されている。

世界に誇るベストセラーから変わり種までが揃うオンウェーの製品。その中でも今狙うべき名作をセレクトし、それぞれの特徴とディテールへのこだわりを紐解いてみよう。

座ればオンウェーの実力が明確にわかる代表作

オンウェー
「コンフォートチェア2」(1万9580円[税込])、右は「スリムチェア」(1万2100円[税込])。

まず紹介したいのは、同社の大定番モデル「コンフォートチェア2」と「スリムチェア」の2脚。

この名を挙げただけで、道具好きのキャンパーたちが深く頷いているのが思い浮かぶ。それほど“オンウェーの”というよりも、もはやキャンプチェアとしての大定番モデルなのである。

オンウェー

オンウェー
ゆったり座れる広さの座面が、折り畳むとここまでコンパクトになる。

‘90年代前半のバブル崩壊を境に、世の中では省エネ、省スペースという言葉がよく使われるようになった。その流れはアウトドア界においても例外ではなく、バブル以降、数多くの収納性に優れたアウトドアチェアが生み出された。しかし、なかには座り心地を犠牲にしたものも多かったのだ。

その問題に対し、画期的な収納方法を採用して解決策を提示したのが、このスリムチェアであり、コンフォートチェアだ。

オンウェー
多方向に同時に収束するという斬新なアイデアは、アウトドアチェアの常識を変えたと言っても過言ではない。

従来の前後に開閉するタイプのチェアは座り心地の良さが長所であり、中央に収束するタイプは収納性の高さに秀でている。相反するこの2つの要素を併せ持つのが、オンウェーが独自に開発した“多方向開閉タイプ”である(詳しくは前編参照)。

背もたれや肘掛の微妙な角度、座面の高さは人間工学に基づいて設計されており、座る人の体格や体重を選ばない。そのため、誰でも快適に座ることができる。

2003年の発売以来、部材や構造の細かな見直しを重ね、現在もさらなる快適性への追及が続くマストバイな一脚だ。

オンウェー

オンウェー
座面の微妙な角度が絶妙な座り心地を生む。アルミ製の肘掛けが冷たくないようにとカバーで包む気配りもニクい。
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世界が認めた、100万脚以上売れている名作チェア

オンウェー
「ディレクターチェア」7150円[税込]。手頃な価格にも注目。

「ディレクターチェア」は、数あるオンウェー製品の中で最も売れているモデルだ。もちろん、売れているのにはそれなりの理由がある。

アメリカのキャンプ用品が日本に上陸し、まず国内で普及したチェアの形がディレクターチェアである。各社が手掛けるベーシックな形なので、お持ちの方も少なくないだろう。

手持ちのものと上のオンウェー製をよく見比べてみてほしい。あなたは違いに気がつくだろうか。

オンウェー
ワンアクションで収納できる左右開閉タイプ。

答えは側面が1本のフレームで形作られた、シンプルな構造であるということ。

複数本で構成された従来製品に比べ、圧倒的に軽量。故障も少なく、なにより見た目が美しい。2002年にはグッドデザイン賞も受賞し、世界中で大ヒットを記録した。現在までになんと100万脚以上売れている。

開発にあたり、目指したのは「2時間座って映画を見ても疲れを感じない椅子」だそう。以来、このテーマはオンウェーが手掛けるチェアすべての基準となっている。

オンウェー
収納の動きを後ろから。座面の生地はただの長方形でなく、複雑な形状であることもわかる。
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今シーズンの新製品と売れ筋No.1は?

オンウェー
今シーズンの新作「アジャストカフェテーブル」1万7380円[税込]。

チェアだけでなく、オンウェーはテーブル開発に関わる歴史も長い。斬新な折り畳みギミックは、テーブルにも活かされているのだ。

続いて紹介する「アジャストカフェテーブル」は、そんなテーブルカテゴリーの最新作だ。

オンウェー
思わず「なるほどね」と唸ってしまう脚部のフレーム構造。単純だが深いのよ。
オンウェー
足の長さは47〜70cmまで無段階に調整可能。

脚部のフレーム構造に加え、木目調が美しいグラスファイバー製天板を採用していることも特徴。その重量は3.7kgと、見た目からは想像がつかない軽さを実現している。

脚部は無段階で長さの調整ができるため、キャンプのスタイルを選ばず、自宅で使うこともできる。接地部のパーツは地面の凹凸に合わせて動くので、不整地でも安定感が高い。また、このパーツは砂地や土に埋まりづらい役割も担っている。

庭先やベランダでのリモートワークなどで使うのにもぴったりだろう。

オンウェー
「コンフォートローチェアプラス」1万9800円[税込]。

在宅ワークや家キャンプの影響もあってか、最近最も売れているのは「コンフォートローチェア」なのだとか。

のんびりと寛げる座面設計のリラックスチェアで、フカフカのクッションは取り外し可能。ヘッドレストも標準装備されている。

キャンプはもちろん、日常使いにも馴染みがいいデザインと使い勝手の良さが人気の理由だ。

オンウェー
折り畳み方法は、座面の快適性を最大限に活かす前後開閉タイプを採用。
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小さなギアも、やはり折りたたみのアイデアが秀逸

オンウェー
隠れたヒット商品「スタンド」6820円[税込]。
オンウェー
折り畳み時は非常にコンパクト。セットする部分次第で3段階の高さ、広さに調整できる。

小さなギアにも、オンウェーらしい折り畳みのアイデアが生かされている。

例えば、隠れたヒット商品として売れ続けている「スタンド」も、そのひとつ。

駐車場でサーフボードにワックスを塗ったり、カヤックの潮を流したりするのにとても便利な商品だ(耐荷重は50kgまで)。使わないときは細長く収納できるので、車に載せっぱなしにしておいても邪魔にならない。

オンウェー
「バスケット」4620円[税込]

「バスケット」も、ワンアクションで開閉できるギミックがオンウェーらしい。エコロジー先進国であるドイツからの依頼で作られたモデルで、ドイツの一流デパートにも並んでいる。

25Lの大容量なので、よく使うキャンプ小物をまとめておくのにぴったり。日常の買い物にエコバッグとして使うのにもおすすめだ。

オンウェー
未使用時は畳んで小さく。目隠し用のカバー付き。
オンウェー
六角形の美しいフォルムが特徴的な「聖火焚火台」1万5180円[税込]。
オンウェー
ワンアクションでフラットに収納。設営も一瞬だ。

焚火台もオンウェーが手掛けるとご覧のとおり。

美しい六角形の聖火型を実現するためには、アイデア段階から5年以上の歳月がかかったそう。

火を入れると、まるでオブジェのような美しさ。別売りのゴトクを使えば、調理台としても使える。

ここで紹介した以外にも、オンウェーのウェブサイトには各製品ごとの開発秘話がみっちりと掲載されている。商品のスペックや機能説明だけでなく、ここまで伝えてくれるブランドは稀。それだけ、自分たちが手掛けた道具への溢れる愛を感じられる。

どうせ使うなら、そんな道具を愛用したくないかい?

オンウェー

[問い合わせ]
オンウェー
03-3234-9981
www.onway.jp

「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る

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池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真

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