Camp Gear Note Vol.64
2020.10.25
LEISURE

最良のヘッドランプに出合いたいなら、押さえるべき6つのポイント

ヘッドランプ

「Camp Gear Note」とは……

ヘッドランプなんて小さな道具、どれを選んでも一緒でしょ?

そう考えているあなたにこそ読んでほしい、ヘッドランプ選びのポイントをまとめてみた。

まずは主な用途を思い描きつつ、以下の6つのポイントを押さえれば、きっとあなたに最適なヘッドランプに出合えるはずだ。

①サイズと重量で大きく3タイプに分けられる

ヘッドランプ

ヘッドランプを大きくグループ分けすると、サイズと重量で3つのタイプに分類することができる。

ひとつめは、機能と重量のバランスに優れるスタンダードタイプ。2つめは、光量やバッテリーの持続時間はスタンダードタイプに劣るが、軽量で小さく収まることが魅力のコンパクトタイプ。そして、重量よりも光量の強さや持続時間に重きを置いたリアバッテリータイプの3種である。

ヘッドランプ
重量を重視するなら、コンパクトなモデルも選択肢。30gを切るものもある。

初めの1台には、バランスの良いスタンダードなモデルをおすすめしたい。

キャンプや登山で使うならば、重量は100g前後を目安に選ぶのがオススメ。光量やバッテリーの持続時間はモデルによる違いが大きいので、価格だけで選ばず、スペックをよくチェックしよう。

荷物をコンパクトにしたいならば、軽量なモデルもありだろう。かつては小さな電池を使うため光量やバッテリーの持続時間に難があったが、近年のモデルは大幅に問題が改善されている。サブ機として1台持っておくのもいい。

ヘッドランプ
重たいがパワフル。大容量のバッテリーが前にあると重量バランスが悪くなるので、後方に配置されている。

3つめのタイプは、後方にバッテリーを配することで光量や持続時間に強みがある。重量はある程度あってもフィット感が高いモデルを選べば、使用時に重さはそれほど気にならない。

トレランや釣りなど夜間に行動をする前提のアクティビティで活躍するが、キャンプではここまでのものはなくてもいいかも。釣りなどにも併用するつもりであれば、初めからこのタイプを選ぶのもありだ。

ヘッドランプ
真ん中のベルトでもしっかりホールドするので、トレイルランニングや釣りなど、動きを伴う夜間のアクティビティに向く。

 

②光量(ルーメン)とバッテリー持続時間に囚われすぎないこと

ヘッドランプ
使用する明るさ次第で、バッテリーの持続時間は大幅に変わる。

タイプを選んだら、次に光量とバッテリーの持続時間をチェックしよう。

パッケージに表記される光量は、バッテリーが満タンの状態で、もっとも明るい設定にした数値である。もちろん、この数値が高いに越したことはないが、実際に最大光量で使い続けることはほぼない。ある程度光量を落とした状態で、どのくらいバッテリーが持つのかを重視しよう。

ヘッドランプ
例えばこのモデルは240ルーメンで6時間、20ルーメンのモードにすれば40時間も使用することができる。

さらに、バッテリーの減りとともに光量は自然と落ちることも覚えておきたい。

安価でも最大光量値が驚くほど高い製品も存在するが、こうしたモデルは100%の明るさを維持できる時間が短く、あっという間に光量が落ちてしまうものも少なくない。

スペック数値だけで判断せず、信頼できるブランドのものを選ぼう。

ちなみに、月明かりが1ルーメン、ロウソクの光は10ルーメンほどと言われている。夜間行動時も100ルーメンほどあれば問題なく行動できる。

キャンプサイトを照らす役割はランタンに任せるのであれば、ヘッドランプの光量はそれほど強くなくても問題ないと考えることもできる。

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③用途に合わせて、使用可能な照射モードを選ぶべし

ヘッドランプ
写真左がスポット光、右がワイド光。それぞれに利点があるので、どちらを選ぶかは用途次第。

ライトがどのように対象物を照らすかも考慮したい。

主な照射方法は、一部分を明るく照らすことに優れるスポット光、幅広い範囲を大きく照らし出せるワイド光の2つ。

モデルによっては両方を切り替えられるものもあるが、どちらかしか選べないモデルも多いので購入前に確認しよう。

ヘッドランプ
左上が何もつけていない状態。完全な暗闇で、右上がワイド光、左下は強めのスポット光、右下は弱めのスポット光。

スポット光が活躍するのは、手元など狭い範囲を集中的に照らしたいとき。調理や釣りの仕掛け作り、夜の川や海での獲物獲りなどに向いている。

一方、ワイド光が活躍するのは、夜間行動を伴う登山やトレイルランニング、夜釣りなど幅広い範囲を満遍なく照らしたいとき。

こう考えると、キャンプだけの用途に使うならば、どちらかというとスポット光が活躍するシーンの多いことが想像できる。

 

④ボタンの押しやすさと操作性は店頭でチェック

ヘッドランプ
ボタンの大きさ、押し心地はモデルごとにさまざま。実物を手にとって確認したいポイントだ。

店頭で購入するならば、ボタンの押しやすさも確認したい。

ボタンの大きさはもちろんだが、ボタンの形状や出っ張り具合次第でも、押しやすさは大きく異なる。触ってみないとわからないことなので、ぜひ実物を押し比べてみよう。

ヘッドランプ
機能を複数のボタンに振り分けてあるモデルは、操作が単純で使いやすい。

また、近年のモデルはさまざまな機能が増えてきている分、操作が複雑なものも少なくない。長押し、連続押しなどなど、操作の組み合わせが難解で、必要な機能を呼び出せなければ宝の持ち腐れだ。

スペック同様、機能の多さだけで選ばず、操作性もよく確認しよう。用途が決まっているならば、単純な機能に絞ったモデルを選ぶのも選択肢。シンプルな構造=壊れにくいとも言える。

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⑤使用バッテリーの規格を統一して余分を抑える

ヘッドランプ
手持ちの道具全体を見渡して、使用バッテリーを揃えるのがポイント。

ヘッドランプ以外にも、電池やバッテリーを使うキャンプ道具は多い。

そこで忘れてはいけないのが、使用するバッテリーの規格はなるべく統一すること。揃えておけばいろいろな種類の予備電池を持たずに済み、万が一、バッテリーがなくなった場合もほかの道具から流用できる。

ヘッドランプ
充電式なら毎回電池を用意する必要がなく経済的だ。

また、USBから充電できるバッテリーを採用したヘッドランプも増えている。

この場合も電池と同様、充電タイプで基準を揃えるといい。こうすることで、予備バッテリーや電池を複数持たずに済む。

 

⑥併せて覚えておきたいヘッドランプ豆知識

ヘッドランプ
暖色を採用するモデルは少ないがいろいろなメリットがある。

最後に、いくつか覚えておくと役立つ豆知識もお伝えしよう。

ヘッドランプの電球色は、白色と暖色の2種類があることはご存知だろうか。大半のモデルは蛍光灯のような白色だが、暖かみのある電球のような明かりを選ぶこともできる。

白色と比べると、電球色は食事が美味しそうに見えるのがキャンプではメリット。また、透過率が高いので霧の中でも乱反射せずに先を照らすことができるのだ。

ヘッドランプ
小型のランタンやハンドルライトも便利だが、ヘッドランプは1人1台必携。

小型のランタンやハイパワーなハンドルライト(懐中電灯)も登場して人気を集めている。

サイトを照らしたり、トイレに行くときにはとても便利だが、ヘッドランプでないと両手が空いた状態で狙ったところを照らすことは難しい。特に夜間の料理や細かい作業にヘッドランプは必要不可欠。

ランタンやハンドライトがあっても、ヘッドランプは1人1台必携のギアである。

ヘッドランプ
帰宅後にと思っていても忘れてしまうため、キャンプ撤収時に電池を外すクセをつけよう。

ヘッドランプを長持ちさせるための簡単なケア方法も押さえておこう。

使用後は濡れや汚れを乾いた布で拭き取ること、そして長期間使用しない場合に備えて、使用後はバッテリーを抜いておくこと。これだけでOK。

バッテリーを入れっぱなしにしてしまうと、自然放電や液漏れの原因になってしまうので、拭き上げたらバッテリーを抜く。これがヘッドランプと長く付き合うためのコツだ。

 

[取材協力]
マイルストーン
06-6719-2281
http://milestone81.com

「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る

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池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真

# Camp Gear Note# キャンプ# トレラン# ヘッドランプ# 釣り
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