Camp Gear Note Vol.57
2020.08.30
LEISURE

知らなきゃモグリな「グリップスワニー」は、キャンプウェアと焚き火ウェアにも注目だ

グリップスワニー

「Camp Gear Note」とは……

創業から170年以上の歴史を持つ老舗ブランド「グリップスワニー」が手掛けるグローブは、もはやアウトドアグローブの代名詞と言っても過言ではない。

グローブだけに留まらず、「キャンプウェア」「焚き火ウェア」なる新たな概念のウェアも提案しており、今やすっかりキャンプシーンではお馴染みの定番ブランドのひとつだ。

そのコレクションの代表的なモデルに触れてみよう。

暗がりでも輝く、アウトドアグローブのマスターピース

グリップスワニー
同社の数あるグローブの元となっているのが、この「G-1」(7700円[税込])。

ブランドのシグネチャーでもある「G-1」は、「ベテランキャンパーでこれを知らなきゃモグリ」と言い切っていいほどの名作グローブである。

アウトドアでの過酷な作業に耐えうるよう、ステッチに耐熱性と強度に優れたケブラー糸を採用。立体的な仕上がりなので、手を入れてみるとレザーグローブ特有の突っ張り感がないことに驚くだろう。

モノが掴みやすいよう、親指だけが独立した構造になっていて動かしやすいのも特徴だ。

グリップスワニー
横から見ると立体裁断の構造がよくわかる。ステッチが外側にあるのは、縫い目が手に当たるストレスをなくすため。

素材には北米産のステアハイドと呼ばれる牛革のみを使用している。ステアハイドとは、生後半年以内に去勢した2歳以上の雄牛の皮のこと。強度とボリュームのある皮質が特徴である。

これをクロム鞣しで柔らかく仕上げており、使えば使うほど手に馴染んでゆく。革に染み込んだ油によって、撥水性も備えている。

グリップスワニー
万一、草むらで落としてしまっても、ご覧の通りよく目立つ。

通称「スワニーイエロー」と呼ばれる美しいカラーリングにも、機能的な理由がある。もともとは暗い鉱山での作業用に開発されたため、そのような環境で落としても見つけやすい明るい色に染め上げられているのだ。

キャンプはもちろん、バイクや薪割りに使うのにも便利。グローブ選びで迷ったら、これを手に取っておけばまず間違いはない。

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キャンプウェアを着れば、バッグいらず

グリップスワニー

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座っても中身が落ちづらい深さの大容量ポケットは、今やキャンプウェアの常識。写真は「ワークパンツⅡ」(1万1000円[税込])。

キャンパーに愛されるグリップスワニー製品はグローブだけではない。10年ほど前からは、「キャンプウェア」という新しい概念のラインも提案する。

キャンプでの服に求められる機能とは、どのようなものか。これまでやっていそうでどこもやっていなかったジャンルを突き詰めた結果、タフな造りで小物がたくさん収納できる、個性的なラインナップが生まれた。

グリップスワニー

グリップスワニー
「ファイヤープルーフエプロン」(1万5180円[税込])は、内蔵されている生地を引き出せばエプロンになる2-WAY仕様。

現在も主力となっている、グローブやハンマーも入るほど深くて大きなポケットを両サイドに設けた「キャンプパンツ」や「ワークパンツ」が、認知を広げるターニングポイントとなった。当時はここまで大容量の収納が付いたウェアはなかったそうだ。

ライターやグローブなど、キャンプに必要な小物は数多い。このパンツの登場以降、手ぶらで過ごすスタイルはフィールドにすっかり定着した感がある。

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街にもアウトドアにもよく馴染む「ギアポケットT」(5390円[税込])。裾のカッティングもスタイリッシュ。

シャツやTシャツに至っても、基本コンセプトは変わらない。丈夫な厚手のコットンにナイロンのチェストポケットを備えた「ギアポケットT」は、その代表格だろう。

ICカードや携帯電話、鍵くらいなら余裕で収納できる。街で着るときも手ぶらで出かけられることは大きなメリットだ。

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焚き火には、焚き火用に作られたウェアを

グリップスワニー
自己消火性に優れたオリジナル生地「ファイヤーシールド」。ざっくりした素材感もアウトドアと相性がいい。

キャンプウェアのスタートにあたり「キャンプにはキャンプウェア。焚き火には焚き火ウェア」というキャッチコピーを掲げ、焚き火用のウェア開発にも並行して力を入れている。

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サファリハットのようなデザインが人気の「ファイヤープルーフキャンプハット」(4950円[税込])。

「何を着たっていいだろう」と思う方もいるかもしれない。しかし、火の粉が飛んでお気に入りのウェアに穴を開けてしまった経験のある方なら、その重要性は知っての通り。焚き火には、タフなだけでなく、火に対する強さが求められるのだ。

その難問に応えるために、グリップスワニーは火の粉が飛んでも溶解せずに炭化し、火傷の危険から身を守る難燃素材「ファイヤーシールド」を独自に開発した。

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「ファイヤープルーフポンチョ」(1万5180円[税込])ならかぶるだけでOK。 立っても座っても動きを妨げず、しっかり全身をカバーしてくれる。

この素材を採用したラインナップは、ヘッドウェアからパンツ、エプロン、ジャケットまで幅広い。普段着の上からかぶるポンチョタイプや、膝に掛けるだけでもウェアを守れるブランケットも、手軽に使えておすすめだ。

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「ファイヤープルーフキャンプパーカー」(1万7380円[税込])。袖の調整や大型ポケットは、グローブをはめたままでも扱いやすい設計。

また、難燃系のラインナップはウェアだけにとどまらない。今年は「ネイタルデザイン」とのコラボでタープをリリースして即完売。秋冬にはなんとテント類の発表も続々と控えているそうだ。

その様はまるで、勢いを増す炎のよう。焚き火とグリップスワニーからは、くれぐれも目を離さぬよう。

グリップスワニー

[問い合わせ]
スワニー販売
03-3306-1411
www.grip-swany.co.jp

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「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る

池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真

# Camp Gear Note# キャンプ# キャンプウェア# グリップスワニー# グローブ# 焚き火ウェア
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