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2020.07.25

あそぶ

夏のランスタイルは、潮の薫りがする「タンクトップ+サーフショーツ」が鉄板

running up date
「Running Up-Date」とは……
「ネクタイって配色が大事なんです。素材の選択肢が少なく形状もほぼ決まりきっているからこそ、どんな色の組み合わせが格好良いか、思いを巡らせています」。
国内のネクタイ最大手、アイネックスで商品戦略部の部長として辣腕をふるう並木孝之さんは語る。

ネクタイビジネスで培った「色への意識」を夏のウェア選びに活かす

なぜこんな話をしたのかというと、そのセンスがランニングウェア選びにおいて存分に活かされ、決め手となっているからだ。
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ショーツはパタゴニアのサーフトランクス。トップスはハワイのローカルブランド、サルベージパブリックのもの。「夏場は基本的にタンクトップしか着ません」。
「とにかく軽装で走りたいんですよ。だからこの時季のランニングはタンクトップ一択。日焼けもしたいというか、日に当たる面積も広くなりますし(笑)。それは半分冗談ですが、袖がないぶん腕も振りやすく、だからこそ陸上選手の多くがタンクトップで走っているのだと思います」。
ジムには通わず、自重で鍛えているという上半身に羨ましいほどよく似合う。ただ、そのモノ選びの目線にはやはりポイントがあるのだ。
「スイムウェア、もしくはラッシュガードとしても使えるタンクトップを選ぶことが多いですね。あるいはサーフテイストを感じさせてくれるもの。もともと海が好きで自然と手に取るようになったのですが、陸上系のスポーツメーカーのタンクトップと比べてデザイン、色味の幅が広いんですよね。直感でコレいいなと感じるデザインは、だいたい潮の薫りがするアイテム。するのはランニングだけど、どこか海を感じさせるモノを選びます」。
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左上はサタデーズ ニューヨークシティのもの。コットン100%なので気楽に走るとき用。左下のザ・ノース・フェイスのリンガータンクトップはグレーの配色がポイント。右はサーフブランドのロイアル。毎夏恒例、葉山・一色海岸でのBBQの日には、これを着て駅から走って駆けつける。
細かな配色や挿し色のあるアイテムを選ぶのは、ネクタイビジネスで培ったセンスが発揮されるのだろう。逆に言えば、色使いが巧みかつこなれているタンクトップはサーフ系のブランドで多く見つかる、ということかもしれない。
タンクトップもネクタイと一緒で、ある程度形状が決まっている。だからこそ配色の良し悪しには気を付けたほうがいいのだ。


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