自宅の庭からヒマラヤまで! ガンガン使い込みたい「SOTO」の万能ギア7選
「SOTO」の手掛けるギアの特徴は、なんと言ってもその汎用性の高さ。自宅のキッチンや庭先はもちろん、標高8000mを越えるヒマラヤに至るまで、使用シーンを問わず活躍してくれる。
数あるラインナップの中でも、特にこれからの時季のキャンプに連れて行きたい7点をピックアップしてみよう。
バーナーブランドとして、炎の質にとことんこだわる

はじめに紹介したいのは、ブランド誕生のきっかけともなった大ヒットモデル「ポケトーチ」。使い捨てライターを燃料にして、約1300℃の強力な炎を生み出す耐風バーナーだ。
使用用途は、蚊取り線香や花火の着火などなど。風に対する強さは絶大で、一度使えばもうライターに戻ることはできなくなるだろう。とくに焚き火に不慣れで火起こしに不安がある方には、ぜひおすすめしたい。
カセットガスから燃料を充填する、より小型なマイクロトーチシリーズも昨年から登場し、人気を集めている。

昨年登場した「レギュレーターストーブFUSION」も、キャンプに激推ししたいモデルのひとつ。

本体重量はわずか250gと軽量だが、マイクロレギュレーターを搭載し、低温化でも安定した火力を発揮してくれる優れものだ。
重たいダッチオーブンも問題なく使えるほど安定感の高い4本ゴトク、耐風性に優れた設計のバーナーヘッドなど、お湯を沸かすだけではなく外でも本格的に料理を楽しみたい方向けのディテールが満載の1台である。

小さな違いがアウトドアでの大きな違いを生み出す

キャンプ道具の大定番、2バーナー、ダッチオーブン、焚き火台もSOTOが手掛けるとひと味違う仕上がりになる。
「レギュレーター2バーナー GRID」を例に見てみよう。気温の低さや連続使用に弱い製品の多い2バーナーだが、この製品はSOTOお得意のレギュレーターを搭載することで弱点を解消している。
ガス缶をバーナーの下に寝かせてセッティングする薄型のスタイリッシュなデザインを採用し、2バーナー専用のテーブルの必要がないことも、地味だが使い勝手を良くする重要なポイントとなっている。

従来の鋳鉄製が当たり前だったダッチオーブンは、オールステンレスを採用した「ステンレスダッチオーブン」を開発。

これにより、使い始めに行う慣らし作業(シーズニングと呼ばれ、初級者にはなかなかハード!)が不要に。しかも、使用後に毎回サビ防止用の油を塗り込む手間もない。また、海辺での使用も安心だ。
自宅の鍋と同じような感覚で使える、まさにダッチオーブンの常識を打ち破る製品に仕上げられている。

焚き火台「エアスタ」にも独創的なアイデアが盛り込まれている。

筒状になった台座は、底面から横風を取り込み、種火の着火と燃焼をアシストしてくれる仕組み。焚き火ビギナーにも優しい画期的なデザインなのだ。
4枚の羽は取り外しが可能で、MかLか選ぶサイズで焚き火台の大きさを変えることもできる。

さらなるキャンプの楽しさを演出する小物にもこだわりが光る

「プラチナランタン」にも、SOTOならではのこだわりが光る。
通常のランタンは、マントルと呼ばれるパーツが発熱して光りを放つ仕組みを採用している。しかしこのマントル 、衝撃に弱く、保護のためのホヤも必要で、ビギナーが扱うにはちょっとハードルが高い。
そこでSOTOが開発したのが、マントルの代わりにプラチナを発光体として光らせるもの。衝撃に強く、超小型なので、どこにでも持ち運ぶことができる。

手軽に燻製を作れるスモーカーも、SOTOの得意とするところ。本格派向けの大型なアルミタイプからキッチンでも使える陶器タイプまで、幅広いモデルを展開している。

燻製入門におすすめなのは、段ボールを組み立てて作る「モクモグ」。付属のシールやテープでデコレーションできるので、子供も一緒に楽しめるスモーカーだ。
使い方は、食材を並べてスモークウッドに着火するだけ。簡単にオリジナル燻製が作れるので、ぜひ庭先などで試してみよう。

[問い合わせ]
新富士バーナー
0533-75-5000
www.shinfuji.co.jp
「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る
池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真