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2020.03.23

あそぶ

サーフィン初級者にもオススメ。“馴染みの波”を持つということ

ホームウォーターとは、文字どおり「家のような水」のこと。サーファーにとっての水とは「波」であるから、「勝手知ったる波」、それほどまでに「愛情を抱く波」という意味になる。
そして、そのような波を持つことの意義は大きい。
「ホームウォーター」とは、サーフィン初級者や、これからサーフィンを始める人にこそオススメしたいもの。
まず、いつも似たような波質で練習ができるため上達しやすい。次に、波に対してひとつの基準を持てる。その基準はほかの場所へ行った際に「波のブレイクが早いな」「力はないな」といった分析に役立ち、分析に応じたサーフィンをすることで技術向上につながる。さらには顔馴染みができて、そのエリアのサーフコミュニティに参加できるといったことも。
シェアリングサービスが充実し、ITを駆使すればアドレスホッパーとして住所不定で生きていける昨今。しかしサーフィンの場合は固定した波を持つことが幸せへの早道。通い続ければ年に数回しか姿を見せないグッドウェーブに遭遇することもあり、ホームウォーターを持つことのメリットは多いのである。
memo
関東なら湘南と千葉で波質は異なるし、同じ湘南でも藤沢エリアと鎌倉エリアでは異なる。そうした異なる波のすべてを楽しめるサーファーがベストサーファーであり、だからこそ「ホームウォーター」を持って基礎を磨きたい。
つまり「ホームウォーター」とは、サーフィン初級者や、これからサーフィンを始める人にこそオススメしたいもの。「いつも海に行く」という生活習慣の形成につながり、言うまでもなくその習慣はサーフィン上達に役立ってくれる。

ペドロ・ゴメス=写真 小山内 隆=編集・文


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