Camp Gear Note Vol.36
2020.03.22
LEISURE

焚き火熱を燃え広がらせる!「ファイヤーサイド」のキャンプ道具リスト

連載「Camp Gear Note」●90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。

ファイヤーサイド

ファイヤーサイドは、薪火のある日常やキャンプシーンを彩るさまざまなオリジナル製品を手掛けているブランドだ。さらに、世界中から薪ストーブ関連の道具を輸入販売する日本総代理店としての顔も持つ。

現在に至るまでの会社の歩みを振り返った前編に続き、今回は代表のポール・キャスナーさんに各道具に込めたこだわりと魅力を解説していただこう。

ファイヤーサイド
オリジナルから輸入販売を請け負う道具まで、一貫してポールさんならではの哲学がぎっしりと詰まっている。

 

オリジナル商品の原点であり、ファイヤーサイドの看板商品

ファイヤーサイド
キャンプでは常にお湯があるメリットは大きい。温かい飲み物や料理だけでなく、洗い物にも使える。

ファイヤーサイドを語るうえで、同社の大定番「グランマーコッパーケトル」は外せない道具であることは前編で述べた通り。

「私のおばあさんが愛用していたケトルを元に作った、オリジナル製品の第1号。熱伝導率の良い銅製で、幅広のボトムが熱を拾うので、お湯がわきやすい理にかなったデザインです。元々は薪ストーブ用に作ったのですが、焚き火の上に吊るすこともできるので、キャンパーにも愛用されています」。

ファイヤーサイド
ジョイント部分は強度の高い真鍮パーツを使用。ファイヤーサイドのロゴが渋く光る。

「初めはインドで生産していましたが、現在は新潟県・長岡市と燕市の職人に依頼しています。1枚の銅板が製品になるまでに、20人以上もの職人が携わるんです。国産になって、より長く愛用してもらえるクオリティになりました」。

このケトルだけでなく、長く使い込むうちに風合いが増していく過程が楽しめることもファイヤーサイド製品の特徴だろう。味を出すために、ついつい焚き火をしたくなってしまう道具なのだ。

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本格的な調理を可能にするポータブルストーブが人気

ファイヤーサイド
オイルを塗って手入れをするたび、味わい深い表情に育っていく。写真はオプションをセットした状態で撮影。

発売されたばかりだが、すでに同社の定番の仲間入りを果たしたのが、こちらの「Ozpig(オージーピ) FIRESIDE edition」。調理に使える機能を多数搭載したクッキングファイヤーピットで、庭はもちろん、キャンプにも持ち出すことができるサイズ感が人気を集めている。

ファイヤーサイド
オプションを追加し、調理の幅をさらに広げることができる拡張性の高さも魅力だ。

「実は製造元に頼んで作ってもらったファイヤーサイドエディションなんです。例えば、煙突を太くしたりドアをメッシュにするなど、よりスムーズに燃える工夫をプラスしました。足の長さを伸ばせる延長レッグを標準装備にして使い勝手を向上させてあるのもオリジナルとの違いです」。

ほかにも独自の仕様にしてもらっている製品は多数あるそう。

「ただ既存のものを輸入販売するだけでなく、世界でうちだけのものを提供したい」。

ほかができることを自分たちがやっても仕方がない。これもポールさんのこだわりなのだ。

ファイヤーサイド
オーブンは着火してから約25分で300℃、約40分で400℃に達する。短い余熱時間ですぐに調理ができる。

グリル(下火調理)として使うストーブならばオージーピッグがおすすめだが、オーブン(上下火調理)として使いたいなら「KABUTO(カブト)」が選択肢。

「ピザ窯として使われる方が増えていますが、オーブンとしていろいろな料理に使えます。足を畳んで持ち運べるので、キャンプにも便利ですよ」。

ファイヤーサイド
コンパクトでスタイリッシュな見た目は使う場所を選ばない。本体重量は16.5kg。
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独創的なスタイルのウッドグリルシステムにもご注目

ファイヤーサイド
火と料理をみんなで囲める団欒アイテム。高さは31cmと64cmの2種展開。

独創的なデザインを採用した、ふたつのファイヤープレイスにも注目したい。

「まず紹介したいのは、スイス生まれのブランド、yagoona(ヤグーナ)の『ファイヤーボール』。円形の焚き火台に調理用の鉄板を載せた製品です。鉄板は8mmとしっかりとした厚みがあり、食材が美味しく焼けます。また、この鉄板が4分割できるので持ち運びやお手入れにも便利です」。

一度見たら忘れられない印象的なデザインの焚き火台「Tipi(ティピー)」は、鉄が錆びていく味わいをデザインとして取り入れた個性派。

「オブジェのような美しい形には煙突効果もあるんです。オプションを足せば薪火料理にも使えます。ちょっと重たいですが、キャンプに持っていく方もいるそうですよ」。

これがキャンプサイトに立っていたら、目立つこと間違いなしだろう。

 

焚火を快適にする個性派小物の数々

ファイヤーサイド
使い方は簡単。薪をリングに通し、刃に食い込むようにハンマーで軽く叩くだけ。気持ちいい! 写真は「キンドリングクラッカー キング」。

ストーブだけでなく、小物にも見逃し厳禁な実力派が揃っている。

中でも、この「キンドリングクラッカー(通称キンクラ)」は、2016年の発売以来、焚き付け作りに革命をもたらした商品だ。

「斧や鉈を使わずに薪割りができるアイデア商品。子供や女性でも、楽しみながら薪割りに参加できます」。

ファイヤーサイド
便利なことはもちろん、道具としての美しさもファイヤーサイド製品の特徴。

前編でも触れた「ファイヤーバード」も根強い人気を誇るベストセラー商品のひとつだ。

「これひとつで、掴む、返す、砕く、ならすの4役がこなせます。クチバシ状の先端は細かい炭でも掴むことができる形状です。デザイナーの安次富隆さんとコラボしたもので、地元・駒ヶ根の鉄工所で作っています」。

ファイヤーサイド
サイズは300ml、400ml、500mlの3種類。ハンドルカバーを自作してみてもいいかも。

最後に、エイジングを楽しめる、直火もOKな「コッパーシェラカップ」も紹介しよう。ケトル同様、新潟の職人の手による芸術的な仕上がりを誇る新製品だ。

「器としてはもちろん、調理道具としても優秀です。別売りの蓋と組み合わせれば、お米を美味しく炊くこともできます。ソロキャンプ用にもいかがでしょうか」。

ファイヤーサイド
駒ヶ根の本社には、焚き火道具やアウトドアギアが揃う「ズクショップ」を併設している。

ご覧いただいた通り、ファイヤーサイドが扱う製品はどれもただ「火を焚くための道具」に留まらない。火+料理、火+オブジェ、火+コミュニケーションと、それぞれが火をさらに楽しめる要素を兼ね備えている。

こんな道具が手元にあったら、焚き火熱はさらに燃え広がりそうだ。

ファイヤーサイド

[問い合わせ]
ファイヤーサイド
0120-46-7877(平日9:00-17:30)
www.firesidestove.com

池田 圭=取材・文 宇佐美博之=写真

# Camp Gear Note# キャンプ# ファイヤーサイド# 焚き火
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