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2020.03.19

あそぶ

今春のサーフボードは「ショートボーダーのためのミッドレングス」が豊作だ

動きがショートボードのように機敏すぎず、ロングボードのように優雅すぎない。動きも長さもその中間にある新作サーフボードがこの春は豊作だ。
デザインの総称はミッドレングスといい、ロングボードから進化を遂げていったサーフボードの歴史において、ショートボードへの移行期に登場したデザインである。
デザインの総称はミッドレングスといい、ロングボードから進化を遂げていったサーフボードの歴史において、ショートボードへの移行期に登場したデザインである。そのため「ロングボードから短くした」ものが通説であるが、この春はショートボーダー視点でデザインされたものが多くのブランドから生まれている。
そのひとつが、写真にあるファイヤーワイヤーサーフボードによる「シーサイド&ビヨンド」モデル。日本でも人気のトップサーファー、ロブ・マチャドが考案した新作だ。
ロブは、その年のワールドチャンピオンを決する最高峰のツアーを長く転戦していた人物。当時もF1マシンのごとく、勝利のために“マシン”を改良していた。そのサーフボードへの深い造詣を持って、「超小波から良い波まで笑顔になれるカタチ」を目指して手掛けた注目作なのである。
「シーサイド&ビヨンド」モデルのサーフボード
16万8000円/ファイヤーワイヤー ジャパン 0463-60-2280
memo
「シーサイド&ビヨンド」モデルのルーツは、ロブの地元、米国サンディエゴが生んだ名シェイパー、スキップ・フライにある。スキップは「サンディエゴフィッシュ」と呼ばれるテールが2つに分かれるデザインを手掛ける人物として名高く、ロブはいつか自身も長めのフィッシュボードを作りたいと思っていたという。そして誕生したのがこちら。力の乏しい小波でもよく走り、細かなターンを刻める新顔だ。

小山内 隆=編集・文


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