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2019.12.10

あそぶ

男のギフトに最適な、エルメスからの特別な“ルージュ”の伝言

突然ですが、エルメスが独自で展開している色のバリエーションって何色くらいあると思いますか? うーん、300色くらい? オーダーもあるから7000色くらいあったりして……。
答えは7万5000色! やっぱりエルメスって、他に並ぶ者のない特別なブランドなのだ。
その膨大な色のなかでも、色名にエルメスの頭文字を取った「H」が付くのは、“ルージュH(エルメス)”ただひとつ。エルメスが最初に色出ししたのは黒(ノワール)で、2番目に出したのが、今回紹介するルージュHである。1934年に誕生した特別色で、メゾンにとっても別格の存在だ。と同時にエルメスのカラーチャートに存在する赤色のなかの“ファースト・レッド”でもある。
そんな由緒ある赤を最初に自分のものとするなら、オーシャンズは文房具をおすすめする。ブックカバーとしても使えるアジャンダカバーと万年筆(ノーチラス)のペアなんて最高じゃないか。
ブックカバーとしても使えるアジャンダカバーと万年筆(ノーチラス)/エルメス
プロダクトデザイナーのマーク・ニューソンと、製造を担当する日本のパイロット社との4年間の意見交換の末、2014年に誕生したのが、この革新的な万年筆「ノーチラス」。ペン軸に軽く力を加えるだけで、自転しながらペン先が本体に戻る仕組みとなっている。外で本を読む機会が多いなら、あると便利なのが書籍も収納できるアジャンダカバーも良いだろう。内側にペンホルダーが付いているので、ノートやブックカバーとしても使える。アジャンダカバー16万2000円、万年筆16万1000円、筆記体(インク)2万4000円[万年筆と筆記体はセット販売]/すべてエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
何でも電子化が進む昨今、本を読むにも文字を書くのも、タブレット端末があれば事足りる時代。しかしながらデジタルは使いこなせても、どこか物足りなさを感じるもの。それは我々がデジタルネイティブとは違って、どちらの良さも知っているからだろう。
行きつけの喫茶店で、ドストエフスキーの小説や吉田健一のエッセイを読むとき、あるいはもの思いにふけって、アイデアを書き留めるとき……。そうした、贅沢にも感じられるアナログな「読む」「書く」行為を、特別な赤を纏った2つの道具は、いっそう素敵に演出してくれるに違いない。
 
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 増田海治郎=文 大関祐詞=編集


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