オーシャンズとレジャー 37.5歳から始める大人の趣味入門 Vol.111
2019.10.14
LEISURE

トレーラー型の改造サウナも。7種の移動式アウトドアサウナを一挙公開!

水辺のサウナで汗をかき、冷たい湖に、川に、そのままダイブする。そんな本場フィンランド式の楽しみ方が、アウトドアサウナとしてじわじわと人気を増している。その魅力は前回、サウナ師匠こと秋山大輔さんに教えてもらった。

そこで気になるのが、どんなタイプのサウナがあるのかというところ。一般的には耐火サウナの中で薪ストーブを燃やすという、至ってシンプルなものが多いが、意外にも個性豊かなサウナが揃っている。さらに、トレーラー型の改造サウナで、実際に購入できるものも登場しているとか。

ここで紹介するサウナは、日本でも最先端のものばかり。知っているだけでもサウナーから一目置かれるかも!?

最大20人が一気に入れる。ミリタリー由来のテントサウナ

「メリ」165万円/サボッタ(ミズジャパン www.mizujapan.com/

日本人が温泉を大好きなように、フィンランド人はサウナが大好き。サウナに入らないと元気がでない。それは軍隊の兵士たちだって同じらしい。この大きなテントサウナは、フィンランド軍でも採用されているもの。造ったのは、サボッタというフィンランドのバックパックメーカーだ。

日本の代理店を通して購入できるテントサウナとしては最大級の大きさで、定員は20名。常設にも耐えうる厚手の生地を使い、3面に窓があって景色も楽しめる造りになっている。オリーブ色の見た目だけでもミリタリー感が漂うが、細部にもミリタリー由来のパーツが採用されていて男心にグッとくる。

サウナ01
_MG_4181
入り口を開閉する金具もミリタリー感がある。
_MG_4207
中央に薪ストーブ。中には60kgのサウナストーンが入っている。
_MG_4181
_MG_4207
NEXT PAGE /

フットワークが激軽なバックパックサイズ

バックパックサウナ
「バックパックサウナ RB170M」8万8000円/モビバ(ファイヤーサイド www.firesidestove.com/

個人で楽しめる現実的な価格とサイズのテントサウナを探しているなら、このバックパックサウナが有力かも。その名の通り、バックパックが付属し、背負ってどこへでも持ち運べるというところが利点。総重量は12.8kgと軽量で、定員は2名。モビバというロシアのメーカーが作っている。

設営には特別な道具も必要なく、20分ほどで建てられるから、ファミリーキャンプのテント並の手軽さ。それでいて最高室温も80〜100℃と申し分ないぞ。

テント内部
ストーブでは最大9Lのお湯も沸かすことができる。
NEXT PAGE /

クルマで牽引できるトレーラータイプも登場

メトス アセマ
「メトス アセマ」250万円[運送費・工事費別]/メトス キャラバン シリーズ(メトス http://saunasoppi.jp/

普通自動車の免許で牽引できるフィンランド製のトレーラーサウナ。キャンピングトレーラーではなくサウナを牽引するって贅沢だけど、湖畔のオートキャンプ場にこれで陣取れば注目されること間違いなし。敷地があれば家の前でだって楽しめる。

サウナ室は大人4人がゆったり入れる広さがあり、小さなテラスはベンチになっていて、そこで外気浴することも可能だ。

メトス アセマ
横幅はコンパクト。当然車検も取れるからナンバー付きだ。
NEXT PAGE /

サウナ好きが高じてトレーラータイプを自作

自作サウナ
ティーロ自作サウナ(スチームワークス)

家庭用サウナメーカー、ティーロの代理店を務めるスチームワークスの荒木さんが自作したというのがこのトレーラー式のサウナ。もともとサーフィンなどマリンスポーツが趣味だったという荒木さん。このトレーラーは、ジェットスキーを運んでいたものだというから驚きだ。

中にはティーロのストーブが入っており、しっかり暖まれる。入り口部分は着脱式で、移動時にはサウナ室の中にすっぽり収納できるようになっているなど、アイデアも活かされた造りになっている。

サウナ02
_MG_4359
反対側から。真っ黒でスタイリッシュな見た目。
_MG_4361
中は狭めだが、その分しっかり暖まれる。
_MG_4359
_MG_4361

 

NEXT PAGE /

ロシア生まれのパワフルなテントサウナ

「モルジュ」16万円/(サウナキャンプ https://saunacamp.net/

サウナはやっぱり熱くなくちゃ、という人に人気なのがMORZH(モルジュ)というテントサウナ。ロシア製で、マイナス20℃以下の環境でも熱いサウナに入れるように設計されている。

秘密は3層式の幕にある。キルティング素材「サーモスティック」を採用していて、断熱材が入っているおかげで温度は最大で約120℃まで上昇。こちらはテントサウナの情報を発信するサイト「Sauna Camp.(サウナキャンプ)」が別注したオールブラック仕様だ。

室内
景色を楽しむための大きな窓も特徴。星空を楽しめる天窓があるタイプも存在する。
NEXT PAGE /

1970年代のワーゲンバスをサウナに改造!もちろん自走可能

サウナワゴン
サウナワゴン(非売品)/温泉道場 http://onsendojo.com/

なんと、ワーゲンバス(タイプⅡ)の後部座席をまるっとサウナに改造してしまったサウナカーも存在する。中は天井までヒノキ張り。電気ストーブを設置し、大人5〜6名が入れる大きさがある。パワフルなストーブを使っているので、蒸気浴のロウリュもスポーティーに楽しめる。

発案したのは、埼玉県さいたま市にある温泉施設「おふろcafé utatanne」などを運営する株式会社温泉道場の新谷竹郎さん。もちろん日本初、日本に一台だ。普段は同社が運営する埼玉県比企郡ときがわ町のグランピング施設「ときたまひみつきち COMORIVER」にあり、イベントなどで活躍中。

車体
窓から見える人影が不思議。
NEXT PAGE /

日本初の移動式薪サウナカー

サウナカー
移動式薪サウナカー(非売品)/唐桑御殿 つなかん https://moriyasuisan.com

キャンピングカーやキッチンカーとして活用されるハウストレーラー「ルーメット」がベースのサウナ。日本初の移動式薪サウナカーとして2016年に作られたものだ。中は2段になっていて、7名ほどが入ることができる。

気仙沼サウナクラブの本拠地、宮城県気仙沼市にある「唐桑御殿 つなかん」に常設されているので入ってみたい人はぜひチェックを。

サウナ03
_MG_4417
窓は開閉でき、入り口から風が通るのもまた気持ちいい。
_MG_4453
ストーブより高い位置に座れるのも、実は魅力のひとつ。
_MG_4417
_MG_4453

 

さらにその裏には、人力移動できる「カメラサウナ」も控えていた。これは写真家でプロサウナーの池田晶紀さんが考案したもの。「小さい箱」が語源となっているカメラになぞらえ、窓から見える風景を楽しむ1人用のサウナとなっている。

窓が中盤カメラに使われるブローニーフィルムの比率6:7になっていたり、ドアの取っ手に中盤カメラの名機ペンタックス67のグリップを使っていたりと、写真家ならではのこだわりが光る。

サウナ04
_MG_4340
土台はなんとリヤカー。
_MG_4383
こんな感じでととのいながら景色を眺められる。
_MG_4340
_MG_4383

 

NEXT PAGE /

番外編:これがサウナの元祖だ。古式スモークサウナ

ピットサウナ
ピットサウナ/フィンランドヴィレッジ

移動式ではないので番外編とするが、サウナの元祖にしてキング・オブ・サウナといわれるのが、スモークサウナというスタイル。現在の薪サウナのようにダクトがなく、サウナ内部で薪を焚き、その煙を一定時間中に閉じ込めた後、煙を外に出してから入るというもの。

フィンランド人の間でも、これこそが真のサウナであると言う愛好家も多いとか。しかし、手間がかかりすぎるためフィンランドでも珍しい存在だとか。

当然、日本にはほとんど普及していない。写真は長野県の小海町にある「フィンランドヴィレッジ」のもので、入れるチャンスは年に数回だけだ。ちなみにピットサウナとは地中のサウナのこと。

温度管理
温度管理にもコツがいるため、馴れていないと扱いが難しい。

さて、いかがだろうか。こうして見てみると、日本にも想像以上に個性豊かなサウナが揃っていることがわかるだろう。まだまだ数は少ないけれど、だからこそ、いち早く体験してみたくもなるというもの。テントサウナをビーチに張って、海上がりに「ととのう」っていうのも楽しそうだよね。

玉井俊行=写真 石井 良=取材・文

# アウトドアサウナ# サウナカー# テント
更に読み込む