年3回は帰省する魅力の尽きぬ町。熊谷隆志が案内する故郷・盛岡
ファッションを軸にライフスタイル全般への好奇心が止まらない。高い感度と鋭い観察眼を持った熊谷隆志が日々直感する瑞々しい「お洒落」をモノ・コト・ヒト、全方位的にピックアップ。誰に何をいわれようが、オーシャンズ世代の先頭をただ突っ走るオトコを、今月も追いかけてみた。
僕は高校を卒業するまで岩手県・盛岡市に住んでいましたが、10代の頃はまだ盛岡の本当の良さに気付けていなかった。それが、大人になって帰省するたびに、美しい自然や見事なクラフト、おいしい料理やお酒にどんどん魅せられていき、今では年3回ほどですが実家に帰るのが楽しみに。ますます興味が深まり、毎回魅力を再発見しています。
実家の工房からバイト先だったレストラン、最近気になるセレクトショップまで、極私的・偏愛的な盛岡案内です。
1625年創業。伝統の南部鉄器
鈴木盛久工房
僕の実家は、江戸時代から岩手県の伝統工芸・南部鉄器を作っている老舗。現在は母が鈴木盛久15代目を務めており、弟が修業中。アートの現場で育ったことは、やはり僕の人間形成にとても影響していると思います。
うちの鉄器は少しブラウンがかっていて見た目がいいし、使い勝手も抜群。後世に受け継がれていってほしいです。
選ぶのも楽しい名物コッペパン
福田パン[長田町本店]
ここのコッペパンは、僕が通っていた高校でも売っていたのでまさに青春の味。すぐ売り切れてしまうため、昼休み前にフライングして入手していた。
ハンバーグやナポリタンといった惣菜パンもおいしいですが、あんバターやピーナッツバターといった甘いコッペパンもたまらない。盛岡市民にとってはソウルフードのひとつです。
住所:岩手県盛岡市長田町12-11
電話番号:019-622-5896
営業:7:00〜17:00 (※売り切れしだい終了) 不定休
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