左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.83
2019.06.04
LEISURE

Amazonから発売の「Echo Link Amp」は“普通のアンプ”と何が違う?

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エコー・リンク・アンプ

音楽好きな人なら、すでにSpotifyやAmazon Musicといったストリーミング配信サービスが、暮らしに欠かせない存在となっている人も多いはず。

そこで注目してほしい存在が、先ごろAmazon(アマゾン)からリリースされた、ストリーミング配信サービスやEchoシリーズのスマートスピーカーとの連携機能を備えたAlexa対応プリメインアンプ「Echo Link Amp(エコー・リンク・アンプ)」だ。

Amazonが造ったアンプは、“普通のアンプ”と何が違うのか? その特徴をレポートしよう。

 

スマートスピーカーの“不満要素”を解消するコンパクトなプリメインアンプ

「Amazon Echoシリーズ」や「Google Home」に代表されるスマートスピーカーの機能で特に魅力的なのが、SpotifyやAmazon Musicといったストリーミング配信サービスとの連携だ。楽曲の再生や音量調整を音声で行える便利さは、スマートスピーカーを利用している人なら強く実感しているに違いない。

ただし、スマートスピーカー“のみ”でストリーミング配信サービスを利用する際に不満要素となりがちなのが音質の問題。

オーディオにこだわりを持つ人なら、スマートスピーカーをCDプレイヤーやターンテーブルのように、アンプに接続して利用したいところではないだろうか。

そうしたニーズに応えるべく登場したのが、今回レポートするエコー・リンク・アンプだ。

エコー・リンク・アンプ
価格は3万6980円[税込]。アクティブスピーカーとの接続を想定したプリアンプ型の「Echo Link(エコー・リンク)」も同時発売されている(2万4980円[税込])。

……と言われたところで、「だったら普通のアンプに接続すれば良いのでは?」と思う人が大半だろう。

もちろん、Echoシリーズには外部出力も用意されているので、通常のアクティブスピーカーやアンプと組み合わせることも可能。すでにオーディオ機器を持っているなら、それで事足りてしまうと考えるのも無理はない。

しかしエコー・リンク・アンプには、普通のアンプにはないメリットが、いくつも備わっているのである。

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入出力も充実。CDプレイヤーなど通常のオーディオ機器も接続可能

まずは、エコー・リンク・アンプの概要を紹介しておこう。

エコー・リンク・アンプ

本体サイズは217×242×86mmと、A4用紙よりも小さいためオーディオラックやテレビ台はもちろん、デスクトップに置いてもさほど邪魔にはならない感じだ。

エコー・リンク・アンプ 本体裏側

入出力に関しては、通常のプリメインアンプとほぼ同様。RCAアナログ入出力、光/同軸デジタル入出力が1系統ずつ搭載されており、CDプレーヤーなどのオーディオ機器を接続することもできる。サブウーファー出力も備わっているので、本格的なオーディオ環境の構築にも対応可能だ。

念のために補足しておくと、エコー・リンク・アンプにはスピーカーが付属していないので、こちらは自分で好みの製品を選ぶ必要がある。

「Alexa対応」のプリメインアンプということで、基本的にはAlexaに接続しての利用が前提となる。内蔵Wi-FiのほかLAN端子も用意されており、より安定した接続が行えるのはうれしいところだろう。

 

スマートスピーカーとの組み合わせで魅力を最大限に発揮する

ここで注意してほしいのが、エコー・リンク・アンプには、スマートスピーカーの機能が備わっていない点だ。

ここでの「Alexa対応」とは、ざっくりと言えば、音楽再生はエコー・リンク・アンプの担当、そして楽曲の制御を含む音声認識によるAIアシスタントの機能はスマートスピーカーが担当するという形で、2つの機器が互いの機能を補い合うという意味になる。

つまり、エコー・リンク・アンプのメリットを最大限に活かすためには、別途Echoシリーズのスマートスピーカーが必要になるわけだ。

エコー・ドット

Echoシリーズならどのスマートスピーカーでも連携できるが、エントリーモデルとなる「Echo Dot(エコー・ドット)」(写真上/5980円[税込])との組み合わせが、もっともリーズナブルといえる。

価格だけでいえば、スピーカーを内蔵しない「Echo Input(エコー・インプット)」(写真下/2980円[税抜])のほうが安価だが、こちらはあまりオススメできない。

エコー・インプット

なぜなら、この組み合わせだと音楽はエコー・リンク・アンプ経由で再生されるが、再生中の曲名を教えてくれたり、今日の天気やニュースを読み上げてくれたりするAIアシスタントが担うパートに関しては、エコー・インプットにスピーカーが備わっていないため、再生されないのである(エコー・インプットに別途スピーカーを接続すれば再生できる)。

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配信サービスに対応したコンパクトなオーディオ環境構築には最適

ここで、すでにスマートスピーカーを使っている人ならピンとくるだろう。つまり、エコー・リンク・アンプを利用する最大のメリットは、音楽を再生したままでAIアシスタントが利用できる点にあるのだ。

スマートスピーカー単体、もしくはスマートスピーカーを通常のアンプやアクティブスピーカーに接続して利用していて、音声コマンドを使うたびに音楽が中断してしまうことにストレスを感じた経験がある人も多いはず。

そのストレスを解消するとともに、ストリーミング配信サービスに対応した高音質なオーディオ環境をコンパクトに構築できるのがエコー・リンク・アンプというわけなのである。

さらにいえば、エコー・リンク・アンプはSpotifyやAmazon Musicといったストリーミング配信サービスのアプリがインストールされた端末(スマートフォンなど)とも連携できるので、スマートスピーカーがなくても利用可能になっている。

ストリーミング配信サービスを高音質で楽しみたいだけなら、むしろこちらの組み合わせのほうに、手軽さと魅力を感じる人もいるかもしれない。

また、先ほども紹介したようにCDプレイヤーなどのオーディオ機器と接続すれば、普通のプリメインアンプとしても使うことができる。

エコー・リンク・アンプ

ここまでに紹介した特徴から判断すれば、エコー・リンク・アンプの購入を特におすすめしたいのは、スマートスピーカーやスマートフォンで利用しているストリーミング配信サービスを、より高音質で楽しむために、あらたにオーディオ機器を買いそろえたい人、ということになるだろう。

一方で、すでにお気に入りのオーディオセットがある人の場合、音声コマンドによる音楽の中断が気にならなければ、エコー・リンク・アンプは取り急ぎ必要ではないといえるかもしれない。

ただし、スピーカーとの組み合わせによるとはいえ、エコー・リンク・アンプの音質は本体価格やサイズに対しては、失礼ながら予想外に優秀だった。よりコンパクトでスマートなオーディオ環境を求めるなら、エコー・リンク・アンプへの買い替えも十分にアリ、といえるのではないだろうか。

 

【取材協力】
アマゾンジャパン
「エコー・リンク・アンプ」のページはコチラ

石井敏郎=取材・文・撮影

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