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2019.04.07

あそぶ

都会の日曜大工必見。本格ツールが使える中目黒の「DIY STUDIO」

連載「テクが手土産、日帰りDIY」
「Do It Yourself.」 第二次大戦直後にイギリスから始まった復興目的のムーブメントも、今や定番ホビーのひとつ。DIYテクニック習得を狙えるワークショップを開催しているスポットも少なからず存在する。未経験者からベテランまで、行けば必ず何かを得られるはず!

アドバイザーサポートを受ければ、初心者も間違いなしのDIY基地

カルチャーの発信地として、注目度が高い中目黒。中心地である駅から徒歩3分の好立地に「DIY STUDIO」はある。
DIY STUDIO
こぢんまりとしたサイズ感ながら、ツール類の充実ぶりは圧巻。個人所有がしにくい電動工具も揃っている。
スペース的には決して広くないが、かえって集中できる環境と言え、ツール類も充実。コンポストボックス作成やエイジング加工などのワークショップまで開催する、まさに都会の中のDIY基地と呼べる存在だ。
しかも、有料のDIYアドバイザーをオーダー可能。専門家の丁寧なコーチングを受けられるから、ビギナーでも手の込んだ作品にチャレンジできるのだ。
 

ハイレベルな工具がズラリ。ワンランク上を目指す人に

DIY STUDIO
本格的な工具が充実しているから、家では手の出せないハイレベルなDIYが可能に。
何より魅力なのが、スライド丸ノコに卓上糸ノコ盤、ボール盤、インパクトドライバーなど、一般家庭ではなかなか手の出せない電動工具を借りられること。分厚い材木ですら容易に加工でき、ワンランク上のDIYが楽しめる。
マシン扱いの経験がなくとも、初回作業前には簡単な利用方法のレクチャーと、安全講習が行われるのでご安心を。もちろん、ノコギリやゲンノウ、サシガネといったベーシックな工具もバッチリ。ただし、サンドペーパーや塗料、グラインダーのディスクなどの消耗品は自前で。
工具
ワークショップで貸し出すため、基本工具は多めにスタンバイ。トリマーやタイルカッター、丸ノコ用定規などの専門的なツールも常備している。
「DIY STUDIO」の利用は、予定日の1週間前までにホームページの予約フォームから申し込めばOK。1日につき1組(3人程度)限定のため、競争の激しい週末はお早めに。スペースのみの使用料金は1回3000円で、工具は使い放題となっている。
電動工具は説明と講習の都合上、何を使う予定か申請する必要があるので注意して。DIYアドバイザーを依頼するとスペース代+2万7000円。大物家具や複雑な作業をするなら活用したい。
 

開設のきっかけは、“DIYフリーク”だったリノベ会社代表の思いつき

フィールドガレージ代表・原直樹さん
代表の原直樹さん曰く、「自分の作業場が欲しくて作ったのが始まり。どうせなら近隣の方にも利用してもらえればと、今のスタイルになりました」。
運営するのはリノベーションデザインカンパニーのフィールドガレージ。ブーム以前からリノベーションをテーマに活動する人気の会社だ。「自分もDIYフリークで、作業場が欲しかったんです」と、代表の原直樹さんは言う。
「以前住んでいたマンションでは、ゲンノウ振るだけで気を使い、電動工具なんてとても置けませんでした。ですから、自分の会社の隣にフリースペースを開設しました」。
そして、せっかくだから、多くの人に使ってもらおうと「DIY STUDIO」に。
「元々が個人的な思いつきだったので、ビジネス的な考えはありません。ただ、ちょっと工作がしたいなって人の助けになればと」。
10:00〜17:00の営業時間を丸々借りてもリーズナブルなのはそのため。「道具の使い方や簡単なアドバイス、相談は無料です。お子様と一緒に学校の課題作りにでもいらしてください」。
看板
都市型生活者にとって、大きな工具を振るうDIYはハードルが高いもの。しかし、ここなら都会的な雰囲気のなか、本格的なツールを使ってモノづくり楽しむことができる。交通の便もよし、安全面もよしとなれば、都内暮らしの隠れDIYファンの食指が動かないはずがない。
次回は「DIY STUDIO」が過去に開催した、木材工作×黒板塗料のワークショップを再現。ふだん扱う機会のない電動工具と、アイテムの使い道とデザイン性を格上げする黒板塗料の使い方を教えてもらう。
[ショップデータ]
DIY STUDIO

住所:東京都目黒区上目黒2-12-8
電話番号:03-6715-6901
営業:10:00〜17:00
定休日:日曜・ 祝日(GW休暇、夏季休暇、正月休暇)
www.fg-diystudio.com/
 
金井幸男=取材・文、山田裕之=写真


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