OCEANS

SHARE

2019.03.02

あそぶ

東京2020で手に入るSURF&SK8な百円玉、さらに平成最後の……

FUN! the TOKYO 2020 
いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。何かと “遊びざかり”な37.5歳は、 この一大イベントを思い切り楽しむべき。 競技を観るのもするのも、主な拠点となる東京を遊ぶのも、 存分に。2020年の東京を……Let’s have FUN! 
自国開催のオリンピック・パラリンピックを経験できるのは、長い人生の中でも1度あるかないかの貴重な機会。目の前で躍動するアスリートの姿を想い出として目に焼きつけたいのはもちろんだが、何か形に残るメモリアルアイテムがあれば、感動の余韻もひとしおではないか。
そこで注目したいのが東京オリンピック・パラリンピックの記念貨幣。今回はこんな横ノリ系のデザインも出るというから見逃せない。
今回のオリンピックに採用された、スケートボード[左]、サーフィン[右]の百円クラッド貨幣。

予約も事前手続きも不要で、100円からゲット可能

いわゆる「記念コイン」だ。前回、1964年の東京オリンピックでも発行された記念コインは評判を呼び、その後も札幌、長野と2度の冬季オリンピックでも発行された。大会エンブレムや競技の図柄が施されたコインは、コレクターならずとも手元に置いておきたいプレミアム感である。
今回の記念貨幣は第一次から第四次まで発行され、第二次までは既に発表済み。第二次の記念貨幣は千円銀貨幣(千円コイン)と百円クラッド貨幣(百円コイン)の2種。
千円コインは既に申し込み受付が終了したが、百円コインは特に申し込みなどの必要はなく、引き換え開始後、取り扱い金融機関の窓口で、額面価格、つまり百円で引き換えができる手軽さだ。
もともと貨幣は、偽造防止などを防ぐため、時代ごとに最新の技術を用いて製造されてきた。今回の記念コインでも、千円コインに関しても素材は純銀、特殊な技術を用いて製造されるため千円の銀貨幣でありながら、販売価格は9500円。日頃、目にすることが少ないカラー印刷が一部に用いられていたり、角度によって見え方が一部違ったりといった技術が施されている。
オリンピック千円銀貨幣、の共通面。
同様に百円コインも、側面の斜めギザは、手で触れるとオリンピックとパラリンピックの識別ができるよう、ギザの間隔の寸法は、オリンピック記念貨幣は狭く、パラリンピック記念貨幣は広い。繊細な技術の結晶は、ギミックっぽい感じも相まって、オッサン心をくすぐってくれる。
また、オリンピックの第二次の百円コインは図柄も注目。空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンと、今回の東京オリンピックで採用された新競技の絵が施されている。
オリンピック・パラリンピックの百円コインの競技別の図柄。[左上]空手、[中上]スポーツクライミング、[右上]ゴールボール、[左下]サーフィン、[右下]スケートボード。
メモリアル感に加え、デザインは小さな円形の中で競技の特性や躍動感を表現するのに苦心したという逸品。スケートボードやサーフィンの絵の施された百円コインは、オーシャンズ世代であれば、理屈抜きにニンマリしてしまうだろう。
 

奇跡の「平成31年」モノを手にするチャンス

さらに、第二次発表分はコレクター心をくすぐる唯一のポイントもある。今年5月に新元号となるため、第二次発行分の記念貨幣は、平成最後、4カ月しかない平成31年の年銘となるのだ。貨幣の引き換え時期と製造時期の偶然が生んだ産物。
第一次の年銘は平成30年、第三次、第四次の年銘は新元号となるため、この第二次だけが平成最後の年が刻まれるという特別なコインの中でさらに特別な存在。コインコレクターの間ではこの“平成31年モノ”が静かに話題となっているという。
楽しむポイントがたくさんある記念貨幣。第三次、第四次の詳細はまだ未発表だが、一般投票で図柄を決定しようという構想もあるとのこと。せっかくの東京オリンピック・パラリンピック。ワンコインから手軽に楽しめるならば、この取り組みに参加することには大いに“意義”があるのでは?
田澤健一郎=取材・文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。