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2019.02.05

あそぶ

ビギナーからベテランまで。みんなの冬キャンプ、アイデアとスタイル

連載「キャンプは、冬がいい。」
アウトドア・ラバー諸君、キャンプは夏のレジャーだと思っていないか? 玄人たちは、口を揃えてこう言うものだ。「キャンプは、冬がいい」。極寒の中だからこそ体験できる特別な世界へ踏み出してみよう。
全8回でお届けした、スノーキャンプ入門。
ギアの準備から、テント設営、雪山での楽しみまでを解説してきた。
連載「キャンプは、冬がいい。」を最初から読む
取材に協力して頂いた北軽井沢スウィートグラスには、毎年ビギナーから玄人まで幅広いキャンパーが押し寄せる。我々の先輩とも言える、彼らのキャンプの様子をキャッチ。こだわりポイントともに紹介しよう。

キャンプ歴15年以上のベテランキャンパー
「スノピ愛」があふれる、あったかスタイル


小島一也さん(39歳)
愛用テント:スノーピーク ランドロック
キャンプ歴:15年以上
愛犬・じぃの助とともに楽しんでいた、小島さん夫婦。ベーシックながら快適さを追求した、リビングと寝室の2ルームテントでのキャンプスタイルだ。リビングにはトヨトミの灯油ストーブを設置し、ベッドルームにはホットカーペット。ギアを使い分け、過ごしやすい空間に。テントはもちろん、焚き火台、リビングにあるポット、愛車・ベルファイヤーのルーフキャリアーまで、スノーピークで統一。キャンパーの一種の憧れを体現していると言えるだろう。
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積載量たっぷりの愛車・ベルファイヤーとスノーピークのランドロック。タープを連結し、テント前を大きく使っている。
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リビングには、ストーブやダイニングをセット。ストーブの上には大好きなスノーピークのポットを。保湿・保温も万全だ。
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ベッドルームには電気カーペットを。じぃの助のベッドもぬくぬくだ。
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最近購入したというルーフキャリア。荷物が多くなりがちなスノーキャンプの装備も軽々と搭載できる。
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シンサレートの布団を使った技ありコタツ
電源サイトを生かしてシンプルに。


伊藤和幸さん(51歳)
愛用テント:ノルディスク アスガルド(7.1)
キャンプ歴:1年
バイクツーリングが趣味だという伊藤さん。仲間の誘いでキャンプに面白さに目覚め、夫婦でキャンプを始めたという。スノーキャンプは初めてだが、予習は万全。保温性の高いテントをチョイスしたうえ、シンサレートの布団・電気毛布・コールマンのテーブルを利用して作ったお手製のコタツや、セラミックヒーターで寒さ対策は鉄壁の構えである。

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テクニカルコットン製のアスガルド。購入した決め手は、その素材だ。保温性が高く、火に強い。CLA 45でのキャンプは相当シブいが、「冬キャンプは荷物が多いので、雪道にも強いSUVを注文済み。今季もう一度来るつもりです」とのこと。
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シンサレートの布団を利用したコタツ。電気毛布を入れてぬくぬく仕様に。内装をオレンジに統一し、見た目にも体感も暖かい環境を作り上げている。
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寒さに備え、セラミックヒーターを導入。極寒の環境下にはこのくらいの体制を整えたい。電源が確保できるからこその装備だが、ビギナーは用心してこれくらい揃えたい。
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冬キャンプ専門のソロキャンパー
BSアンテナ完備で雪上スポーツを雪上観戦!?


伊藤 亮さん(40代)
愛用テント:テンマクデザイン サーカス
キャンプ歴:3年
「暑くて、虫もいる夏はちょっと……」という伊藤さんは、冬専門キャンパー。毎年連泊で冬キャンプを堪能するそうで、出会った日も4泊目だった。スポーツ観戦が好きな彼のこだわりは、薪ストーブとBSアンテナ。昨年は平昌オリンピックを雪上で観戦していたという。彼が求めるのは、「家と同じくらい快適な環境」。薪ストーブで温めたテント内で電気毛布をかぶれば、寒さに震えることもない。

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薪ストーブ×テンマクデザインという無骨な装備。なんと寝袋ではなく布団を使用。理想とする「家と同じ環境」を徹底している。周囲が零下になっても、テント内は暑いほどの温度を保つことができる。
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テント横に設置されたBSアンテナ。テント内のテレビとつなぎ、スポーツ観戦を楽しんでいる。
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倉庫代わりのミニタープ。動物に持っていかれないようにしっかり収納。食料やギアを逃して、テント内を大きく使うひと手間だ。
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*なお、北軽井沢スウィートグラスでは、2019年4月8日以降、音楽の演奏・視聴は禁止となる。
 

月1キャンプで経験値を積んだ親子キャンパー
ビギナーだって、工夫すればこのとおり!


山本俊一(38歳)
愛用テント:ディーオーディー ワンタッチテント
キャンプ歴:半年
山本さん一家がキャンプを始めたのは半年前。最初は子育ての一環だったが、すっかりハマって月1ペースで実施。11月にキャンプをしたところ、「(スノーキャンプでも)いけるかも!」と思ったそう。いろいろと探した上で、電源サイトや設備の整ったキャンプ場に決定。電気ファンヒーターを持ち込んだうえでコタツをレンタルし、-2℃の夜もぬくぬくと楽しめたとか。楽しそうにはしゃぐ2人のお子さんの笑顔が印象的だった。

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ディーオーディーのワンタッチテント。元々山本さんはキャンプ経験がなかったため、簡単仕様のこちらをチョイス。リビング付きのテントに買い替え予定だとか。
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コタツをレンタルし、持ち込んだファンヒーターを利用。ビギナーならこんな始め方ももちろん有りだ。
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キャンプ用に乗り換えたという、ルノーのカングー。今後もいろいろなキャンプ場でお目にかかりそうだ。
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ベテランからビギナー家族まで。薪ストーブや電気カーペットなど、暖を取る方法はさまざまだったが、万全な寒さ対策と笑顔はみな一様だった。グッとくるポイントがあったなら、挑戦してみるのも悪くないかも?
【取材協力】
北軽井沢スウィートグラス
住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579
電話番号:0279-84-2512(予約センター)※水曜定休
※営業時間・定休は季節により変更
http://sweetgrass.jp/

澤田聖司=撮影 芋川 健=取材・文



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