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2019.01.29

あそぶ

冬キャンプの服装、正解は? 防寒のコツを抑えて極寒をぬくぬく過ごそう

連載「キャンプは、冬がいい。」
アウトドア・ラバー諸君、キャンプは夏のレジャーだと思っていないか? 玄人たちは、口を揃えてこう言うものだ。「キャンプは、冬がいい」。極寒の世界で特別なレジャーに挑んでみよう。
夏、秋と経験を積んだキャンパーにとって、スノーキャンプは憧れのひとつ。白銀世界を目の前に焚き火にあたったり、熱々グルメで体を温めたり、その感動はひとしおだ。
とはいえ、極寒のフィールドで凍えて震えてしまうなんてナンセンス。“寒さを楽しむ”とはいえ、せっかくの楽しみが半減してしまう。はたしてスノーキャンプビギナーはどのような対策をして、最大限遊びに興じるべきか? 答えを探すために訪れたのが、スノーキャンパーが押し寄せるという「北軽井沢スウィートグラス」だ。
キャンプ場
連載1回目、マネジャーの玉井宏和さんに魅力と基礎的な注意点を聞いたが、今回は「防寒のための服装とギア」について。
浅間山を望む北軽井沢スウィートグラスは、例年冬は最高気温0℃前後、寒い時には−20℃に達するという。家族を連れてのキャンプを失敗させないためにも、万全の準備を整える基礎を身につけよう。
 

空気を溜め込むレイヤードは必須、“濡れない”工夫も大切

先人の知恵を借りるのが一番。ということで、極寒のフィールドでの服装は何に気をつければいいのでしょうか?
「僕は北海道出身で寒さに強いので、それは差し引いて受け取ってほしいのですが(笑)」と言いつつ、玉井さんが見せてくれた全身コーデはコチラ。
極寒のフィールドでは、レイヤードで空気の層を作って保温をするのが基本中の基本。
パッと見だと薄着に見えるが、これでもトップスは5枚、ボトムスは3枚を重ね着している(ちなみにこの時、気温は−2℃)。「スタッフの中には、トップスは7枚、ボトムスに5枚着込む人もいます」。レイヤードで空気の層を作って保温をするのは基本中の基本。降雪の少ない関東圏では、ダウン1枚で事足りることもあるが過信は禁物だ。
玉井さんが、トップスでとくに注意しているのは肌着。汗を溜め込まないアンダーウエアの上に長袖2枚を重ね、さらにライトダウン、高い防風性を誇るアウターを羽織っている。
スノーキャンプ2-1
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肌着には、高い保温性と汗の吸湿性を誇る、ポリエステル100%のジオライン(モンベル)を着用。
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空気の層を作ってくれるライトダウンを着込み、そのうえでアウターを着用している。
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また、ボトムスはティートンブロスのパンツの上に、防風仕様のシャカシャカパンツ、そしてノースフェイスのレインテックスクラウドパンツを重ねる。また、−35℃でも対応しているというテバのブーツは足先からの冷えを防止する。

スノーキャンプ2-2
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パンツは三層構造。アクリル80%、ナイロン10%、ウール10%のティートンブロスのディーバモンペパンツで暖かさを担保。こちらも見事に空気の層を作る構造だ。
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スポサンのイメージの強いテバだが、こちらは本ブランドの名作スノーシューズ。取り外し可能な断熱材インナー搭載で、濡れたら乾かすことができるのもメリット。
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さらに気をつけるのは“蒸れによる濡れ”だそう。零下の環境とはいえ、テント張りや焚き火、さらにテント内で暖房器具を使えば、気づかないうちに汗をかく。着込みつつも、効率的に汗を排出することが求められる。体温調整ができるようなレイヤード、そして濡れたら着替えられ準備を周到に行うことが大切なのだ。


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