オーシャンズとレジャー 37.5歳から始める大人の趣味入門 Vol.75
2018.10.07
LEISURE

品評会を勝ち抜いた最高の豆も! タリーズのレジ横コーヒーの実力に唸る

連載「レジ横コーヒーのおいしいヒミツ」Vol.1
お目当てのドリンクをレジで注文、カウンターで受け取る。コーヒーショップのよくある光景。でもちょっと待った。せっかくなら、レジ横に鎮座している豆にも目を向けてみよう。そこにあるのは、各ショップが考えた“ベストなコーヒー豆”へのアプローチなのだから。

タリーズコーヒーといえば、アメリカはワシントン州・シアトルを発祥とする喫茶店チェーン。ラテやカプチーノなど、エスプレッソをベースにしたメニューを思い浮かべる人も多いだろう。だが、実は“レジ横”に置かれたオリジナル豆にも、並々ならぬ情熱を注いでいることはあまり知られていない。

話を聞いたのは、タリーズコーヒー Emio Style BIGBOX 高田馬場店のストアマネージャー・石川峻さん。全国1万7000人のスタッフのうち、30人しかいない「コーヒーマスター」という社内資格の持ち主だ。今回は、石川さんイチオシの“レジ横コーヒー”を紹介してもらった。

NEXT PAGE /

リラックスタイムのよき相棒。「ダッチマンズブレンド」

「ダッチマンズブレンド」1080円/タリーズコーヒー ジャパン

最初に紹介してくれたのは、オリジナルブレンド「ダッチマンズブレンド」。ビターな味わいがウリの、大人のコーヒーだ。

「コーヒーの“三大産地”と呼ばれる中南米、アフリカ、アジアの豆を配合し、複雑な風味に仕上げました。後味もスパイシーで、スッと引いていく“キレ”を楽しめます。また、コーヒーの味はその年の気候によって変わるもの。味のコンセプトに合わせて日々調整しています」(石川さん、以下同)。

ダッチマンズブレンドには、さらに面白い特徴もある。

「淹れたてはビターなコーヒーですが、冷めてくると味のトゲもなくなり、丸い口当たりに変化します。いわば、一杯で二度おいしいコーヒー。休日のリラックスタイムなど、じっくり時間をかけて飲みたいときにおすすめです」。

食べ合わせには、ガトーショコラなどの濃厚なスイーツを。味の濃さを合わせることで、コーヒーの風味がより引き立つという。

 

フレッシュな朝の一杯に。「ブラジル ファゼンダバウ」

「ブラジル ファゼンダバウ」1050円/タリーズコーヒー ジャパン

次に教えてくれたのは「ブラジル ファゼンダバウ」。10年以上にわたり、産地と提携して作られてきた不動の人気商品だ。

「ナッツのような香ばしさを楽しめる、すっきりとした口当たりのコーヒーです。砂糖やミルクを入れなくても、ほんのり甘みすら感じられます。苦味は適度で、好みも分かれづらいため、ビギナーの方でも安心してお召し上がりいただけますよ」。

フレッシュな一杯は、モーニングコーヒーやキャンプなどのアウトドアシーンにもぴったり。ブラジルの提携農園で栽培されている豆らしく、尋常ならざるこだわりを感じる。

「苗木を植えるところから作っており、収穫までは1年半から2年ほど。コーヒーの開発担当者自ら現地に赴き、農園と一緒に植樹や収穫、10年後の計画まで立てています。もともと“理想の豆”を見つけられずに始めたことなので、ディスカッションは非常に濃密です」。

 

農家ごとの味を楽しむ「マイクロロット」

「コスタリカ マイクロロット Lot No.21 Cedral」1300円/タリーズコーヒー ジャパン

最後に紹介してくれたのは、毎秋リリースされる期間限定の「コスタリカ マイクロロット」シリーズ。なんでも「マイクロロット」という特殊な方法で入荷しているそうだが、どんな“ひみつ”があるのか。

「コーヒーは通常、農家が収穫した豆を組合などで集め、それらを混ぜて出荷するもの。しかし豆の品質や特徴は農家ごとに異なるので、せっかく品質の高い豆があっても埋もれてしまいます。マイクロロットとは、農家ごとに豆を入荷して精製する方法。タリーズでは毎年、現地で品評会を開催し、農家の豆を数種類まで厳選して仕入れています」。
 
今年は6つの農家から豆を入荷し、関東や関西など地区に分けて販売しているが、数量が限られている。高田馬場店で販売しているのは、石川さんのようなコーヒーマスターの常駐店でしか購入できない22店舗限定の「Lot No.21 Cedral」だ。

「フルーティーで華やかなコーヒーです。すっきりとした口当たりと、パッションフルーツやドラゴンフルーツのような風味を楽しめます。もちろんほかの5種類も、コスタリカの同じ産地とは思えないほど異なる個性を持っている。お客様のなかには、飲み比べるために他県へと“はしご”される方もいますよ」。

NEXT PAGE /

珠玉の一杯にランクアップする「淹れ方」と「飲み方」

せっかくこだわりの豆を用意したなら、よりおいしく味わいたいもの。石川さんは、3つの豆に共通する淹れ方、飲み方のコツも教えてくれた。

「ペーパードリップで飲むなら、豆の粗さは中細挽きが基本。アレンジする場合、少し粗挽きにすると酸味を、細挽きにすると濃厚なコクを楽しめます。湯の温度は90度がベースですが、85度くらいに抑えてあげても味の安定感がグッと増しますよ」。

当日使用したのは「タリーズ オリジナルドリッパー」1600円。お湯の落ちる速度を抽出量に合わせてコントロールしやすいよう、リブや穴のサイズを設計。なお写真はサンプル品

淹れ方のコツはさまざまだが、なかでも大切なのが“蒸らし”だ。

「焙煎したコーヒーの内部には、炭酸ガスが溜まっています。これを放出しないと、おいしさの成分も引き出されない。ドリッパーに粉をセットしたら、ごく少量の湯を注ぎ、そのまま30秒から1分ほど置きましょう」。

それを終えたら、細い湯を「の」の字を描くように繰り返し注いでいく。3分半〜4分で抽出を完了できると、深いのに濃すぎない絶妙なバランスに仕上がるという。

渾身の一杯を淹れたら、あとはどう飲むか。石川さんは、コーヒーのどんな風味にセンサーを張るべきかも教えてくれた。

「まずはカップを手で覆い、鼻先を近づけて香りを楽しみます。コーヒーを口に含んだら、舌の側面に当たるすっきりとした酸味を味わいましょう。液体を飲み込んだら、鼻の奥に戻ってくる余韻を探してみてください」。

栽培から携わり、ディテールにこだわったタリーズコーヒーの豆。飲み比べるうちに舌も鍛えられ、違いのわかるオトコになれそうだ。朝の一杯、休日のリラックスタイム、アウトドア。流れゆく日常の端々に、ワンランク上のコーヒーを取り入れてみてはいかが?

 

佐藤宇紘=取材・文

# ONEANSとレジャー# コーヒー# コーヒー豆
更に読み込む