オーシャンズとレジャー 37.5歳から始める大人の趣味入門 Vol.68
2018.09.06
LEISURE

始めるなら今!? 大人も子供も夢中になるドローンレースの魅力

OCEANSとレジャー【ドローンレース編】 Vol.1
ドローンは写真や動画を撮るためだけにあらず。ドローンを使った本格的なレースが世界中で人気なのだとか! どんな醍醐味が? 誰でもできるの!? そのあたりの疑問を解決するシリーズ。第1回目となる今回は、「FPVドローンレース」を紹介しよう。

世界各国で人気急上昇中の新スポーツ、「FPVドローンレース」をご存じだろうか? FPVとは、First Person Viewの略で「一人称視点」を意味する。つまり、ドローンに搭載されたカメラの映像が装着しているゴーグルに映し出され、あたかもコクピットに乗っているかのような臨場感を味わえるドローンレースのこと。

新スポーツと呼ばれるだけあって、その歴史はわずか3年ほど。しかし、今では世界中でレースが開催されるようになり、日本でも小学生から大人まで幅広い年齢層の競技者が増加中だとか。これは、”なにか”をはじめたいと考えている大人たちにぴったりだ。

ドローンの組み立ても操縦も童心に返れる体験だし、体力を使わないからあまりアウトドアが得意ではなくても安心。親子で挑戦すれば子供の楽しそうな姿が目に浮かぶことだろう。

そこで、FPVドローンレーサーの日本初のプロチームに所属するSaqoosha(さくーしゃ)氏にドローンレースの魅力について話を伺った。

プロチームに所属するSaqoosha氏のドローン歴は約1年半

日本初となるドローンレースのプロチーム「RAIDEN RACING」のメンバーで、海外レースにも参戦するSaqoosha氏。プログラミングが生業で、クマの被り物がトレードマーク。世界を相手に戦う彼がFPVドローンレースをはじめたのは、約1年半前のことだそう。

「アメリカで開催されたDRL(ドローン・レーシング・リーグ)の映像を観て、自分もやってみたいと思ってはじめました。それまでドローン自体操作したことがありませんでしたが、迷わずレース用ドローンを購入し、日本各地のレースに出場するようになりました。そして、9月5日・6日に中国の西安市で開催される、X-FLYというリーグのレースではじめて海外大会に挑戦します」。

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FPVドローンレースに絶対必要なのは、この3点セット!

FPVドローンレースをはじめるためには、なにが必要なのだろう? ドローンの組み立てやレース準備にさまざまなアイテムを要するが、レース中に使用するのは、ドローン本体、コントローラーであるプロポーショナル・システム(通称プロポ)、飛行中の映像をリアルタイムで映し出すFPVゴーグルの3点がマスト。これらは、10万円ほどですべて揃うそうだ。

各レースで、機体のサイズやスペックに関する細かなレギュレーションが設定されおり、その範疇で最大限のポテンシャルを発揮するパーツのセレクトも、レースの楽しみのひとつなのだとか。

レースの見どころはコースの障害物を華麗にかわす姿!

コースに設置されたフラッグとゲートの障害物を順に通過し、制限時間内の周回数やタイムトライアルで勝敗が決まる。大会によってコースレイアウトが違い、それは当日に発表されることがあれば、事前に公表されることも。あらかじめコースが分かっている場合は、パソコンにダウンロードして使えるFPVドローンレース用シミュレーターで練習しておくそう。

「もちろんパイロットによって障害物の得手不得手があります。コントロールが上手な人は、上下にブレることなく、まっすぐゲートを突破します。上級者同士のレースになると、みんな最短ルートを狙うので、ほぼ同じ飛行ラインになるんですよ」。

 
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最高時速160kmを体感できる視界はド迫力!

操縦者は、コース脇から機体をコントロールする。このとき、ドローンに搭載したカメラの映像をビデオ送信機(VTX)から無線で、FPVゴーグルのビデオ受信機(VRX)に飛ばして画面に表示している。その電波は他のビデオ受信機でも同時にキャッチできるので、操縦者以外もゴーグルやモニターで大迫力の飛行映像を観ることが可能だ。

基本的にレース中の操作で使用するのは、プロポのメインとなる制御スティック2本のみ。それでモーターの回転数を操り、上昇下降、左右旋回、前後・左右移動をおこなう。プロポにある他のレバーを使うのは機体の設定時だけで、プロポ本体のモニターにはタイマーやバッテリー電圧などが表示されるが、レース中はFPVゴーグルを装着しているので見ることはないそう。

そして、Saqoosha氏が実際にFPVゴーグルで観ていたレース中の映像がこちら。

要注意! FPVドローンレースには免許と申請が必要!

FPVドローンレースをはじめようと思ったら、まずはやらなければならないことがある。それはドローンを飛ばすために必要な免許の取得と国への申請だ。

まず、FPVドローンレースでは、5.8GHzの無線で映像の送受信をするため、アマチュア無線4級の免許が必須。これを取得するには、養成課程講習会に参加し、学科受講と試験の合格が1番の近道とのこと。免許と聞いただけでハードルの高さを感じてしまうかもしれないが、小学生でさえ持っているものなので、さほど難しいことではない。

そして、もうひとつ必要なのが、国土交通省への許可申請。それは、ドローン規制法(改正航空法)によって、無人航空機扱いとなるドローン本体重量200g以上の飛行や目視外飛行などが屋外で禁止されているから。しかし、この許可は大会エントリーと同時に、主催者が参加者をまとめて国土交通省へと申請することが多いので、たいした手間ではない。屋内での飛行については、この規制は適用外なので、練習をするなら申請の必要がない屋内施設をおすすめする。

誰でも飛び込むことができるスピードの世界へ!

はじめるためにはハードルが高そうだけれど、手順を踏めば思いのほか気軽にスタートできるFPVドローンレース。今後日本でも、ますますメジャーなスポーツへと成長することだろう。新しい趣味としてはじめるには、周りの人たちがやっていないであろう今がチャンスかも?

 

 

澤田聖司=写真 小松翔伍=取材・文

# O父CHANSとレジャー# ドローンレース
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