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2018.07.28

あそぶ

高級ホテルにはない楽しさ満載! レンタル4WDキャンパーで巡るカウアイ旅

ハワイ最古の島といわれるカウアイで今最も注目を集めているもの。
それはローカルサーファーでドローンカメラマンでもあるブライス・ジョンソンが始めた、四駆のピックアップをキャンパーに改造して貸し出す、という夢のようなサービスだ。
オーシャンズな男だったら、一生に1度くらいは、キャンパーで旅をしてみたいはず。映画のロケ地にもなる桁外れのスケールを誇る大自然のフィールドを訪ね、来訪を笑顔で歓迎してくれる人々と出会い、自然の恵みに舌鼓を打つ。
成田空港からホノルルを経由して、カウアイ島の玄関口となるリフエ空港に降り立ち、キャンパーを受け取った瞬間、夢旅が始まる。

 

高級ホテルにはない楽しさ満載
予約殺到のレンタル4WDキャンパーライフを徹底解剖!


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セミダブルサイズのマットレスと2つの枕、そしてシーツとブランケットが付属する。
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一度は寝てみたいルーフトップテント。風通しと眺めが良く、地面から虫が上がってこないから快適。欠点は強風時にバタバタとうるさいこと。スマホ用アプリ「WINDY」などで風向きを予測して駐車すべし。

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ビーチパラソルも備品。庇のない場所で日陰を確保するための必須アイテムだ。
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まったりとした時間を過ごすための、キャンプチェア2脚とキャンプテーブルも搭載してます。
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空気圧を測定するタイヤゲージを2つ備える。砂が深いビーチなどを走る際に、タイヤを減圧させる必要があるため。カウアイ島には四駆でさえ走行困難な道や場所が多くあるから、これは必須の装備品なのだ。
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カーゴスペースは、キッチン&パントリーに改造されている。浄水タンクも備える。旅の始まりに、食料や飲み物をガッチリ買い込んで収納しておくべし。
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備品のイエティのクーラーボックス「YT65 タンドラ」。詰めた氷は約3日溶けなかった。
キャンパーで寝泊まりしながらカウアイ島を巡る。この夢のような旅を実現するにはまず、ブライス・ジョンソンが始めた四駆キャンパーのレンタルサービス、「カウアイ・オーバーランダー」を知っておかなければならない。
ここでは、今回の旅の相棒となったトヨタのタコマをはじめ、4ランナーや日産フロンティアなど、北米仕様の日本車SUVやピックアップをベースにした車両をラインナップしている。
どのクルマにもルーフトップテントとプロパンガス仕様のツーバーナーストーブといった設備に加え、寝具や調理器具に食器、基本調味料にテーブルセットやクーラーボックス(現地では「アイスチェスト」と呼ぶ)などなど、キャンプライフを送る必要十分なアイテムが備品として搭載されているのだ。
旅前半の装備。忘れられない味のひとつとなったのが地元の人から「いくらでもあるから持っていきな」と頂戴したパイナップル。
だから、いつもの旅の用意をして空港でこいつをピックすれば、あとは食料や飲料などを調達するだけですぐに冒険開始となる。
さらに、「カウアイ・アルティメット・ガイドブック」なる手引き(もちろん英語版)も搭載。カウアイ島でオートキャンプ可能な場所、方法や注意事項などが記載されているから心強い限りだ。
さあ、ハードルが高いと思っていた海外でのキャンパーライフがちょっと身近に感じてきたのではないだろうか?
島の治安はキミが思っている以上に良いことも書き添えて、あとは度胸とタイミングでトライを。
カウアイ1
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ライフセーバー社の高機能浄水タンク。川の水さえも飲み水に変える優れものだ。災害時にも役立つので一家に一台欲しい。
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ウアイ産のビーフに、ハワイアンソルトを擦りこみ、テントの鉄製ペグをスティックとして焚き火でステーキを焼く。絶品だ。
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旅の初日に買い込んだ食材。今回ヒットだったのが、ポットベラマッシュルーム。焼いて、味付けは塩だけ。その美味しさに震えた。
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ほぼ外食はなし。自作料理の旅でもあった。リアゲートの傾きを利用して油を集め、野菜などを素揚げに。これまた絶品。
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ハワイ州発行のオーバーナイト・パーミット。つまり宿泊許可証。これをダッシュボードに置いておけば、レンジャー(自然保護官)が来ても取り締まられない。
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ビーチキャンプで重要なのは、砂浜に乗り入れる際のタイヤ空気圧にアリ。それを計測するゲージを撮影。
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今回、キャンパーライフを送ったちょっと先輩として簡易教本を作ってみた。ご参考まで。
【マナーの基本】一にも二にも挨拶を。ほかのキャンパーにありったけの笑顔を振りまきましょう。シャカサインをすれば、誰からも笑顔でシャカが戻ってきます。そして、当然のことだけれどゴミは持ち帰ること。
【砂が深いビーチの走行】タイヤの空気圧を通常の(今回レンタルした車両の場合)30PSIから15PSIへ、付属のタイヤゲージを使って落とすべし。あとは四駆LOモードで、ゆっくりあせらず走行を。
【飲酒について】ハワイ州では公共の場での飲酒は禁止されている。注意したいのが、運転席から手の届く範囲の場所に空き瓶も含めた酒類を置いておくこと。それだけで、仮に運転していなかったとしても飲酒運転とみなされ罰せられるのだ。さらに、もし酒に酔ってテントで寝ていても、イグニッションに鍵が付いていれば飲酒運転とみなされる場合もある。どうかご注意を。酔いならぬ、良いキャンパーライフを送るために、ぜひ頭の片隅に置いておいてほしい。

四駆のキャンパーレンタルサービスを始めた理由とは?

サーファーでキャンプ好きのブライス・ジョンソンとアシュリー夫妻。試しに自分たちが個人所有していたトラックを貸し出してみると、予約が取れないほどの大人気となったのだとか。現在はキャンパー4台を所有し、チューンナップとメンテナンスに追われる日々だと笑顔で話す。
KAUAI OVERLANDER
カウアイ・オーバーランダー
1泊$165〜(4泊から利用可能)。
※クリーニング代・保険料・サーチャージ・税別
https://kauaioverlander.com
 
NAKI=写真・取材


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