メルボルンの中心部からクルマで1時間ほど内陸に向かえば、美しい丘陵地帯「ヤラバレー」に到着する。そこに軒を連ねるのが、品質にこだわる80以上のワイナリー。
それらはブティックワイナリーと呼ばれ、その多くがビジターへ出来たてホヤホヤの極上の一杯を提供している。休日は、ここで朝から美味しいチーズとワインでチルアウト。そんなメルボルンの休日スタイルもまた最高だ。
文化とともに発展した“美味しいワイン”の向こう側
南半球にもワイン好きを唸らせるワイナリーは多々あれど、良質な土壌と冷涼な気候に恵まれたヤラバレー産のワインは、特に高品質で味がいいことで知られている。しかもヨーロッパ圏からの移民も多いことから、この地では古くからこだわりの強いワイナリーが生まれた。
なかでも家族経営や個人経営のワイナリーは“ブティックワイナリー”と呼ばれ、生産量は少ないながらも徹底的に味を追求しているところが多い。
その文化に倣い、1986年に設立されたのが「ドメーヌ シャンドン」。かのフランスの名門、モエ・エ・シャンドン社が、ヤラバレーの環境に惚れ込み創業した著名なワイナリーだ。
レストランやテイスティングバーも併設していて、貯蔵庫なども公開しているので、ゆっくりとワイナリーを巡るだけでもとにかく楽しい。メルボルンならではのカジュアルなワインの楽しみ方を知ることができる。
また、入手が難しいヴィンテージや最新のスパークリングワインも手に入るため、国内外のワイン好きで年中賑わっている。
休日のヤラバレーは、家族連れや友人同士、カップルなどで朝から賑やか。男数人でクルマで乗りつけて、テイスティングをしながら次のワイナリーに向かう姿も珍しくない。デリで食事や会話を楽しみ、のどかなワイン畑を眺めながらグラスを傾ける。
丸一日いても飽きない「ドメーヌ シャンドン」のワイナリー
ワインも、それを生み出すワイナリーもライフスタイルに溶け込んでいて、みんなでワイワイやりながらチルな時間を楽しむ。
ただ“美味しい”だけでないワインとの良好関係。誰もが羨むそんな休日が、メルボルンの常識なのだ。
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