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2021.04.15

からだ

あなたの腸は「デブ菌」だらけかもしれない。ダイエットと腸内環境の深い関係

腸内環境が健康と美容に深く影響していることは前回お伝えした通りだが、新たな事実が判明した。
なんと、腸内には“痩せ菌”と“デブ菌”なるものが存在し、デブ菌が優位になると、ただ水を飲んだだけでも太ってしまうのだとか。中年太りに悩むアナタの腸内は、もしやすでにデブ菌だらけかもしれない……。
ということで、今回も10カ月で25kgの減量に成功した工藤孝文先生にインタビュー。痩せ菌とデブ菌について詳しく教えてください!

話を聞いたのはこの人!

工藤孝文●東洋医学・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。帰国後は大学病院などを経て、福岡県みやま市にある工藤内科の院長に。東洋医学・漢方治療、糖尿病・ダイエット治療を専門とし、多数のテレビ番組に肥満治療評論家として出演。自身も10カ月で25㎏の減量に成功した経験を持つ。 『デブ腸をやせ腸に変える50の法則』(学研プラス)など著書多数。

「痩せ菌」と「デブ菌」には大ボスが存在する

「腸内には、脂肪を燃焼しやすい体にしてくれる『痩せ菌』と、脂肪や糖をため込む性質を持つ『デブ菌』があるんです」と語る工藤先生。
まさに寝耳に水だが、いったいどういう菌なのだろう?
©︎AndreyPopov/iStock
「善玉菌と悪玉菌の存在は有名ですが、実は『日和見菌(ひよりみきん)』という菌が腸内にはいちばん多く、全体の約7割を占めています。そしてこの日和見菌こそ、『痩せ菌』と『デブ菌』の大ボスなんです」。
腸内細菌は大きく3つのグループに分かれることは既報の通りだが、「善玉菌」「悪玉菌」より多いのが実はこの「日和見菌」で、どうやら「痩せ菌」と「デブ菌」を指揮する親玉なのだとか。
つまり、同じ子分同士なのに、真逆の性質を持つってことなのか?


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