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2020.02.08

あそぶ

職場でもしっくりくるトレラン系ウェアは、シンプルで機能的が選択条件

連載「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
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 横山和哉
都内のビルリノベーション事業を中心に手掛ける株式会社リアルゲイトにて、取締役を務める横山和哉さん。若くして同社の管理部門を統括する“走る公認会計士”だ。成長著しいスタートアップのような雰囲気のある職場でのビジネススタイルはカジュアルな服装が中心。それがランナーとしてのギア選びにも繋がっている。

オフィスで着用しても違和感のないランニングウェアとは?

職場と自宅が数kmほどの距離のため「気分転換を兼ね、30~40分ほどかけて徒歩で通勤しています」と横山さん。毎日この距離を歩いてしまうとはトレイルランやトライアスロンもこなすエンデュランスアスリートらしいが、通勤時にランニングウェアを着用することも多いという。
「以前は外資系スポーツメーカーで働いていたこともありますが、今はロードランのときも“トレイルランニング系のウェア”やブランドを選ぶことが多いです。通勤時や休日に着ても馴染んでくれるデザインと、速乾性や防水・撥水などのしっかりとした機能性や着心地のよさは、アウトドアでの使用を意識したブランドの方が自分にはしっくりきます」。
横山和哉
ジャケット/アンサーフォー「ウインドシェルジャケット」、ショーツ/山と道「5ポケットショーツ」。
お気に入りのブランドのひとつがアンサーフォーだ。高尾に住むトレイルランナーが、豊富な海外レースの経験をもとに「100マイルレース(160km)で使えるスペックのモノしか作らない」というブランドで、機能性が高く、大手アウトドアメーカーとは違った個性的でソリッドなデザインを持ち味にしている。トレイルランニングの世界では実力派のランナーや、スタイルやカルチャーに興味があるランナーから熱い支持を集めており、横山さんもそのひとり。オリーブ色のシェルはスイスの生地メーカー、ショーラー社のリップストップナイロンを用いており、軽量で汗ぬけがよく、裾がシェイプされたパターンでバタつかずと、とにかく着心地が快適。
「気軽に持ち運べるコンパクトさなので、通勤時にちょっと寒さを感じるときに羽織ったりします。オフィスで着ていても違和感のない、シンプルなデザインが気に入っています」。
横山和哉
アウトドアの世界では、オーナーが自宅兼工房のようなオフィスで比較的小ロットのギアを手掛けるブランドのことを“ガレージブランド”などと呼んだりするが、アンサーフォーはトレイルランニングにおけるガレージブランドの代表格。そしてショーツは日本の山系ガレージブランドの代表格、山と道を愛用する。「5ポケットショーツ」は、まずはバックパックメーカーとしてスタートした山と道が数年前にはじめて手掛けたウェアで、これまたファンが多い。
「スルーハイクやウルトラライトハイキングといって、大きな装備を背負う昔ながらの登山ではなく、比較的軽量なギアで長い山歩きを楽しむスタイルのために作られたショーツです。その名の通りポケットが5つあって、スマートフォン、財布、鍵、イヤフォンを収納して走ることができます。最近はジョグ感覚のランがもっぱらなので、このくらいのカジュアルなショーツがちょうどいいなと」。
横山和哉
もう少し元気なイメージで走りたいときのコーディネート。ウェアはすべてアンサーフォー。ジャケットとシューズはブラックで締める。
アンサーフォーは複数所有しており、上の写真の黒いシェルは「ネオシェルジャケット」。防水性と通気性を両立させており、なおかつシャカシャカせず、どこか都会顔のデザインは横山さんのスタイルにフィットする。「3ポケットショーツ」はランニングメーカーではあまり見ないようなカラーリングがお気に入り。これまた速乾性の高いTシャツには「100マイルなんて朝飯前だ」というメッセージがプリントされている。


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