2021.05.03
FOOD&DRINK

話題のビアグロウラーをキャンプでテスト。てか、ビアグロウラーって? オススメは?

店で酒を嗜む機会が減り、家で飲む割合が増え、これからの季節ならばアウトドア飲みという選択も多くなるだろう。

そんな状況で至福の一杯を求めたいのなら“樽生”のテイクアウトはどうだろう? ビアグロウラーで。

 

ビールの調達に、まずはタップルームへ

……ということでやってきたのは、東京・板橋にあるクラフトビールメーカー「東京エールワークス」のタップルーム。

東京エールワークスは2018年創業の新興ブリュワリー。「Back to Basics」をコンセプトに、初心者からクラフトビール好きまで、その醍醐味を味わえるビールを提供している。

こちらは自社で作ったビールを常時20種類以上、樽生で楽しめる夢のような店だ。その運搬に必要なのが、彼らが輸入代理店を務めているビアグロウラー「ユーケグ(UKEG)」である。

何をテイクアウトするか。テイスティングがてら3杯ほど。左からハニーゴールドゴールデンエール、バックトゥベーシック:ザ・ペールエール、ブルーベリーパンケーキ・ウィートエール。

そもそもビアグロウラーとは、ビールのための水筒のこと。

原始的なものだとガラスや陶器のボトルだが、今は炭酸の内圧に負けないようにできた、ちゃんとした蓋つきの魔法瓶が主流となっている。

タップルームでビールを持ち帰る文化がまだまだ根付いていない日本ではあまり聞き慣れないが、欧米の魔法瓶メーカーでは商品ラインナップに必ずビアグロウラーを加えるほどメジャーな存在だ。

なかでも「ユーケグ」は機能もデザインも優秀。ビールをテイクアウトしたくなること請け合いだ。

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進化系ビアグロウラーの“中身”を分解してみよう

アメリカ・ポートランド発の、炭酸加圧機能付きビアグロウラー「ユーケグ」。64オンス(約1.9L)3万7400円/グラウラーワークス(東京エールワークス 03-3961-1196)

この「ユーケグ」、ボトルの内部は二重構造の真空断熱ステンレスなので、何時間も外気に影響を受けることなく、ビールを冷えたまま保管が可能。

そして特筆すべきは、店で使われているビールサーバー同様に炭酸が注入できる機構があることだ。

ボトルキャップに専用の炭酸カートリッジを装着でき、キャップ上のツマミで炭酸ガスの注入量を調節可能。

これによってビールのガス抜けや酸化を防いでくれるので、美味しい状態で持ち運ぶことができる。

つまり「ユーケグ」は持ち運べるビールサーバーに近い存在といえるのだ。

製造・品質管理の総責任者であるボブさんが、慎重にビールをタップしてくれた。

といっても使い方はとっても簡単。まずはよく洗って消毒をした清潔なグロウラーの中に、なみなみとビールを注ぐ。

今回購入したビールは、「バックトゥベーシック:ザ・ペールエール」。64オンス(約1.9L)で3600円。

そして、なるべく空気が入らないようにキャップを閉めたらツマミを開いてガスを少し注入。

そのあと中に入った空気を抜くため「プシュ」と鳴るまでキャップを少しを開いて、再び閉じれば完了。

「ユーケグ」の内部構造はこの通り。スチームパンクなルックスの中に最新技術が詰め込まれている。

あとは注ぎ口にあるロックをしっかりして、飲むときまで保管するだけ、だ。

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20時間後。キャンプ場で注いだビールは美味いのか?

「ユーケグ」の外壁はステンレスと銅のものとで2種類展開。銅製は経年変化が楽しめそうだ。

金曜日の夕方、ビールを入れた「ユーケグ」を小脇に抱えて東京エールワークスを後にし、帰宅。念のため、そのまま冷蔵庫に入れ、翌朝、キャンプに出かける直前まで冷やした。

最高の一杯のために車を走らせ、キャンプ場でアウトドアリビングを作り上げたらついに、そのときはやってくる。

キャップ上のツマミを右に回すことで炭酸ガスを補填。そのガス圧によって、ビールがタップから押し出されるというわけだ。

高鳴る鼓動を抑えて、ツマミを目盛の半分まで開き、圧力計を見てガス圧をチェック。ロックを外し、ハンドルを手前に引くと……。

コポポポポ……と静かな音を立てて黄金色の液体が!

ビールが勢いよく注ぎ出され、柑橘系のフルーティな香りがすぐに鼻孔に到着。口に運ぶ前に美味しさが伝わってくる。

64オンスサイズは2〜3人で飲むとあっという間。

肝心のお味はというと、炭酸が抜けている感じもなく、前日にタップルームで飲んだときと遜色ない芳醇さだ。

むしろ、この正統派アメリカンエールを美味しい状態で仲間とシェアできたうれしさからか、なんだか更に味わい深く感じることができた。

花より麦酒。キャンプでのビアサーバーととなった「ユーケグ」は大人をアツくするおもちゃ。アウトドアではもちろん、ホームパーティでも盛り上がること間違いなし。

「おいおい! 高いビールなんだからそんなに水みたいにガブガブ飲むなよ!」なんて言って笑いあえるのも、ビアグロウラーでクラフトビールを楽しむ醍醐味。

このご時世もあり、年齢を重ねて環境が変わったこともあり、盃を交わす機会が減っている。だからこそ、誰かと飲むビールは特別なものにしたい。そんな大人に、ビアグロウラーはしっかり味方してくれる。

 

[取材協力]
東京エールワークス
住所:東京都板橋区板橋1-8-4

電話番号:03-3961-1196
https://taproom.tokyoaleworks.com/

鈴木純平=文

# ビール# ビアグロウラー# 東京エールワークス
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