臨床心理学を学ぶ看板娘が、大学院進学で仙台に引っ越していた
飲み会に特化したオンラインサービス「たくのむ」。これを利用して、過去の記事の中で特に反響が大きかった看板娘と乾杯する企画である。
第12回にご登場いただくのは、2019年11月に取材したりささん。銀座のクラブを借りて不定期開催される“インディーズスナック”のママとして常連客に愛されていたが、素顔は臨床心理学を学ぶ女子大生だった。
まずは、「大好きで居酒屋ではこればかり飲む」というビールで乾杯しよう。

前回の取材では「女子大生の認知する養育者の養育態度とアイデンティティ発達」という卒論テーマに打ち震えたが、みごと完結させていた。

通っている都内の大学の大学院に進学すると言っていたが、その後、ドラマチックな展開が待っていた。
「仙台の大学の大学院に受かったので、そっちに行くことにしました。4月に一度引っ越したんですが、今はコロナの影響で横浜の実家に帰っています」。

短いひとり暮らしの時期はせっせと自炊をしていたという。
「サイゼにもなかなか行けない状況なので、サイゼのチキンソテーみたいなのを作ってみました。西友が自社輸入しているワインも398円と激安なのに、すごく美味しいんですよ」。

桜の時期には家の近所の神社で、ささやかな花見をした。

大学院は今もなおオンライン授業だ。
「学部と違って負荷が段違い。気を抜くとすぐに置いていかれちゃうんです。直近では、投影法の勉強とかをしています」。

「家族療法という分野の概論ですね。カウンセラーが家族全体に介入していきます。これ、Amazonとかだと5000円ぐらいするんですが、たまたま横浜の本屋さんで定価で買えました」。
面倒見の良いりささんは友人からも頼られる。同じゼミの女の子の卒論も手伝った。

「恵比寿の『空野』というお豆腐料理のお店で飲んでいたんですが、こっそりケーキを買っていたみたい。『空野』はデートにも使えそうで、めっちゃオススメです」。
横浜の実家生活でもほとんど外出しなかったが、徐々に外飲みも解禁し始めた。

「ビールを飲んでお散歩して、そのままお家に帰りました(笑)。聴いている音楽ですか? たぶん、ピチカートファイブじゃないかなあ。あと、もう解散しちゃいましたが、横浜出身の女の子がボーカルのアカシックっていうバンドも好きです。ギャルロックと言われていましたね」。
先日は庭にコンロを出して家族でバーベキューを楽しんだ。焼いたのは「お父さんが奮発して買ってきた」ラムや鹿肉など。

外出できるようになって嬉しかったのは、神奈川県民のソウルフードとして知られる「元祖ニュータンタンメン本舗」に行けたこと。
「こないだ、インディーズスナック女子大生のキャストで仲良しのななちゃんと久々に横浜市街に飲みに行って、その帰りに伊勢崎店に寄りました。かき玉がわーっと乗っていて、スープは鶏ガラっぽい感じで淡白。唐辛子とニンニクが効いていますが、意外と辛くないんですよ」。

勉強の合間には漫画を読んでいる。最近ハマっているのは『ようこそ! アニマル連邦』。Twitterへの投稿が人気を博し、書籍化されたものだ。
「アメリカンジョークならぬソビエト連邦ジョークが連発します。ブラックユーモアみたいな感じで、銃ですぐ動物を殺しちゃうんです(笑)」。

おうち時間が長いため、『Sexy Body Lesson』というDVDも購入した。
「内容は、カルメン・エレクトラっていうアメリカのモデルのダンスエクササイズです。セクシーボディを手に入れて仙台で活躍したいと思って実践していましたが、最近足をくじいたのでお休み中です」。

ちなみに、足をくじいた原因はテレビドラマの『M 愛すべき人がいて』。大学院の友達とZoom越しに観ながらお酒を飲んでいたら楽しくなり、部屋の中でスキップを始めたりささん。そこで、グキッといったそうだ。
さらに、最近のブームは「タピオカハイ」。タピオカミルクティーに焼酎という不思議な取り合わせのドリンクだ。
「武蔵小杉の『喰道楽』という居酒屋さんで飲めます。以前からお友だちと『タピオカハイ』を出したら爆売れするんじゃないかという話をしていたんですが、本当にあったので感動しました(笑)」。

なお、長らく営業を自粛していた「インディーズスナック女子大生」だが、6月27日(土)に満を持して再開する。キャストはマスク着用で接客、換気や検温も徹底するそうだ。りささんは“半卒業”したものの、あの和やかな雰囲気は健在だろう。

臨床心理学を極めんとする看板娘の新たな門出に、再び乾杯!
【取材協力】
インディーズスナック女子大生
https://twitter.com/ISU_jD
「オンライン飲み会という名の愉悦」とは……
これまで取材してきた109人の看板娘を振り返りながら、ふと考える。「あの人、元気かな?」。本来なら近況を聞きながら乾杯したいところだが、何しろこんなご時世。そこで思いついた。遠隔でオンライン飲み会を開けばよいのだ。さっそく、人気上位の看板娘にオファーしよう。 上に戻る
石原たきび=取材・文