手土産、お歳暮、贈り物。3人のツウが選ぶギフト用ワイン【日本の赤・編】
年末、大切な友人やお世話になった人に感謝の気持ちを伝えるのに相応しい贈り物として、いつもとはひと味違う「おいしい」ギフトはどうだろう。喜ぶ顔を想像しながら贈ってもいいし、お宅に持って行って一緒に楽しんでもいい。取り寄せて、我が家でもてなすというのも楽しい。
そんな年末を彩る食ギフト、今回はツウや達人のおすすめに基づいてハレの酒、人気高まる日本ワインをラインナップ。さて、誰にどれを贈ろうか。
ツウが「これを贈れば喜んでもらえる!」と明言する、ギフトに最適な国産ワインを紹介。前回の白ワイン編に続き、今回は6本の赤ワインをピックアップ。
>「酒先案内人に聞く。ハレの日ギフトに最適なシャンパン6本」を読む
>「手土産、お歳暮、贈り物。3人のツウが選ぶギフト用ワイン【日本の白・編】」を読む
ルミエールワイナリー「プレステージクラス テンプラニーリョ」

ルミエールワイナリーは明治18(1885)年創業、自社農園の開拓やヨーロッパ品種の導入などを積極的に行い、日本のワイン文化をリードしてきた。単一品種で丁寧に造ったシリーズ「プレステージクラス」から、おすすめはフルボディの赤ワイン。
「日本ワインのすごさを知ることができる素晴らしい1本。スペイン赤ワインの代表品種、テンプラニーリョを山梨県で栽培、品種の個性を引き出し、飲む人みんなに喜んでいただける仕上がりです」。(露木さん)
ルミエールワイナリー
0553-47-0207
www.lumiere.jp
BookRoad〜葡蔵人〜「メルロー」

東京都台東区のワイナリー。ブドウは日本産100%で、主に山梨県と長野県の契約農家から仕入れている。それぞれのワインのイメージや合わせてほしい料理が描かれたラベルも、ギフトにぴったりの顔。
「醸造家・須合美智子さんが造るこのメルローは、雑味がなく、まろやかでシンプルかつ豊潤なコクが魅力。まるでブドウ本来の旨味だけを抽出したかのよう。ラベルのデザインのように上質な和牛に合わせたい1本です」。(武笠さん)
BookRoad〜葡蔵人〜
03-5846-8660
http://bookroad.tokyo
越後ワイナリー「越後ワイン 雪季 2017」

真冬にはすっぽりと雪に覆われる豪雪地帯、新潟県南魚沼市にあるワイナリー。米どころでのワイン造りは1970年代からスタートし、今では自社のブドウ畑を中心に約15万ヘクタールの土地で良質なブドウを育て、ワインを生産している。
「雪季(せっき)」は、冬の間に貯めた新潟県魚沼の雪と融雪水による冷気で低温貯蔵し樽熟成した、味わい豊かな赤ワイン。「雪国の自然に育まれた、まさに越後魚沼ならではのワインです」。(鈴木さん)
アグリコア 越後ワイナリー
025-777-5877
www.echigowinery.com
ソレイユワイン「それいゆ ピノ・ノワール2018」

山梨県山梨市で地域の人々に親しまれるワイン造りを行ってきた旭洋酒。醸造家夫婦に引き継がれたあとは、自然に寄り添ったナチュラルなワイン造りを続けている。
「醸造家・鈴木夫妻の造る極上の口当たりのこのピノ・ノワールは、淡いルビー色で軽やかなのかと思いきや、芯のある骨格に繊細なコク、奥には品の良い甘やかなフレーバー、余韻にあるほのかなスパイス感が魅力です」。(武笠さん)
旭洋酒
0553-22-2236
www5e.biglobe.ne.jp/soleilwn
Cfa バックヤードワイナリー「ディアブロッテ01 HAL 2018」

栃木県足利市で約60年続くラムネ工場の中に造られたワイナリーでは、日本独自のワイン生産を探求し、実験的なワイン造りを行っている。ガラス栓を採用していることや、テキストや記号がデザインされたラベルなども個性的。
「マスカットベーリー Aを使った『ディアブロッテ01 HAL 2018』は、ダークチェリーキャンディー、ホワイトペッパーのアロマ、飲み心地は優しくもキリッとした酸味が広がります。女性に贈りたいドライロゼワインです」。(鈴木さん)
マルキョー
0284-72-4047
http://winemaker.jp
本特集の酒先案内人
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中山文子=写真 常田朝子=イラスト 川瀬佐千子=編集・文