37.5歳からの愉悦 Vol.105
2019.08.08
FOOD&DRINK

平塚のステーキ居酒屋で、看板娘の接客が「どんぴしゃ」だった

シーズン連載「海辺の看板娘という名の愉悦」
酒を通して人を探求する大好評ドキュメンタリー連載、「看板娘という名の愉悦」。普段は首都圏の飲み屋街を練り歩く筆者だが、せっかくの夏。趣向を変えて、我々の大好きな「海」へと繰り出すことにした。この夏は、潮香る海辺で出会った看板娘たちに酔いしれよう。

「海辺の看板娘」、第3回の舞台は神奈川県平塚市。平塚には護岸工事によって2002年から海水浴が可能になった「湘南ひらつかビーチパーク」がある。

地図
前々回に訪れた茅ヶ崎駅のお隣である。((c) OpenStreetMap contributors

新宿駅から湘南新宿ラインでちょうど1時間。平塚駅に到着した。

駅前
駅ビルから約1km先にビーチがある。

向かったのは駅北口、平塚八幡宮の近くにある「どんぴしゃ」。地元で愛されている居酒屋だ。

看板
ランチタイムも営業していますよ。
メニュー
刺身やステーキがおすすめ。

店内に入ると先客多数、看板娘の姿も見えた。

店内
カウンターでオーダーを取っている。

さっそく、彼女のお酒事情を聞いてみた。

「1杯目は生ビールですね。その次にレモンサワーにいって、あとは延々とウーロンハイを飲んでいます。10杯ぐらいは余裕ですね」

おっと、ならばウーロンハイをいただこう。お値段430円とお安い。しかし、10杯飲むと4300円になる。

NEXT PAGE /

看板娘、登場

看板娘
「お待たせしました〜」

こちらは彩夏さん(21歳)。7月1日生まれで夏を彩る海辺の看板娘だ。現在、保育系の専門学校に通っており、卒業後は保育士になるかカナダに留学するかで迷っているそうだ。

さて、料理のおすすめはやはりステーキと刺身。

「この間の誕生日のとき、店長に『賄いはお店で一番高いメニューを食べたい』と言ったら、牛ハラミステーキと牛タンステーキを出してくれてめっちゃ嬉しかったです」

メニュー
同じセットに刺身なども加えましょう。
料理
パーティが始まる……。

まず、驚いたのはお通しの茶碗蒸しに鰻が入っていたこと。さらに、ステーキが美味しいのはもちろん、刺し盛りの生しらすが絶品だった。

「相模湾で獲れたものです。東京で食べるととろけちゃってるけど、これは新鮮だからプリプリでしょう」

さて、彩夏さんの夏の思い出は友達と毎年行く七夕まつりだ。7月の第1金曜から3日間開催され、今年も150万人もの観光客が訪れたそうだ。

写真
今年のスナップ。

「『中央』っていう大通りを歩いていると、必ず小中高の友達に会うんです。だから、七夕は願い事をするというよりは再会の場。最近はすぐ居酒屋に入っちゃいますけど(笑)」

そうそう、海にも行くんですか?

「ビーチパークにビーチバレーのコートがあって、中学生のときはみんなでよく遊んでいました」

海を指す看板娘
「あっちにずんずん行くと海です」

写真も見せてもらったが、なかなかの跳躍力である。

海での写真
右から2番目が彩夏さん。

彩夏さんにはふたりの弟がいる。真ん中の弟とは仲が良いが、いちばん下の弟は「ちょっとウザい」という。

「家でパパに市販のピザを作ってもらったんですが、その弟が『俺にもちょうだい』って言ってきて。お腹が空いてたから『イヤだ』と答えました」

ちょっと分けてあげてもいい気はするが……。

「いや、よそ見している間にさっとひと切れ取って食べられたんです。諦めて『もう、食べていいよ』と言ったら『これとこれは彩夏の菌がついてるからいらない』って。子供ですよね(笑)」

図
図解してくれた。

あれ、彩夏さん、ステキな指輪をしていますね。

「高校生のとき、辻堂のハワイアンジュエリーのお店でバイトしていて、そこでハワイの職人さんに注文して作ってもらいました。値段? 14Kで5万円ぐらいですが社割で半額でした」

指輪
内側に名前と誕生日が彫ってある。
NEXT PAGE /

ここで手が空いた店長の天谷さんが「今日は取材だから化粧してきたの? 可愛いからスッピンでいいのに」と参加してきた。

店長
誕生日に常連さんからもらったという名前入りラベルのウイスキー。

彼は「ガッツくん」と呼ばれている。高校を出て赤坂の料亭で修行していた時代に付いたニックネームだそうだ。壁には子供たちからの誕生日祝いのメッセージが貼ってあった。

プレゼント
こちらも常連さんからのプレゼント。

そんなガッツくんに看板娘の印象を聞いた。

「愛嬌があって気配りもできるからお客さんに可愛がられていますね。一緒に飲みに行くと最終的にベロベロになるけど、みんな優しいからタクシー代をあげちゃったり(笑)」

看板娘と店長
「あんまりぶっちゃけないでくださいよ」

確かに店の方々から声がかかる。ちなみに、店名の由来は「酒」「料理」「接客」がどんぴしゃでありたいという思いからだという。

接客中
彩夏さんは接客部門の「どんぴしゃ」担当。

お客さん同士の賑やかな会話。テレビではプロ野球のヤクルトVS.ベイスターズ戦。実に落ち着く空間である。

テレビ
店の雰囲気も「どんぴしゃ」だ。

閉店時間が近づいてきた。彩夏さんも帰宅の準備をしている。そろそろ、お暇をしよう。

看板娘
帰宅時はメガネっ娘になる。

最後に読者へのメッセージをどうぞ。

メッセージ
海辺感あふれるイラスト、ありがとうございます。

 

【取材協力】
どんぴしゃ
住所:神奈川県平塚市宮松町12-1
電話番号:0463-21-8688

連載「看板娘という名の愉悦」を読む

石原たきび=取材・文

# どんぴしゃ# 居酒屋# 平塚# 海辺の看板娘# 看板娘
更に読み込む