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2019.07.12

たべる

日本人だけが知らない「テキーラ」の真実と、世界がハマったその魅力


テキーラで夏の初体験●もしもあなたが、テキーラを罰ゲームの酒だと思っていたらまだまだ若輩。テキーラは世界を夢中にする今いちばんHOTな酒なのだ。多くの日本人が知らないテキーラのディープな魅力。クッとアツい酒の初体験をテキーラで!


クラフトジンに続いて世界で流行中だというテキーラ事情を学ぶため、600を超える銘柄を揃える世界屈指のテキーラバー「AGAVE(アガヴェ)」を訪問。

バーテンダー兼マネージャーの佐々木宗彦さんに、その深遠なるテキーラワールドをご案内いただいた。






佐々木宗彦さん
「アガヴェ」のマネージャー兼バーテンダー。テキーラに魅せられて20年余り。各地の蒸留所やバーを訪れるなど、テキーラに関する博覧強記ぶりは業界でも知られている。テキーラカクテルのレシピは本場メキシコ仕込みで絶品。趣味は愛車のハーレーダヴィッドソンでのツーリング。

  

日本人が知らないテキーラの真実①
実はテキーラは「ワイン」のように味わうべき酒だった!




ここは六本木にあるバー「アガヴェ」。メキシコの夕陽をイメージした赤い照明のなかで、バーテンダー・佐々木宗彦さんのダンディな表情がうっすら見える。黒髪を束ねたオールバック、がっしりとした体格、聖母マリアのアクセサリー……まるでメキシコ映画から飛び出してきたかのような硬骨漢だ。俄然テキーラ気分は盛り上がる。

あれ、でもテキーラってそもそも何でできてる酒なんだっけ?

「テキーラとは“アガベ(リュウゼツラン)”という食物から作られるメキシコの蒸留酒です。リュウゼツランはメキシコや南米などに自生する植物ですね。アルコール度数が35~55%くらいあるので、ゆっくり飲んでください」。



カウンターに置かれたのは、風船のような形をした「スニフター」と呼ばれるグラス。空気が内部に溜まるため、ショットグラスよりもテキーラの芳香をじっくり楽しむのに適しているのだとか。もちろんテキーラの飲み方は自由。ロックやソーダ割りもいいが、ツウはまずこういうグラスで、ワインのようにそのまま味わうという。

鼻腔をくすぐる香りはほんのり甘い。透明な酒を舐めるように口に含むと、舌にすっきりとした優しい甘さが広がる。そして土や樽を思わせる深みのある味わいが口のなか全体に広がっていく。こ、これはウマい!



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