「スナック」という名の愉悦 Vol.10
2017.04.02
FOOD&DRINK

こんなママ、あんなママ。スナックママ列伝!

言葉に出さずとも目配せひとつで女の子が動く

「実践編」4回目のテーマは司令塔として店を切り盛りするママ。酒とカラオケは基本的にどの店でも同じだ。したがって、ママの人柄や接客スキルによって繁盛店と不人気店の差が出る。

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スナック好きが高じてスナック検索サイト「スナッカー」(http://snacker.jp)を開設した平本精龍氏は、これまでさまざまなママに会ってきた。

「人生で一番多く通っている店のママは、たぶん70歳ぐらい。客の様子やスタッフの女の子の挙動をよく見ていて、完全に場を支配しているかんじ。だてに数十年も店が続いているわけじゃないんです」

「スナックの 店の数だけ ママがいる」 by たきび

言葉に出さずとも目配せひとつで女の子が動く。そんな店だという。

「盛り上がっていないなと思ったら女の子の位置を入れ替えたりもしていました。あの観察眼は本当にすごい」

スタッフへの的確な指示出しはパス。場を乱す客を諌めるのはディフェンス。サッカーでいえばボランチ。まさに「司令塔」なのだ。

「グラスのお酒が残り少なくなったら、お代わりの要不要を聞くのは当たり前。たばこが残り1本になったのをなぜか察知して、『買ってきましょうか』と言われた時はびっくりしました。ああいう店で働く女の子はいろんな意味で鍛えられるでしょうね」

50歳を過ぎて未経験で店を出したママもいた

一方で、ダメなママも存在する。

「ママが率先して酔っぱらってしまうような店は、やはり足が遠のきます。酒焼けで声がプロレスの天龍みたいになっているママもいました(笑)。まあ、それはそれで味わいがあるというかスナックっぽいんですが」

手作りのお通しに惹かれて通う客も

そう、スナックの味わいはママで決まる。居酒屋で仲間と飲むお酒とは違い、スナックは「ママに会いに行く」という側面が強い。

「昼はふつうの会社で働いて、夜はスナックのママになるという人もいましたね。よく体が持つなあと。スナックには何かしらの磁力があるんでしょう」

他にも、50歳を過ぎて未経験で店を出したママもいた。理由を聞くと「スナックをやるのが夢だったんです」と答えたそうだ。

「スナックのママを一人前にこなせられれば、どんな仕事でもできそう。そういう意味ではおじさんだけじゃなく、人生勉強だと思って女性にも行ってほしいですね」

取材・文/石原たきび

「スナッカー」(http://snacker.jp)のおすすめスナック Vol.9

心優しいママがいるアットホームなお店!
「カラオケスナック こころ」

営:19:00~0:00
休:月曜、木曜
住:埼玉県南埼玉郡宮代町百間2丁目2-21 2F
電:0480-33-3361

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