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2017.03.10

たべる

サウナで目指す素晴らしき「ととのい」の世界③


世の中の快楽はさまざまにあるけれど、サウナほど健康的でコスパも良く素晴らしい快感を得られる場所はありません。サウナは単なるリフレッシュを超えて、心も体も得も言われぬ快感に包まれ、通えば通うほどにやみつきになる奥深い体験なのです。 僕たちプロフェッショナルサウニスト(”Saunaで数えるOneからThousand”通称”SOT”)が、そんな地上の楽園、サウナの世界を紹介します!
「サウナで目指す素晴らしき『ととのい』の世界 」を最初から読む
 
知っておけばよりととのえる! 紳士の嗜みサウナのマナー!
過去2回に渡ってその素晴らしさについて語ってきたサウナ。
好奇心旺盛なオーシャンズ読者の皆さんのことですから、既に「ととのい」という快楽に溺れサウナ中毒になってしまっているかたもいることでしょう。素晴らしい!
だがしかし! 一方で、ルールやマナーがよくわからなくてまだ行けていない……というお声を頂戴したのです。 確かにその気持ちわかります。興味があっても何かを始めるときには億劫になってしまうものですよね。
サウナは遊びだし自由に楽しんで、と僕たちは言っていますが、最低限のルールやマナーを知って行ったほうが世界に入りやすいという面もあるかと思います。詳しい人が一緒ならまだしも、サウナは基本的にひとりで行くものですしね。
そこでそんな方たちのために今回はサウナでの具体的なルールやマナーなど、ワンランク上の紳士的立ち振る舞いについて教示させていただきます!

「サウニストは紳士たれ」という格言もあります。
僕たちが勝手に作ったんですけど。 このコラムを読んで一緒にサウナ界のジェームズボンドを目指しましょう!
紳士の敵! 「汗流しカット」とは?
サウナにおいて一番やってはいけないこと。それはサウナ室後に汗を流さず水風呂へ入ること。通称「汗流しカット」です!
普通に考えてちょっと気持ち悪いですよね、オッサンの汗がふんだんに含まれた水風呂に入るなんて。できれば水質のいい水風呂で清らかにととのいたいものです。
「浴槽に入る前に掛け湯・掛け水をしましょう」みたいな注意書きがほとんどの施設にあります。このことからもこれに関してはマナーではなくルールと言えると思います。
「サウナ室→汗流し→水風呂」このルールを意識し、遵守することをおすすめします。
汗流しカットを、音楽やアウトドア好きな人が多いと思われるオーシャンズ読者にも伝わるように例えるならば、フェスの場内移動時に今流行りのヘリノックスのチェアを畳まず持ち歩いているのと全く同じ!
周りの人にぶつけて汚して迷惑千万、不快な思いをさせるのはもちろんですが、何よりそのスタイル・センスがダサすぎる! 迷惑以前に自分優先のダサすぎる行為なのです!
よくもそんなダサい佇まいで居られるものだなぁーと周囲の紳士淑女は呆れています。絶対にやらないほうが格好いいです。
熱された体のまま水風呂に飛び込む気持ち良さは理解できます!
しかしそこは紳士としてぐっと堪えてみてください! そんなあなたにだけサウナ神は微笑んでくれますよ。
ヘリノックスに罪は無い……
というわけで、水風呂に入る前には必ず汗を流しましょう。
掛け水だけでは不十分なことがあるので、できればシャワーでしっかりと流すのがモアベターです!
紳士の心得「サウナ室では教会のように振る舞え」
フィンランドの格言であります。 本場フィンランドではサウナは神聖な場所とされております。 それゆえ紳士的振る舞いは必要不可欠。いくつか解説させていただきます。
まずサウナ室へ入る前には絞ったフェイスタオルで体を拭きます。
これにはサウナマットなどを不用意に濡らさない、というのと同時に気化熱による皮膚の冷却を防ぐという効果があります。
ドイツには「サウナ室から自分の汗は一滴残さず持ち帰る」という格言もあります。汗を拭いたタオルをサウナ室で絞るなんてもってのほか。不快な蒸気が立ち昇ってしまうためこれは控えねばなりません。 極力サウナ室の熱を逃さないために扉は必要最低限だけ開き、入室したら素早く閉めましょう。
ジェームズボンドのギリギリの尾行をイメージしてください。 サウナ室内ではなるべく静かに。騒ぎ散らかすのは紳士ではありません。 そして水風呂に入るときも、先客がいる場合はそろ~っと静かに入りましょう。波による体感温度の低下を嫌がる人もいますから。
マナーというのは相手のためでもありますが、自分が心地良くととのうためにも実践したほうが絶対得なものが多いのです!
賛否両論?紳士として水風呂に潜るのはアリなのか?
サウナの主役水風呂、やはりマナーについてもテーマが多いです。 水風呂に潜るのはマナー的にアリなのか?というテーマ。
水風呂に潜るのはとても気持ちいいですからね! 頭の先まで冷却することで非常にバキッと「ととのう」ことができます!
皆さんも場が許せば一度試してみてほしいです。

さてそんな潜るという行為ですが……
ズバリ! 施設に「水風呂には潜らないで下さい」と張り紙がしてあったら潜らない!
当然です。 張り紙が無ければしっっっかりと頭からシャワーや掛け水をし、全身完全に汗を流し切ったら潜ってOKということに僕たちはしています。 これには異論もあるかと思いますがあくまで一意見として参考にしてみてください。
施設側が禁止しているところで潜るのは完全にNG。非紳士的行為です。 禁止されていないとしても、水風呂に先客がいる場合は気を使いましょう!
潜ることにより波が発生しますし、そもそも潜るという行為自体を嫌がる人もいます。
嫌がる人がいる以上、マナーとしては先客がいる場合は潜らないと決めておくほうがモアベターです!
紳士の合言葉「ゆずりあいありがとう」
ほかにも気をつけることはこまごまとあるのですが、とにかく「ゆずりあいありがとう」の精神でいれば大丈夫です!
ロッカーが混んでいたら周りの人を気にしながら着替えをする。サウナ室に人が増えてきたら少しでも詰めて席を空ける。デッキチェアが満席になっていたら五分くらいで他の人に譲る、etc……。
オーシャンズ読者は皆さん紳士ですので、このあたりの行動は自然とできることと思います。 サウナに限らずマナーの基本にあるのは「自分がやられて嫌なことは人にやらない」ということです。 それプラス「自分がしてもらって嬉しいことを率先してやる」というところまでいければもう完璧な紳士、ジェームズボンドです。
いかがでしたか? これといって難しいことはないはず。
以上のことをなんとなく頭の片隅に置いて、快適なサウナライフをスタートしてみましょう!

最後にオマケでもうひとつ、ワールドワイドなサウニストを目指す紳士には知っておいてほしいことがあります。
陰毛を剃っておいてください。欧米の公共温浴施設では、陰毛を処理していないことはマナー違反とされているからです。
快適空間!紳士にオススメの施設2店
タイムズ スパ・レスタ
www.timesspa-resta.jp

東京都豊島区東池袋4-25-9 タイムズステーション池袋 10F~12F
03-5979-8924
営業時間:11:30~翌朝9:00
年中無休
18歳未満入場禁止の大人向けサウナ。まさに紳士の社交場といった施設です。本格オートロウリュ、15℃近辺でブレないナイス水風呂、露天に設えられた「ととのいベッド」などサウナ動線が高レベルで揃っている。 とても静かで快適なサウナセッションを行うことが可能。
スカイスパYOKOHAMA
www.skyspa.co.jp
神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル14F
045-461-1126
営業時間:10:30~翌朝9:00
年中無休

横浜駅直結の、みなとみらいを一望する絶景が人気のスパ施設。
ハイクオリティな各種サウナ、高濃度炭酸泉、スパ&ジャグジーが揃い、岩盤浴やマッサージでリラックスできる。館内はきれいでカップル利用客も多い。 レストランやビューティーサロン、カプセルホテルも併設。
[著者]

『Saunaで数えるOneからThousand』(http://ameblo.jp/saunisuto/
通称SOT。サウナ・温浴施設を愛するプロフェッショナル・サウニスト集団。
2016.12.20 TBS「マツコの知らない世界(スーパー銭湯の世界)」出演。
2017.2.1 TBS「白熱ライブ•ビビット」出演。
2017.2.7 CX「バイキング」出演。
3人とも本職はレコーディングエンジニア。
・高根晋作 a.k.a モヒカンサウニスト(http://takaneofficial.tumblr.com/
・照内紀雄 a.k.a サウニスト虚弱(http://www.aobadaistudio.co.jp/staff/teruuchi.html
・福原充 a.k.a サウニストヒモ(http://www.aobadaistudio.co.jp/staff/fukuhara.html
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